Japan and World Trends [日本語] 日本では自分だけの殻にこもっているのが、一番心地いい。これが個人主義だと、我々は思っています。でも、日本には皆で議論するべきことがまだ沢山あります。そして日本、アジアの将来を、世界中の人々と話し合っていかなければなりません。このブログは、日本語、英語、中国語、ロシア語でディベートができる、世界で唯一のサイトです。世界中のオピニオン・メーカー達との議論をお楽しみください。
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世界はこう変わる

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2014年5月17日

ユーラシア バロメーター(2014年2月~4月)

2月~4月にかけてのユーラシア情勢の中では、ウクライナ情勢の激化とロシアによるクリミアの統合が文句なしに最大のニュースであろう。面白いことは、シリアと言い、イランと言い、ウクライナと言い、米国は決定的な介入は避けることである。それでも米国は完全な退却に追い込まれるわけでもなく、シリアもウクライナも事態は膠着状態を長期にわたって続けるのである。

だからこれは、第2次大戦直後、東欧諸国が次から次へとソ連圏に引き込まれていった時とは少し異なる。今のロシアはソ連程の力は有しておらず、NATOが国境にまで及んでくるのだけは防いでいるが、ソ連時代のように膨張を重ね、冷戦の引き金を自ら引くだけの意志も力もない。従って、ロシアがクリミアを編入したからと言って、また5月29日にはプーチン十八番構想の「ユーラシア経済連合」発足の署名が行われる(相手は今のところ、カザフスタンとベラルーシの2国しかない。もしかすると、アルメニアが署名に加わるかもしれない)としても、米ロ関係が世界の主要対立軸として蘇ったわけではないのである。世界における主要な対抗軸は米中であり、ロシアは脇役であることは変わっていない

その中でこの2~4月は、旧ソ連諸国周辺部でも大きな動き、変化が目立った。アフガニスタンでは4月に大統領選挙が行われ、上位2名の間の決戦投票が6月に行われようとしている。それまでは、7月から本格化するはずの米軍撤退がどうなるかはわからないといったところだろう。撤退後も残る予定の米軍顧問団の法的地位を定める「地位協定」に、カルザイ大統領が署名をしていないからである。カルザイは、大統領選挙の棚上げによる延命を狙っているのか、あるいは署名をしないことで不確定状況を作りだし、それによって自分の存在意義を維持しようとしているのであろう。

イラン、特に核兵器開発停止交渉をめぐる報道は稀になった。オバマ大統領が3月末サウジ等を訪問したので、交渉の進展が一時止まったのだろうか。そのサウジがイランとの対立を激化させたために、最近の中東における主要な対立軸はアラブvs.イスラエルからイラン・シリアvs.サウジへと移行した気味があったのだが、そのような外交を主導してきたと見られるバンダル・サウジ諜報庁長官が4月には更迭されるという大きな変化があった。そして5月サウジでは、「シリアのアルカイダ勢力」を支援していたとして、50名以上もの「テロリスト」が拘束されている。シリアで反アサド運動の主要なスポンサーがサウジだったのであれば、バンダル王子の更迭はシリア情勢の大きな変化を意味するだけでなく、サウジとイランの歩み寄りにさえつながりかねまい。そうやって、イランと米国の妥協が可能になってくると、イラン原油が世界市場に出てくることで、原油価格は大きく下落、これがロシアに対する最大の「制裁」となるだろう。

トルコでは、8月の大統領選をめざしてエアドアン首相がその支持率回復に努めている。3月末の地方統一選では彼の率いる与党AKP(公正発展党)が大勝利を収め、エアドアンの底力を見せつけた。しかし5月には炭鉱爆発で史上最大の犠牲者を出すに及んで、反政府運動は再燃している。大統領選が終わるまでは、トルコは外交面で主導権を発揮することはないだろう。
そこから西は、ウクライナ情勢がメインで、ここでは論評しない。

東の方で興味深いファクターは中国である。一つは「新疆ウィグル族によるテロ」が続発し、4月30日にはまさに習近平滞在中のウルムチ駅で爆発があったことである。これがウィグル族によるものなのかどうかは興味のあるところである。と言うのは、権力闘争が中央で行われている場合、民族問題が闘争の道具として使われることがあるからである。例えばゴルバチョフがソ連でペレストロイカを進めていた1980年代末、グルジアのトビリシ等で民族騒動が相次いだ。これは、ゴルバチョフの足を引っ張って改革を止めようとする保守派の差し金だったのであるが、現在の中国でも権力闘争が続いているとの報道は数多い。党幹部の地位を狙って失脚した薄熙来と親しかった諜報機関の元締め・周永康が、習近平側からの捜査によって追い詰められている、しかし彼の背後には江沢民等の一大勢力が控えている、という報道である。それが事実ならば、彼らが少数民族によるテロを演出している可能性は十分ある。

そして、これだけ新疆ウィグル族の動向が問題になってくると、新疆の背後の中央アジアは、中国の安全保障にとって重要な意味を持つようになってくる。従来中国は、中央アジアはロシアの勢力圏だとして、その安全保障問題には殆ど参与して来なかった。しかし近年はタジキスタン、キルギスを中心に経済面(貿易、融資によるインフラ建設等)での中国の進出は著しく、これを梃子に中央アジアにおける主要な政治勢力と化しつつある。中国は5月20日上海でCICA(アジア信頼醸成措置会議。1992年カザフスタンのナザルバエフ大統領が提唱して作られた緩いフォーラム。アジアから中近東諸国までを含む。日本、米国はオブザーヴァー)第4回首脳会議を主宰するが、この場で、中央アジアまでも包含する「アジア新安保思想」的なものを発表する可能性は十分ある。

プーチン大統領もこの会議に出席するが、ロシアの主宰する「ユーラシア経済連合」とCSTO(集団安全保障条約機構)は中国をメンバーとして想定しておらず、中国の構想との間で調整を要することとなるだろう。ウクライナ問題で孤立気味のロシアは、中国の支援を必要としているだけに、ここでは中国の大風呂敷にくるまれてしまうことも考えられる。
なお中央アジアで大きな動きはないが、ロシアによるクリミア編入は、これら諸国にとっては不気味なものだろう。3月27日国連総会において、クリミアの住民投票を無効と認定する決議案への採決が行われたが、旧ソ連諸国の中でロシアと同じく反対票を投じたのはアルメニアとベラルーシのみ、中央アジア諸国は軒並み棄権か欠席で、ロシアと米国の間で様子見の姿勢を決め込んだのである。

以下、目に触れた中で、面白い報道だけ並べておく。なおウズベキスタンでは本年末には議会選挙、来年初には大統領選挙が予定されている。カリモフ大統領の三選は憲法上不可能だが、憲法をどの個所でも改正すれば、「憲法が変わった」ということで三選が可能となる。75歳を超える同大統領がどのような手に出るか、見ものといったところである。なお、これまで自ら後継者と称してきた長女グリナーラは自宅で軟禁状態にあり、動きを封じられている。


目次
アフガニスタン
中央アジア
ベラルーシ
ウクライナ
モルドヴァ
グルジア
ウズベキスタン
カザフスタン
キルギス
タジキスタン
トルクメニスタン


(アフガニスタン)
★14、1、31 独立新聞 パンフィーロヴァ
ドストムは、タシケント、アスタナ、アルマトイを歴訪。ビシケク、トルクメンにも行く予定だったが、急遽インドに出た。
4月4日の大統領選(前回2004年の選挙では、10%を獲得して4位)では出ない。パシュトンで、米国が推しているアシュラフ・ガニ・アフマザイ前財務大臣にウズベク票を集める。アフマザイが勝てば、ドストムは副大統領。
それでも、カルザイ本人を含めて、選挙を延期しようとするもくろみはある。
ドストムの力は落ちてきており、彼としては、アフガニスタンが民族ごとに分かれ、自分が「ウズベク・アフガン政府」のようなものをマザリ・シャリフで率いていた頃に戻りたいのかもしれず、それを見越して中央アジアの旧友と会ってきたのかもしれない。表向きはアフマザイ売り込みだったが。
・アスタナでは諜報長官Abykaevとも会っている。


(中央アジア)
★14、5、8 新東方概観 Panfilova
米国はウクライナでの敗北を取り戻そうと、中央アジアをユーラシア連合から奪おうとしている。中央アジアが米ロの争いの中心になるだろう。
国務省の南・中央アジア問題長官補佐官Nisha Bisvalが中央アジアを歴訪した。彼女はウクライナについてロシアの侵入を非難し、ユーラシア連合の「閉鎖性」を批判した。
→カザフスタンでは彼女の出発後、Serikzhan Mambetalinが関税同盟に反対の集会を開いたし、キルギスではラフシャン・Dzheenbekovが金を払って反政府集会を組織した。
さらに米国は、カザフスタンの石油をアフガニスタン経由でインドへ向けようとしている。中国への供給を断とうとしている。

(ベラルーシ)
★14,3,24
クリミアの編入承認。ルカシェンコ大統領は23日クリミア半島について「ロシアの一部になった」と述べた。
★14、2、18 Jamestown
2013年1ー9月、ロシアで出稼ぎのベラルーシ人は本国に6、79億ドルを送金した


(ウクライナ)
★14、4、21 Johnhelmer.net
米国はイージス艦Donald Cookを黒海に送っている。ルーマニアのConstantaとトルコの間を航海。オデッサ寄港の予定もあったが、現地住民の反対デモで中止。
グルジア戦争の時には指揮艦Mount Whitneyを送った。
・プーチンはQ&Aで「米国はユーゴを分割し、それぞれをManipulateしている。同じことをロシアにもするかもしれない。クリミアは黒海に突き出た要衝で、2月23日事件の結果、ここをNATOにとられると、ロシアは黒海にでられないことになると思った」

★14、4、18 National Interest
CatoのSenior Fellow、Galen Carpenter、「米国は中国とロシアという2大国を同時に敵に回すという、外交上最大の過ちを冒している」

★14、4、12
黒海で米国イージス艦Cookに対してロシア戦闘機、非武装ながら接近。
プーチンはQ&Aで、Cookがミサイルを発射していれば、START条約にある「extraordinaryなことが起きれば、いずれか一方はこの条約を破棄できる」に相当する、と言う。

★14、5、7 Centrasia
ルガンスク州のAntratsit市では1日、市役所をドン・コサックが占拠。その旗を記者は誤って、N.Z.国旗と報ずる。
そして今日、Antratsit市にはロシアから「義勇軍」が到着。軍用車、私用車に分乗、国籍不明の者たちが警察の先導で入ってきた。
スラビャンスクには、チェチェンの特殊部隊がやってきた。

★14、5、4 NYT
Slovyansk現地ルポ。
アフガン古兵が親ロ派軍の指揮を執っている。兵器はウクライナ軍から接収したか、買収したかの老朽兵器。ロシアから給料も兵器ももらっていない。しかしほぼ全員、兵役に従事したことがある。よそ者もいる。
規律は良く、酒も飲まない。
彼らの間に意見の一致はない。これからのシナリオを持っていない。

★14、5、4 
Enakievoでロシア右翼が寡占資本家アフメトフの工場を占拠、ドネツク独立支持集会への労働者参加を認めさせようとする。

★14、5、3 reconsideringrussia.org
2日、オデッサでRight Sector(ドニエプロペトロフスクに居を構えている)とサッカー・ファンUltrasの連中が反キエフ派を建物に閉じこめて火をつけ、少なくとも39名を殺した。

★14、5、3 New Republic
25日大統領選に投票する者を、親ロ派は迫害すると脅している。
米国は1140万ドルも選挙のために拠出。
85%は投票すると答えている。
しかし議会が変わらないと意味がない。1月には集会を禁止する法律を採択した議会。
憲法改正に抵抗している議会。
ポロシェンコは当選したら直ちに議会を解散すると言っているが、彼は風見鶏。

★14、5、3 Interfax
Peskov、「西側は17日合意を無視して流血を続けている。そういうことなら、ロシアも「自衛兵力」へのコントロールを失っていることを明らかにしよう」。

★14、5、1 クリスチャンサイエンス・モニター
キエフのマイダン広場にいた反政府分子は帰宅するか、政府に入るか、軍隊に入るかしたが、そのどれもせずに残っている者がいる。彼らは、広場をならず者から守ったりする。
Right Sectorの有力勢力Patriots of Ukraineも広場に残っている。彼らは現政府をロシアの犬と見て、時をみはからって新政府を作ろうとしている。

★14、4、30 Mcclatchydc.com
ドネツクでは5月11日に住民投票予定。しかし、1週間前には告知が間に合うかどうか。5月連休のため。
設問はわざと曖昧な、「ドネツ人民共和国創設を支持するかどうか?」だけ。
それがロシア加盟を意味するかどうか不言。
要するに、住民はロシア語を公用語として認めること、地方税分を増やすことの2条件が満たされれば満足で、そのための交渉道具としての住民投票。
しかし跳ね上がり分子は、ロシアとの併合を求めるだろう。
・320万の有権者。
・ヤヌコヴィチはドネツク出身だが、腐敗のため支持はされていない。

★14、4、30 Www.bne.eu
2月20日の虐殺、反政府側はヤヌコが命令したと言っているが、ARDの調査では機動隊Berkutの無線は射撃に驚きを表明しており、しかもヤヌコ政府はこれで信用を失って(停戦合意を破ったと思われた)逃げ出したのだ。
射撃はウクライナ・ホテルから行われていたが、当日そのホテルは右翼が支配し、入り口は右翼が厳重にIDつきで警備していたので、Sniperが勝手に入れるはずはない。

★14、4、29 Kremlin.ru
プーチン、「ウクライナにはロシア軍教員も、特殊部隊も兵隊も入っていない。
キエフ政府はウクライナ人が指導者として選んだ者達を釈放し、彼らと早期に話し合いを行わせるべきである。また過激派を武装解除し、建物の占拠を終わらせるべきである」

★14、4、26 Moonofalabama.org
SlovyanskでOSCE査察員のうち外国人7人(ドイツ4名、チェコ1名、デンマーク1名、ポーランド1名、スウェーデン1名)、ウクライナ軍将校5名抑留。
OSCEとして送られたものでなく、Vienna文書に基づく透明措置。

★14、4、25 WSJ
ドネツクでは、バリケードにいる市民は最大でも数千人をこえたことはなく、今では数十名。住民はロシアとの経済的・文化的結びつきを望んでいるが、ロシア人になりたいわけではない。
・Kiev International Institute of Sociologyの4月8ー18日調査では、ドネツク州の28%のみがロシアとの併合を望む。18%のみが県庁占拠を支持。
・ドネツクは労働者の町で、キエフのような政治的な町ではない。しかもPaternalismがあるので、ロシア軍がやってきても大多数は家の中にじっとしているだろう。

★14、4、25 Rbth.ru
クリミア、食料品、ガソリン価格、3倍に。
住民はロシア国籍をとればウクライナの親族を訪問しにくくなるし、ウクライナ国籍のままだと住んでいるところで外国人扱いになってしまう。

★14、4、25 Johnhelmer.net
東ウクライナ住民の世論、わかりにくい。
何故なら、調査を拒否する者が多いから。総じて、「ロシア軍もNATOもキエフ政府も入ってきてほしくない。放っておいてくれ」という感じ。
・総じて言えば、東部でも南部でも生活を一番心配。だから軍は好まない。ドネツクのアフメトフ、ドニエプロペトロフスクのピンチュクとコロモイスキーについては否定的な態度。

★14、4、24
Slovyansk近くの市長Rybak、占拠された建物からロシアの旗を降ろそうとして阻まれ、しばらくしてから拉致され、拷問されて殺される。

★14、4、23 Maidantranslations.com
ドネツクでは、ならず者たちがジプシーの家を襲っている。強盗。

★14、4、22 Http;//johnhelmer.net
西側の一連の「支援」措置は、オリガークをかえって追いつめている。たとえば通貨のヒュブナ切り下げは輸出収入を増やすより、対外返済額を増やしている。
IMFが鉄道・ガス等料金を引き上げさせていることは、オリガークの事業の利益率を下げっている。彼らは、自分の銀行の資本も増強しないといけない。
・もし外国監査事務所が、オリガークの資産を水増し査定してくれれば助かる。
・オリガークは、東部の親ロシア分子を弾圧しないと、キエフ、米国から相手にしてもらえない。弾圧すれば、ロシアに目を付けられる。
・ピンチュクのInterpipe社はドニエプロペトロフスクにある。2013年末、対外債務デフォルト。
ピンチュクはクリントン夫妻にも献金してロビーストに育てているが、ヒラリーにとってはマイナス要因になりつつある。
・ポーランドのクヴァシニエフスキもピンチュクの献金を受けており、「最大のロビースト」と呼ばれている。
これまでに100万ドル。3月にもキエフにやってきた。

★14、4、20 Reuters
Kolomoiskiy、「ドニエプロペトロフスクは親ロシア勢力に渡さない。この地方の建物から彼らを退去させれば、一つごとに20万ドルを払う」と述べて、笑い者になる。
ウクライナ軍の戦車は、バスに乗った親ロ勢力に追い払われている状況。
インターネットではMoskal(ロシア野郎)一人捕まえるごとに1万ドルという偽広告現れ、大ヒット。

★14、4、20 Reuters
OSCE、東ウクライナの親ロシア勢力による占拠調停に乗り出す。上級人物を派遣。

★14、4、17 チャンネル1
プーチン電話問答で、「クリミアでの公正選挙のため、当地の自衛勢力の後ろにはもちろん、ロシアのServicemenがいた。なんといっても、2万名以上の軍隊がいたのだから。S-300も38(?)あった」

★14、4、17 I
Maksim Grigoryev インタビュー
Director of the Foundation for Research into Problems of Democracy
NGO等について。
昨年秋までに米国支援で多数のインターネット・テレビが誕生したこと、多数のテレビ・カメラが購入され、あらゆる場面を映し始めたことを指摘。さらに多数の人権グループが誕生。
米国大使は、TechCampプロジェクトを推進。
○ウクライナ諜報機関は20年にわたって右翼勢力を飼ってきた。YaroshはSBUの幹部Valentyn Nalyvaichenkoが議員の時代、その補佐をしていた。ウクライナの政治家達もさまざまのもくろみで右翼を飼っていた。
○昨年末、西ウクライナからは人間が大挙して運ばれてきたし、学生達は食べ物までもらって、学長からマイダンへ行くよう言われた。
○反政府派の資金源は様々であり、誰がいくら誰からもらっているかはわからない。
たとえばParubiyは騒ぎの中で、アパート3件を手に入れたと言われる。

★14、4、11 RIA
米海軍のミサイル駆逐艦Donald Cookとフランス海軍のDupuy de Lome、黒海に入る。

★14、4、11
ウクライナ海軍の艦船、セヴァストポリから引き出され(場所を取る。それにほとんどスクラップ)、ウクライナ側に引き渡されている。オデッサに曳航される。自分で航行もできないような艦船。

★14、4、11 Www.rt.com
ウクライナでは、地方だけの住民投票を認める法律がない。
→政府は、東ウクライナ政府施設の占拠と、住民投票法採択の取引をもくろむ。

★14、4、10 Www.rt.com
NATOが「国境にロシア軍集結」として見せた画像は、昨年夏のNIS共同演習Commonwealth 2013のものだと、ロシア軍参謀言う。

★14、4、2
フィルタシは、1、25億ユーロの保釈金でオーストリアにおり、米国は引き渡しを求めている。米国は、彼がインド東岸アンドラ・プラデシュ沖採掘権を得るため、米国在住のインド政治家Ramachandra Rao等に贈賄した疑い。

★14、4、1 NYT
プーチン、クリミア年金、公務員給料をほぼ倍増する布告に署名。クリミアは同時に時間帯を2時間早め、ロシアに合わせる。
同時にドイツは、メルケルがプーチンに話したところでは、プーチンは国境地帯から軍を撤退させると言った、と言う。ロシア側発表にそれはない。

★14、4、1 Bloomberg
Poroshenko、1990年代末社会民主党から政治経歴を始める。これはMedvedchukが率いていたもの。
→現在の彼の立候補はMedvedchukの差し金?
・倒産した菓子企業を買収し、今では世界18番目。年間売り上げ13億ドル。
・2012年ヤヌコヴィチ政権に経済発展・貿易相として加わったのは、デフォルトを防ぐためにEUへの統合をはかるため。
・今回はオリガークのために、「良いヤヌコヴィチ」の役を演ずる。

★14、3、31 RIA
メドベジェフ、クリミア来訪。
「クリミア省を作る。Oleg Savelyev大臣。
免税で投資誘致する。
Russian銀行は支店網を作れ。ルーブルでの信用を供与せよ。
年金は徐々に、ロシア水準まであげる。
来年末までにはルーブルで。そのためにルーブル供給を増やす。その間、銀行預金900おくルーブルを守る。
浄水不足は、海水浄水プラントで解決しようかと思う。
ロシアの企業が地元ガス生産を倍増するだろう。
ロシア官僚はクリミアで休暇を過ごすようにせよ」

★14、3、31
キエフで副市長と反政府派2名がRight Sectorに撃たれる事件→議会は兵器自発提出の期限を1ヶ月延ばすとともに、違法兵器をDisarmする決議。

★14、3、30 RFE
Poroshenko、2000年にはRegions党設立者の一人。しかし1年後にはユシェンコの我らのウクライナに加わり、オレンジ革命を支持、2009ー2010年には外相。
2012年にはヤヌコヴィチ政権の経済発展・貿易相。しかし8ヶ月で辞任して議員に。中央部Vinnytsya選出。
・なにも業績がないのに、今回支持率が高いのは不思議。調査機関を買収した可能性。
または3月12日シンフェローポリの町を、デモ隊に追いかけられながら一人で歩いているのを放映されて、支持率が上がった。
それでも、彼の作った政党を知っている国民はいない。
・選挙では少なくとも千万ドルはかかる。
・ティモシェンコはDebateになると、Poroshenkoを圧倒するだろう。

★14、3、17 RIA
ロシア外務省声明で、ウクライナ議会に呼びかけ。より大きな地方自治権を定めた新憲法を作るための憲法評議会を作れ、草案を国民投票で採択せよ、総選挙はその後だ。

★14、3、16 Boston Globe
ドニエプロペトロフスクには4~5万のユダヤ人。ポグロムの歴史あり。
ボストンのユダヤ人協会が協力(くじに当たった)。

★14、3、12 Interfax
ウクライナ海軍は基地としてオデッサを考えているが、オデッサ港湾当局はいやがっている。

★14、3、12 M.T. Bovt
「西側は、ロシアの指導者は在外資産凍結等をやられるといやだから・・・という合理的思考をするが、ロシアの指導者は経済的・合理的計算をしなくなり、感情のままに行動する時がある。合理的思考に基づいてロシアの指導者の行動を予測することは危険である」

★14、3、12 Reuters
黒海で米、ブルガリア、ルーマニア海軍、共同演習開始。
火器は使用しない。

★14、3、4 RAPSI
外国人保有の米国債5、8兆ドルのうち、ロシア保有は1390億ドル。

★14,4,23
バイデン米副大統領は22日、首都キエフ。エネルギー分野で支援を強化、5千万ドル規模の新たな支援策も表明。国内のガス生産の増加で協力。

★14,4,20 日経
クリミアでは欧米の銀行のほか、ロシアの大手銀も相次ぎ撤退。ロシア系の銀行にも、クリミアの20倍の市場規模を持つウクライナ本土で義務を継続するためにクリミアでの営業を取りやめる例も多く。
〇政府は預金を引き出せなくなった市民の預金を買い取る形で、上限70万ルーブルの現金を支給する方針を決めた。
〇ルーブルの普及も進んでいない。フリブナ相場は下落が続く。空港の国営航空の窓口ではフリブナしか。フリブナ相場は下落が続く。
〇年金の平均支給額は今月から既に前月比約25%増えたが、物価上昇も加速。巨額の地域振興策。現地の不動産投資の動きが過熱。主要都市のマンションなどの相場は「編入後の1カ月で2割以上高騰」レギュラーガソリンの給油所店頭価格が1カ月で2割上昇。物価もロシア並みの水準。
〇OSCEの特別監視団が、17日に合意、履行を監視するため、東部ドネツクに向かった。

★14,4,19 日経
ロシアへ追加制裁警告。ライス、合意をロシアが数日中に履行しなければ、エネルギーや金融など主要産業を標的にした追加制裁を科すと警告。ウクライナ危機に連動した中国の増長に懸念。

★14、4、19 Economist社説
"The cost of stopping the Russian bear now is high-but it will only get higher if the West does nothing"
(この頃、ウクライナ政府は「軍」を東部に送るも、一部で小競り合いがあったが、大部分では郊外で親ロ勢力になだめすかされ、兵器を渡して解散してしまっている。ウクライナ軍兵士に戦闘意欲はない。他方、東部ウクライナの市民の中には、親ロ勢力とされる者たちは300人程しかおらず、ロシア将校に率いられたよそ者、ならず者の集団だとする者もいる)

★14,4,18 日経
オバマ米大統領は17日、4者が合意。「今後、数日間に履行されることを望む」。ロシアのウクライナ東・南部への介入に対処できる態勢を取る必要がある」。合意内要が破棄された場合は追加制裁を準備する方針を明らかにした。

★14,4,17 日経
「第2の革命」が起きるとの観測も。ティモシェンコ元首相の支持率は10%台前半。先週末にはCIAのブレナン長官が急遽キエフ入り。
〇親ロ派、装甲車奪う。

★14、4、17 Guardian
ロシアのLegitimte interestsも認めろ。
(但し、それが何かについては分析はない。ただ、キエフ政府に右翼への支援をやめさせること、ウクライナを未来永劫にNATOに入れないことを述べているのみ)
(他には、米国は中ロ双方を敵に回す愚を犯している、という議論も盛んになっている)

★14、4、17 Thedailybeast.com
Mariupolでウクライナ軍のNational Guard基地が親ロ派の襲撃を受ける。約300名。反撃して3名を殺す。
・他方Kramatorskでは16日、ウクライナ軍第25空挺旅団が兵器を渡して故郷にバスで帰った。
兵士たちは、キエフ政府の能力を信じていない。司令官はVasily Krutov。
ウクライナ軍兵士は、ロシア軍将校の指導を受けてきた者もいる。

★14、4、17 Euromaidanpr.com
Kramatorsk住民たちのアピール。
親ロ派は300人ほど、よそ者と地元のならず者が雇われて、ロシア将校の指揮下にウクライナ軍を非武装化した。
我々は、ウクライナ軍がこのような分子を鎮圧するのを支援する。

★14、4、16 Thedailybeast.com
BrenannCIA長官のウクライナ行きは、情報交換だけではなく、ロシア軍侵入の後のゲリラ戦準備だろう。
そのことをロシアに認識させること。
しかし、米政府はゲリラ戦に傾く一方で(メンツがある)、ウクライナ政府がこれをロシアに通報することを警戒している。
そしてBrenann訪問後、ロシアが攻勢準備の様子を強めていることにAlarmされている。

★14,4,16
親ロ派排除へ軍投入、銃撃戦で4人死亡。

★14、4、15 Australian Broadcasting Company
ティモシェンコのアドヴァイザーだったTaras Berezovets
ロシアの分子を捕まえた結果、ロシアはウクライナを3つに分割しようとしている。東部にドネツ共和国のようなもの(沿ドニエストル的なものだろう)、中部キエフ周辺には5月1日までにヤヌコヴィチをロシア軍が送り届けて、Independent Ukraineのようなものを作る。

★14、4、15 Thedailybeast.com
BrennanCIA長官訪問では、ウクライナ政府がMore real-time情報を提供してくれるよう要請したもよう。米国は、ウクライナ軍には少し提供してきたが、政府に渡すことには警戒的。
ウクライナの諜報機関は長年ロシアの影響下にあり、情報がロシアに抜けてしまう。
・ウクライナ軍の内部通信の暗号はロシアに解読されている。
→ウクライナ軍は東部に対しても秘密の行動はできず。
→ウクライナ政府は米国に対し、通信設備の供与を求めている。

★14、4、15 Forbes.com
(ウクライナ・経済)インフレが3月だけで3%を越えたため、中銀は利子率を6、5%から9、5%にあげた。これで年初以来35%がきり下がったヒュブナは8%あがった。
・他方13年末ロシアが30億ドルのウクライナ債券を購入した際、「ウクライナの債務がGDPの60%を越えると、ロシアは急速な返済を求めることができる」との条項を入れた。
→60%を越えると、ロシアはウクライナをデフォルトさせることができる。

★14,4,15
親ロ派、退去拒否し抗戦。新政権が最後通告で求めた同日午前9時。
〇トゥルチノフ大統領代行は14日、自治権を拡大する連邦制移行に関する国民投票の実施に応じる考えを述べる。

★14,4,15 
EUは14日、外相理事会でロシアやウクライナ国内の親ロ派の個人に対するEU内の資産凍結や渡航禁止を拡大することで合意。具体的な個人名は今後詰める。
〇CIA長官キエフ入り。
〇黒海に米海軍の駆逐艦ドナルド・クックにロシア空軍のSU24戦闘機が接近。約90分間にわたり計12回通過。約900m以内まで接近。

★14,4,15
オバマ米大統領は14日、ロシアのプーチン大統領と電話で協議。武装勢力に対し、退去を説得するようプーチン氏に要請。電話協議はロシア側の要請で実施。

★14、4、13 国務省
Fact Sheets:Russian Fiction the Sequel: 10 More False Claims about Ukraine
(この題名からして、外交の範疇を越えている)
Russia continues to spin a false and dangerous narrative to justify its illegal actions in Ukraine.
ウクライナ政府は最近、10名以上のロシア諜報機関要員と思われる者を拘束した。多くの者は武装していた。
他方4月はじめウクライナ政府は、GRUがハリコフ、ドネツクの個人に抗議行動、占拠行動、兵器奪取等の指導をしていたとの情報を入手した。
・占拠した者はボランティアだとロシア(ロシア政府とは言っていない)は言うが、ロシアではネットでウクライナにいって暴力活動に加わる募集が行われている。金が払われている。
・3月末、ドネツクのInstitute of Social Research and Policy Analysis調査では、ドネツク住民の65、7%は統一ウクライナにすみたがり、ロシアとの統合を嫌っている。
・International Republic Institute調査では(4月5日発表)、東部、南部のロシア語人口の74%は、「言葉のために圧力を受けていることはない」と答えている。
(民主党政権が共和党NGOの調査を引用している)

★14,4,13
ウクライナ新政権は3月、①年金などの社会補償給付エネルギー補助金など約43億ドル分の歳出削減②企業への補助金削減③たばこ・酒税の引き上げ-―などの緊縮策に踏み切る方針を公表。
〇対外債務は昨年末時点で1400億ドル。外貨準備高は3月1日時点で150億ドル。
〇親ロ派、施設占拠拡大。ドネツクでは州政府庁舎に続き、警察本部を占拠。ドネツクの警察本部では、特殊部隊関係者が現場に出向く。親ロ派に寝返った。

★14,4,12
ヤツェニュク首相は11日、住民投票実施への法整備など自治権の拡大を認める妥協案を提案。ドネツクで開いた州政府幹部らとの会合で。これまで国内全域での住民投票を行うための法律はあったが、自治体単位でも住民が意思表示をできる仕組みを作る。親ロ派は5月25日の大統領選投票と同時に地域の住民投票を実施することを要求。
〇州知事の任命制に関しても、州議会が自分たちの行政府トップを選べるよう改革。
〇7日夜から8日未明。アフメトフ氏は親ロ派勢力が過激な行動に出ないよう説得し、ともにドネツク入りしていたヤレマ第1副首相を訪れた。間一髪で政権側による強行突入の危機を回避させたという。

★14、4、11 TASS
機動隊Alfa、ドネツク、ルガンスクの反乱鎮圧をYaryoma副首相、Parubiyに命じられ、拒絶。
「自分達は人質解放、テロとの戦いのために存在する」

★◇14、4、11 RIA
ラヴロフ、「現在の指導部を合法化する試みをやめれば、危機を縮小させることは十分可能」、
「ウクライナを非同盟の国にすること、ウクライナをめぐってあらそうより、欧州安定と協力のリンクにするべし」
「ウクライナの中立性は法律の形で」
(まるで、ガス代金を払えば、ウクライナは中立化で手を打つ、というように聞こえる)

★14、4、11 The Voice of Russia
ヤツェニュク、「新憲法の案文は大統領選前に公表されるべし。各政党はこれに仮署名しておくべし。次期大統領が書き直さないように。
分権化が課題であり、大統領の閣僚任免権(外相、国防相)は剥奪されるべし」

★14、4、10 Christian S.M.
ロシア軍はヘリコプター・エンジン、空対空ミサイルの50%、航空機・艦船のエンジンのいくつか、AN-70等多くの兵器、部品をウクライナに依存している。イリューシンIl-476輸送機もウクライナからの部品なしには作れないだろう。ICBMのSS-18はソ連時代、ドニエプロペトロフスクのYuzhmash工場で製作され、今でも整備の独占的権利を有している。
→プーチンは9日緊急会議を開き、ウクライナが止めた場合の代替品生産を命ずる。
ウクライナは今回の事態のために、ロシアへの輸出を停止する構えを見せているが、これはウクライナのほうに痛手となるだろう。ロシア以外に買ってくれるところはない。
但しトルコと目される国が、SS-18の技術に関心を示したもよう。

★14、4、10 TASS
WCIOM、29ー30日、130市町村で1600名調査。21%がウクライナ人に共感、20%が尊敬(モスクワではもっと高い)。18%が失望。15%が無関心(青年の間では25%)。
70%は難民受け入れの用意あり。

★14、4、10 Www.rt.com
NATO司令官(米空軍司令官)Breedlove、「米軍派遣をNATO加盟国から要請された。来週火曜までに計画を示す。米軍増派を排除しない」

★14、4、10 TASS
プーチン、EU各国首脳に書簡。「ロシアはこれまでティモシェンコとの契約に従ってガスを供給し、ウクライナも8月まではちゃんと払ってきた。ロシアはこのほか、艦隊がらみ等の割引も行い、この4年で354億ドル分の割引をしている。
ところがEU側はウクライナを助けると言うばかりでなにもせず、かえってウクライナから貿易黒字で資金を吸い上げ、ロシア・ガスへの支払いを難しくしている。
このままでは、ウクライナへのガス供給を絞らざるを得ず、そうなるとウクライナは欧州向けのガスを盗むかもしれない。
そういうことが起こらないよう、担当大臣の会合を直ちに再開しよう。1月の首脳会議でも提起したのに、無視された」

★14、4、10 TASS
プーチン、10日全ロシア人民戦線代表者達に対し、「クリミア併合の計画は以前からあったわけではない。秘密に行った世論調査で、80%が併合を求めていることがわかって、初めて決定した」

★14,4,10
プーチン大統領は9日緊急会議。ガス代金の滞納問題を巡るウクライナとの協議が不調に終われば、契約に従い前払の分だけ供給する方式に移行する方針を示した。22億ドル。すでに、4月からウクライナ向けのガス供給価格を約8割引き上げる。

★14,4,9
ハリコフでは8日、内務省の特殊部隊が州政府の建物を解放。ドネツクではアフメトフ氏が仲介。この結果、強制排除しない一方、親ロ派が治安機関の州本部を解放することでひとまず合意。

★14、4、9 Www.hrw.org
議会は8日、裁判官のLustrationに関する法律を採択、10の条件に抵触した裁判官の罷免を定めた。
→Human Rights Watchは、これは三権分立に反するとして、Turchynov大統領代行に署名しないよう提議。

★14、4、9 Www.opednews.com
東部では、一人200ヒュブナをマイダン犠牲者の遺族用に給料から徴収されている。
この2週間は、給料の30%が新設のNational Guard(その実ほとんどPravy sector)の費用のために徴収されている。銀行の多くはKolomoyskyi所有のPrivat銀行で、思うように現金をおろせない。
・Right Sectorは7日、東部で総動員令を発し、「仕事があるぞ」。
→ニコラエフでは20名が射殺された。

★14、4、9
ラヴロフ、東部にRight Sectorと米国傭兵会社Greystone150名が入ったとの情報を米国に照会したが、明確な答えをもらっていないと言う。
GreystoneはBarbados登録企業。

★14、4、9 M.T. Latynina
Yaroshはヤヌコヴィチ(Klyuyev大統領府長官)から金をもらっていた可能性あり、そして、射撃をしかけ、これはEUがしくんだものとプーチンに報告されていた可能性あり。
というのは、ヤロシュは2月20日ヤヌコヴィチと密かに会ったことをばらされ、それを認めているからだ。この20日は射撃のピーク。彼はここを安全に通ってヤヌコヴィチのところに行っている。そしてRight Sectorメンバーは一人も射殺されていない。
・ヤヌコヴィチ側は、19日の戦いでRight Sectorが目立ったので、買収して懐柔しようとしたのだろう。しかしヤロシュはその金で兵器を買った。
ヤヌコヴィチ側は、EUがRight Sectorに資金を供与したとMedvedchuk(プーチンのウクライナ問題アドヴァイザー)を通じてプーチンに報告したようだ。
(そうするとセルゲイが、「プーチンはだまされた」と言ったのは、やはり味方にだまされたことを意味していたのだ)
・18日はヤツェニュク達がヤヌコと会って暫定合意をしていた。右翼はそれを認めず、20日の射撃に至った。
(プーチンは18日合意を崩したのはEUだと思いこみ、クリミアで報復した)

★14、4、8 NYT
内務省軍、6日に占拠された建物を前夜、解放。射撃なし。但し放火。
・ロシア外務省は、米国傭兵がFalcon部隊と称して加わっていると非難。
BlackwaterがGreystoneとなり、その一部のAcademi社が疑われている。
・ドネツクでは、諜報機関の建物は解放した。

★14、4、8 The National Interest
CFEが停止中であるため、ロシア軍の移動自由になっている。CFEが効力を持っていれば、ロシアは移動通報の義務を持っていた。査察もできただろう。

★14、4、8 Reuters
(ロシア・経済)本年、ロシアはクリミア用に70億ドルを準備。
セヴァストポリの代わりにガス価格100ドル割引、をやめる。これだけでロシアは年間40億ドルの得。
・クリミアの石油・ガス等埋蔵、70億ドルに及ぶ可能性。
・クリミアのウクライナ軍の大部分はロシア側に投降した。→兵器没収できず。
・年金生活者は60万、公務員は14万。
年金引き上げ、軍人恩給引き上げと合わせて700億ルーブル。
公務員給料引き上げで年間300億ルーブルかかる。
・他方ウクライナは訴訟を行い、それはなに10年も続くだろう。→外国資本家寄りつかなくなる。

★14、4、8 Interfax
Ratingが3月21ー29日、2000名を調査。
38%はEUとの連合協約はできるだけ早く署名するべし、21%は世論が納得したら署名するべし、31%が反対。
西ウクライナでは70%が賛成。
関税同盟加盟支持は15%のみ。16%は世論の準備ができたら署名するべし。55%が反対。
(ということは、東ウクライナの住民でも関税同盟に反対する者がいるということ?)

★14、4、8 Forbes.com
ウクライナ軍事専門家Dmitry Tymchuk,GRUから得た情報として、東ウクライナの親ロシア分子は指令を受けている。8ー9日に国境で兵器を通すための回廊を造れ、政府側との争いで死傷者を出せ。

★14,4,8
政府は7日、ヤレマ第1副首相をドネツクに、アワコフ内相をハリコフに、パルビー書記らをルガンスクに派遣。ロシアが大統領選の阻止を狙っているとの見方。

★14、4、7 Jamestown
1ー2日、ブラッセルでNATO・ウクライナ大臣会合。ロシア・ウクライナ軍事情勢を議論した。
NATOはロシアをAggressorと言い切ることを避けた。関係再開を困難にするので。
他方ウクライナ外相Deshchytsyaは国境警備のためのTruck-mobile Radars等の供与を要請。リストを提出。
しかしNATOはNATOとしては供与しない。加盟各国の判断で。
・当面の協力を調整。ウクライナの重要軍事インフラ防護強化協力に重点。
・演習も行う。NATOとしてではなく、多国籍演習。5月ー10月に8回。外国から2500名、ウクライナから2500名。
リヴォフ近辺、黒海、ポルタヴァでポーランド空軍と、スロヴァキア、ハンガリー、ルーマニアとカルパチアで、ルーマニア、モルドヴァとオデッサで。
・クチマの時代にはもっと大型のものをやった。
・議会では「祖国」のTarasiuk元外相がNATO加盟を目的に据えるよう求める法案を提出。ポロシェンコは、1994年のブダペスト覚書(核放棄の代わりの安全保障)を引用して英米に支援を求めることを主張。

★14,4,7
ドネツク中心部で6日、親ロ派住民約2千人がロシア編入を求めるデモ。一部が州政府庁舎に侵入。ハリコフやルガンスクでも親ロ派デモ。

★14、4、4 Trenin
グルジアの例にならって、今回の対立も短期で終わる、米国はもっと重要な北東アジア、中東へ戻るとする者がいる。そうはならない。モルドヴァもある。米国軍事予算も増加するだろう。米国ではリベラルでさえ、「プーチンを止めろ」と叫びだしている。
これから数ヶ月が決定的。米国に挑戦したロシアの進路は難しい。西側と対立しながら近代化=原油依存からの脱却、中小企業の振興等をするのか、それとも締め付けを強め、何とか切り抜けようとするのか。
後者の道はリスクが大きい、If Russia were to break down,itwill break up.

★14、4、4 Rbth.ru ルキヤノフ
ロシアが初めて我が道を行っているように見えるだろう。妥協なしで。
確かにウクライナのように譲れないところではそうする。しかしウクライナのただ中でも、シリア、イランをめぐる協力は切っていない。
欧米と悪くなれば、ロシアは当然東方に向くが、ここではロシアの力は弱い。
(古い枠組みを振り捨てられない論調)

★14、4、3 PDT Patrick Armstrong
国境へのロシア軍の集結とか、NATOはもう信じられない。コソヴォで傷つき、リビアで破壊され、ウクライナで決定的になった。Kosovo wounded it; Libya killed it; Ukraine has buried it. From now on my base assumption is that NATO is lying.
・◇国連総会でのクリミア不法決議はロシア孤立と言われるが、賛成100、反対11の他に棄権が58、欠席が24あったのを加えると93、つまり世界はほぼ2分されていることを忘れてはならない。

★14、4、3 Bloomberg
ロシアは今週、やっと国債を売却できた。利回りは8、93%の高利(しかも4回、落札に失敗した後)。市場はルーブル低下を予測しているから。
しかしドル・ベース発行債券ではこれほどではない。

★14、4、3 www.rt.com
検察は2月20日無差別狙撃犯人としてBerkut機動隊員数名を拘束。
その日、Berkut機動隊は武装せずに鎮圧に向かったが、これらのものは銃を支給され、仲間を守るよう言われた。
・当日、マイダンの狙撃ビルを支配していたのはThe Self-Defense Force(Andrey Parubiy)。右翼とは別。

★14、4、3 WP
ドネツのタルタ知事は、ロシアから守る強い決意。ロシアによる扇動(キエフの右翼がやってくるぞ、という)を許さない。
3月16日、クリミア住民投票の日、ドネツ住民を住民投票に煽ったPavel Gubarevは拘束され、キエフに送られたが、これは諜報機関によるというより、タルタ知事配下の勢力によるものだろう。
・クリミア併合でロシアへの恐怖。
→ロシア編入を数週間前には33%が支持していたのに、今では10%のみ。

★14、4、3 WSJ
キエフ政府は地方分権化案、作成中。知事直選制度など。
他方ロシアは、財政、言語、対外関係の一部をも含む連邦制度を主張。

★14、4、3 AFP
ラヴロフ、国境のロシア軍は演習が終わったら帰る、と述べる。
2日、ラスムセンNATO事務総長は、ロシア軍は4万おり、重大な懸念と述べる。
Philip Breedlove統合司令官は、ロシア軍は12時間以内に攻撃を始め、ウクライナの多くを3ー5日で占領する態勢にある、と述べる。
他方ラヴロフは、NATOが東欧諸国に恒常的な増派をしないことを求める。
そしてNATOは、そうしようとしていたのを一時やめて、ロシアとの協力を停止することで止める。

★14、4、3National Interest, Paul Saunders
「米国は、戦争か平和か制裁か、米国が主導をとって決めることに慣れてきたが・・・そしてプーチンも、自分の限界をいつまで心得ているか・・・
ウクライナ東部はまだどうなるかわからない。米国の言うcrippling制裁は、1940年の対日以来。プーチンを追いつめるかもしれない。Deterrenceはprovocationであってはならない。
そして核抑止も、相手が合理的でなければ、もはや機能しない。核の存在が通常戦を抑止することもなくなる。
オバマは欧州で、Russia cannot be deterred from further escalation by military force.と言ったが、これは米国が自らOptionを放棄したもので、危険」

★14,4,3
ロシアが5月のウクライナ大統領選の結果を認める構えをみせる一方、欧米ではウクライナの軍事的な中立を保証する構想が浮上。
〇カラーシン外務次官は1日、仏蘭西、ドイツ、ポーランドの3カ国外相がウクライナに対し過激派の武装解除を求めたことを「強く歓迎できる」と評価。

★14、4、2 Levada.ru
3月21ー24日、130カ所、1600名調査。
61%はクリミアをめぐって東西の武力紛争はないと思っている。16%はあると思っている。

★14、4、2 www.sineyardsaker
(ロシア寄り。米国への悪態に近い)
"A new cold war has begun"
ウクライナで米国はロシアを押し込めすぎた。ロシアはAnglo-Zionist世界連合に対して立ち上がった。戦争はしないが、これからもっと自己主張を強めるだろう。
・ロシアでは愛国的なことを言わないと生存できなくなった。主権派が勝った。彼らはこの20年間Anglo-Zionistに占領されたロシアを、national liberationするべく戦ってきたのだ。これからは米国の残った拠点、カーネギーなども危なくなるだろう。
ナヴァルヌイはNYTにHow to punish Putinという投稿して、制裁のやり方を指南したが、彼はロシアでは政治生命は終わりであり、亡命するしかない。
・オバマは、プーチンができなかったことを瞬時に成し遂げた。
ロシアの資金をロシアに帰らせ、銀行決済もロシアに戻した。
これからロシアの観光客も国内に戻ってくるだろう。
・ウクライナの諜報機関はCIAに操られてきた。国内政争に利用されてきた。
・米国はウクライナ民主化にかけてきたカネが惜しくて、最後には右翼を引き入れた。
・米国がロシアに何かするたび、ロシアはそこから何かを得ている。
・中国、イラン、ヒズボラ等の「帝国への抵抗軸」の中で、ロシアが主導的な役割を果たしつつある。中国はまだこれからの国である。
国連総会決議で棄権してくれたアルゼンチン、イラク、アフガニスタン、パキスタン等は、ロシアから何かをもらえるだろう。
・米国との軍縮取り決めは見直される。「パートナーシップ」という言葉は落とされる。
中国、イランへは兵器が渡される。
・EUはウクライナを背負い込み、経済難民も。西ウクライナはコソボのように。
・ウクライナ大統領選前は混乱。殺し合いも。ポロシェンコも腐敗している。

★14、4、2 www.defenseone.com
Michael Quigley(元海軍諜報)
新たな冷戦にはならない。ロシアは欧州に結びつけられている。
プーチンがクリミアに侵入したのは弱いからだ。ウクライナの西方加盟を防げないからだ。

★14,4,2
国会は1日、自国の領内で欧米を含む他国との軍事演習を可能とする法案を可決。5月からNATO加盟国と軍事演習を実施する方針。モルドバとの多国間演習も実施。

★14、3、31 
オバマは3月末サウジ訪問で、原油大増産を働きかけたはずだ。
Utro.ru S.Serebrov

★14,3,30
ロシア、タタール人懐柔。クリミア先住民族自治拡大容認へ。29日にクリミア・タタール民族議会は、民族自治区の創設に向けた法的手続きに着手することを決めた。タタールスタン共和国のミンニハノフ大統領らを会議に派遣。具体像は不明。

★14、3、29 Window on Eurasia
ヒットラー、ポーランド侵入して英仏がドイツに宣戦した1939年10月から1940年春まで、奇妙にphony warと呼ばれる期間があった。これは、ドイツが戦争を準備していた期間。

★14、3、29
ロシア軍集結の有無をめぐり、議論が激しくなる。

★14、3、29 Interfax
ラヴロフ、西側と合意が形成されつつあると述べる。
また、ウクライナに侵攻する意図はない、と言う。
・さらに、連邦化が必要と言う。地方に譲渡する権限として経済、財政、文化、言語、教育、近隣諸国との対外経済・文化関係を挙げる。
・右翼批判。西側の右翼軽視を批判。

★14、3、29
アシュトン、右翼を批判。内相辞任要求を批判。

★14、3、29 Reuters
クリチュコ、大統領選出馬せず。ポロシェンコを支持する。これで、ポロシェンコとティモシェンコの争いに。

★14、3、29
プーチン、オバマに電話。双方とも内容発表。
クレムリンによれば、プーチンは右翼過激分子の行動を非難、安定化のための手段を追求しようと提案、両者ともそれを外相に近く話し合わせることで合意。
プーチンは沿ドニエストル住民が封鎖で通常の経済活動、生活ができなくなっていること、ロシアは公正で包括的な解決を心がけるので、5+2の枠で話し合っていこうと述べる。
(その2日後、国境のロシア軍一部撤退が報じられる。沿ドニエストルの封鎖が解かれた可能性あり)

★14,3,29
サウジアラビア訪問中のオバマ米大統領は28日、ロシアのプーチン大統領と電話で協議。国境付近へのロシア軍配備を含む挑発行動をすぐに止めるよう求めた。外向的解決に向けた米側の提案に書面で回答することも要請。米ロシア外相が来週、再度会談することで合意。

★14、3、28 BBC
Turchynov議長、右翼勢力は事態を不安定化させていると非難。Muzychko暗殺への抗議行動に言及したもの。

★14,3,28
クリミア編入無効、国連総会が決議。決議はロシアを名指しで批判するのは避けた。ウクライナのほか日本を含む40カ国以上が共同提案国。IMFは17日、140億~380億ドルの融資枠を設定することでウクライナ政府と合意。IMFを含めた国際支援は今後2年間で270億ドルに達する見通し。
〇ティモシェンコ元首相、27日記者会見。大統領選に出馬する意向を正式表明。

★14、3、26 N.G. Skosyrev
習近平はオバマとの会談で、ウクライナ情勢収拾のための国際メカニズムを早急に立ち上げること、当事者は事態を紛糾させるような行動をとらないことを求めた。
収拾メカニズムで中国が仲介役を務めるのだろうか?

★14、3、26
国立テレビ会長にグルジア人でサカシヴィリの親戚(?)Zurab Alasaniya任命。
前任者のパンテレイモノフが18日、暴力で辞任させられた後。

★14、3、26 M.T.
Roman Kovalが殺されたMuzychkoのために、Avakov内相への復讐を叫んでいる。
(要するに、右翼のうち政府に入った者たちは、まだ街路で権力を求めている者たちを排除して、利益を独占しようとしている)

★14、3、26 Sevastopol.su
南東部、自衛団、結成。秘密。分散。
小銃、対戦車バズーカ。訓練されている。
しかしキエフ右派が来ても、殺傷しない。兵器を破壊する。

★14,3,26
反ロ過激派を排除。「右翼セクター」幹部で犯罪グループの一員として手配中のムズイチコ氏を殺害。拘束を試みた警官に発砲したため射殺。
〇ヤコシ氏は「我々への反革命的な圧力が強まっている」と新政権を非難。アバコフ内相の即時辞任を要求した。
〇テニュフ国防相代行の解任。「自由」に所属する軍人出身の同氏は反ロ姿勢。

★14、3、25 Carnegie Shevtsova
西側マスコミは、ロシアが右翼やNATOに怯えて反応したかの神話を広めているが、それはロシアのNarrativeにやられているのだ。
肝心なことは、ロシア指導部はその残存を至上課題としていて、世界を壊すことになっても国内を「戦争」で固めておくことに利益を見いだしているということなのだ。

★14、3、25 Voice of Russia
政府、武器狩り。本日が締め切り。これを越えて武器を所持している者は違法。
Yevdokymov内務省第1次官。
武器を持った者が右翼をかたって企業を乗っ取ること多数。
(しかしMuzychkoの一派はこの命令を無視して武器携行を続ける)

★◇14、3、25 Readersupportednews.org   Steve Weissman
Geoffrey Pyatt米大使が騒動の背後にいるという記事。
彼が昨年8月に着任する前から、オレンジ革命当事者等は次の革命の準備を進めていた。
・国務省の外交官は今やSNSを使って、昔CIAがやっていたような世論工作をする。
そして国務省はNational Endowment for Democracy(NED)等を使って内政に介入する。
USAIDもFreedom Houseも。
・Pyatt大使は着任早々、ネットTV、Hromadskeに4、4万ドルの資金をつけている。その編集長のRoman SkrypinはRFE・RLによく書いていた人物。オレンジ革命では第5チャンネルを率いて貢献。
・Hromadskeに最大の資金をつけたのはオランダ大使館。9、5万ドル。
アフガニスタン人でイスラムの記者、Mustafa Nayemもあおった。
・オレンジ革命で活躍したOlehRybachukも重要な役。ユシェンコの右腕。
・USAIDはPact Inc.も使っている。アフリカや中央アジアでAIDS撲滅運動をやっている団体。これがUkraine National Initiatives to Enhance Reformsを助けている。
Pactは2009年、Rybachukをもり立てて、市民運動家に仕立てる。
・PACTはUSAID資金をトンネルして、63万ドルをChesnoという政治浄化運動体に渡す。
・2013年にはUSAIDはウクライナのPACTに700万ドル払っている。「民主主義・人権・ガバナンス」の名の下に。
・Rybachukは、ヤヌコがEUとの連合協約に署名するものと思いこんでいた。

★14、3、25 Russiatoday.com
Yarosh、Muzychko暗殺はAvakov内相代理の命令によるとする。
・Muzychkoは銃で地元民を脅し、YouTubeで反ユダヤ番組を流していた。

★14、3、25 
Rovnoで右派のMuzychko(Sashko Bilyi)、何者かに拉致され、射殺される。
彼はこれを予言していた。「100%確かな情報では、内務省の検察指導部(変な言い方だ)は自分を殺すか、拉致してロシアに引き渡し、これをロシア諜報の所為にするとの決定をした。すでに暗殺団も結成された」
・先週、ロシア共産党下院議員Rashkinは、Muzychkoはチェチェンのバサエフ一味として特別に残虐だったとして、Yaroshとともにliquidateすることを求めた。
これが利用されているのだろう。
(右派は内相の辞任を求めている。これは正しい。他方、ロシアの所為だという声が聞こえるが、これは西側よりもウクライナ内務省側からのプロパガンダなのだろう)

★14,3,25 日経
安倍晋三首相は首脳会議で「力を背景にした現状変更は断固許すことができない。これはウクライナの問題だけでなくアジアなど国際社会全体の問題だ」と主張。
〇意味のある議論ができる環境に戻るまでは「我々はG8への参加を停止する」
〇G8の枠組みの見直しについては、結論見送り。
〇安倍首相、キエフの下水処理場の改修事業で最大で1100億円の円借款を供与。IMFと連携した金融支援にも100億円の円借款を供与。
〇ケリー氏はロシア軍のウクライナ東部国境地帯の大規模部隊の集結に「強い懸念」。

★13,3,25
トゥルチノフ大統領代行、同国軍を全て撤退させる方針を決めた。23日時点でウクライナ本土から半島への電力供給が半減。電力と水の8割以上を本土に依存。主要産業である観光などへの悪影響。ロシア、ウクライナからの輸入規制を強化する。

★14、3、24 Reuters
東部の財閥とキエフ政府の間で合意ができつつある。
ドイツのSteinmeier外相がドネツクに来て、アフメトフと製鉄王でドネツクの新知事Serhiy Tarutaと会談。
「ウクライナの統一性を守る」
・ヤツェニュク首相は、地方に権限を譲渡し、ロシア語の権利を守り、産業を守ることを明らかにした。
・ロシアは東部侵入の機を逃した。ドネツクでの役所選挙も1週間続いただけ。
・東部でロシアとの併合を望んでいるのは、一部のみ。
・同じロシア人でも、ロシアは自由がない、入りたくないとする者も。
ロシアに入りたいとする者は、10%以下かもしれない。

★14,3,24
クリミア、ルーブル公式通貨に。フリブナは2015年末まで並行して流通。24日から税金はルーブルのみで受け付け、給料もルーブル建てとなる。

★14,3,24
監視団の派遣を支持。独ロ首脳、電話協議。編入決定後、両国首脳が協議するのは初めて。南東部の都市では23日、親ロシア派の住民が自治権拡大に向けた住民投票の実施を求める大規模集会。

★14、3、22 CA
ウクライナ公安、ドンバスで人民義勇軍のリーダー、ミハイル・チュマチェンコを拘束。
謀反、領土分割の試みの疑い。

★14,3,22
EU、対ロ追加制裁発動。日本 ウクライナ支援1000億円。EU内の資産凍結や渡航禁止の対象者を12人追加。追加制裁を発表した米国と足並み。12人には既に米国が制裁を決めたロゴジン副首相やスルコフ大統領補佐官、マトビエンコ上院議長。ロシアとの間で6月の首脳会議を中止し、加盟国も同様にロシアとの定期首脳会議を中止。
〇ウクライナ支援は円借款が中心。

★14、3、21 Reuters
21日ブラッセルでEUとヤツェニュクは署名。連合協約のうち、緊密な政治・経済協力を定めた部分に。
貿易自由化に関する部分は、5月大統領選の後。

★14、3、21 Antiwar.com
Justin Raimondo
2月21日合意の直後、20名の反政府、そして警官が狙撃された。典型的な挑発である。これがきっかけになって右翼が暴力化して21日合意をくつがえした。
このときの狙撃手についての会話がアシュトンとエストニア外相のものなのだ。
・西側マスコミは右翼のことを報じていない。危険な分子なのだ。
SvobodaはBanderaの流れで、ホロコーストをやったことがあるSocial National Partyの後身。
今や欧州中のネオ・ナチがキエフに馳せ参じている。

★14、3、21 Interfax
狙撃事件の犯人、ほぼ特定。今のところすべてウクライナ人、と検事総長代理Oleh Makhnitsky(右翼)言う。

★14、3、21 Interfax
(ロシア・外交)メドベジェフ、国家安全保障会議でプーチンに言う。「ウクライナのロシアへの政府・民間負債は160億ドル。その中には最近、30億ドルのユーロ・ボンドを買い取ったもの、ガスプロムへの20億ドルの負債など」

★(ロシア・対米) 14,3,21
20日、オバマ米大統領はホワイトハウスで声明。クリミア編入の既成事実化を進めた場合、ロシアの主要産業への制裁を可能にすると大統領令に署名。関与下ロシア政府高官ら20人と関連する銀行を新たに制裁対象。
〇直後にロシア外務省が9人の米政府高官や議員らのロシアへの渡航制限などの制裁礒地を発動。

★14、3、20 Russiatoday.com
NATOはこれまで数年、ウクライナで共同軍事演習。Rapid Trident。今年もやる。
(7月にチェリャビンスクでAtlas Vision2014を行う予定だったが中止)
昨年は17カ国参加して、空挺活動を演習。
・米国はクリミアの住民投票にからみ、ポーランドに既に12の軍用機と数百名の兵士を送ってある。地中海には空母ジョージ・ブッシュが滞留している。
・Rapid Trident2014には、アルメニア、アゼルバイジャン、ブルガリア、カナダ、グルジア、ドイツ、モルドヴァ、ポーランド、ルーマニア、ウクライナが参加予定。

★14、3、20 TASS
Parubiyと国家安保会議は、ロシア人に査証要求を決定したが、欧州にいるヤツェニュクは慎重な姿勢を表明。「査証導入はロシアがこれまで脅しの道具に使ってきたものだ。独立以来、ロシアとは査証なし。東部、南部の国民はロシアで働き、ロシアと親族」

★14、3、20 Business New Europe
Yarosh
「The Right SectorはEU加盟も、ロシアとの連携も支持しない。中立の主体であることを求める。ドンバスのコウフと同じく、NATO基地の展開、NATO加盟に反対。
我々はドネツクに武器を持ってはいかない。自分自身、ドニエプロペトロフスク出身。ドネツク近くのVuhledarでは鉱夫の労組で長年Bandera支持のものがある。これら鉱夫は、1989ー1990年、ウクライナ独立に重要な役を果たした」

★14、3、20 RIA
ロシアのシルアノフ財務相、「IMFが言ってきた。ウクライナへの融資の前の条件整備の構造改革プログラム作成に加わらないかと。まだ加わっていないが、いずれにしても、最近出した30億ドルの返済を直ちに求めるつもりはない」

★14、3、20 Canada.com
ドネツクでは、プーチンが東部には出ないと言ったため、集会の人数は激減。老人しか出ていない。
24日からオランダでG7首脳会議。
・新知事のTarutaはキエフからの自治拡大を求めると同時に、ロシアにも介入しないよう求めている。

★14、3、20 Carnegie
財閥、微妙な地位に。モスクワとキエフが争うと、彼らはどうしようもなくなる。フィルタシが13日ウィーンでFBIの要請で逮捕されたこともショック。
ドネツクでは、市議会がドンバスの地位についての住民投票を求めている。
・アフメトフのInterpipe社は、ロシア市場に25%ほどを依存。ロシアはクォータを課し、優遇条件を操作していた。
・さらにキエフではLustrationの名の下に、ヤヌコ時代の官僚を閉め出そうとしていることも響く。

★14,3,20
親ロ派、クリミアでウクライナ海軍本部を占拠。英首相「ロシアG8除外を」。

★14、3、19 Russiatoday
右翼の議員とSvobodaの狼藉者たち、国立テレビ臨時会長を殴り、辞表を書かせる。そのヴィデオ流される。

★14,3,19
米独首脳は東などに国連などの国際監視団を即時派遣することが重要だとした。
〇一方、ラブロフ外相はケリー米国務長官との電話協議で欧州安保協力機構による国際監視団のウクライナへの派遣に賛成する意向を表明。ただ、ロシアは西部を含む全土を監視対象とすべきだとの立場。

★14,3,19
ロシア、クリミア編入。編入条約に調印。ロシア議会に編入の条約を支持するように求めた。

★14,3,19
緊急G7、核サミットで。ハーグ、核安全保障サミットで、首脳レベルの緊急G7。欠席するプーチン氏を孤立化。参加する中国の習近平国家主席に連携を。★14,3,18
米欧、対ロ追加制裁。オバマ米大統領、ヤヌコビッチ氏ら11人の資産を凍結する追加制裁の大統領令。EU、渡航禁止や資産凍結などの制裁。

★14、3、18 Rbth
クリミア併合コストは、社会福祉が30ー50億ドル。20万人が公共部門に勤務、平均賃金は340ドル。ロシアでは800ドル。
→公務員の給料をロシア波にするだけで、年間14億ドルかかる。
ハイウェー、橋等建設に50億ドルかかる。クリミアのGDPは100億ドル程度。
17日に既に150億ルーブル送金した。
・クリミアはこれまで地方予算の66%をキエフから補填してもらっていた。1994ー2007年タタールスタンは連邦から税優遇を受けていた。これはVATの50%を自分で使えたもの。他では酒、油、自動車物品税の15%しか認められていなかった時。
このような優遇措置をクリミアに認めるかどうか未定。

★14、3、18 N.G.
ヤツェニュク、1992年7月のソ連在外資産分割・ソ連負債分割(ロシアが全額負担)についての協定をウクライナだけが批准していないことをたてに、ロシアの在外資産を要求する姿勢を表明。負債の方については無言。
当時、ソ連の在外資産はロシアが61、34%、ウクライナが16、37%、その他が17、52%受領することで合意していた。ただしロシアは負債だけでなく、動産もすべて得ることになっていた。
・当時、ソ連の負債は966億ドルだったが、ロシアはその後全額返済ずみ。

★◇14、3、18
(ロシア・外交)プーチン、議会演説
・歴史的意義
・(クリミアはロシアの歴史の重要な一部)
事績紹介。ヴラディーミル大公の洗礼もここ。
・タタール等の権利守る。
・「クリミアは常にロシアの不可分の一部」
・だいたいボリシェビキがロシア人の多い東南部をウクライナに編入した(のが間違い。しかしウクライナ東部は求めない)。
・フルシチョフは1930年代の過ちをただすためにクリミアをウクライナに移したのだろうが、セヴァストポリが連邦直轄であることを忘れていた。つまり、クリミア引き渡しは憲法違反だった。
・ソ連時代は何でもなかったが、別の国になると、「クリミアを盗まれた」とロシアは思うようになった。
・それでもロシアは頭を垂れ、屈辱を受け入れた。しかしクリミアはロシアの古来の土地なのだ。
・他方、ウクライナはロシアにとってもっとも重要な友好国だ。
・ロシアとウクライナの国境画定交渉は進んでいなかったので、自分は2000年代初め、速くやるように指示を出した。そしてクリミアを法的にもウクライナのものとして確認した。さらにケルチ海峡境界についても、歩み寄った。
・しかしウクライナ政府は、ロシア人の権利を圧迫するようになった。自らは汚職にふけって。国民は出稼ぎを余儀なくされ、2013年ロシアで200億ドルを稼いでいる。GDPの12%である。
・マイダンに平和的スローガンで出てきた連中のことは理解する。しかし別の者はクーデターを企図していた。
・ロシア語非公用語化法案は撤回されたが、チャンスを狙って保持されている。
・ウクライナに合法的政府はなく、大臣に会うのでさえ、マイダンの戦士たちの合意を得なければならない。
・クリミアの住民がロシアに保護を求めてきた。これに答えないわけにいかない。
・ロシアは軍隊を使っていない。25000名まで展開できることになっているが、これだけの数もいない。
・ソ連崩壊の際、ウクライナは国連憲章の民族自立の原則を引用した。クリミアではいけないのか?
・コソヴォはよくて、クリミアは駄目なのか? クリミアでは武装衝突もなく死者もなかった。ウクライナの軍隊も良識を示してくれた。感謝する。
・冷戦後、二極体制がなくなると、強者の論理が支配するようになった。セルヴィア制裁には国連決議はあったか? アフガニスタン、イラク、そしてリビアと。
・そして色つき革命。確かに民衆の不満はあったが、これはシニカルに利用され、民主主義と自由の代わりに混乱がやってきた。
・ロシアは、西側と平等で、オープンで正直な関係を追求したが、応じてこなかった。何度もだまし、ロシアの背後でものごとを決め、既成事実を押しつけた。
それはMD等。
・制裁と言っているが、今のままでもずいぶん制限を受けている。ココムは実質的に機能している。
・ウクライナで、西側は限度を超えた。バネを押さえつけると、いつかは跳ね返る。
・ロシアは独立した、国際生活の積極的な参加者で、他国と同様、国益がある。
・中国指導部に感謝。インドの抑制と客観性を評価。
・米国民には、クリミア人民が自分で自分の運命を選んだことを理解してほしい。
・ドイツ人には、ロシアがドイツ統一を支持したことを思い出してほしい。
・ウクライナ国民にも呼びかける。「ロシア」で脅かす者を信じないで欲しい。ロシアはウクライナ分割を欲しない。それは必要ない。クリミアはウクライナ人のものでもある。Banderovになることはない。
・キエフではNATO加盟の声が出ているが、ロシアはNATOが自分の境界までくるのは反対。
・ウクライナのロシア人の利益を、ロシアは政治的・外交的・法的手段で守る。しかしなによりも、ウクライナ自身がロシア人の権利を保証して欲しい。「そこに、ウクライナの国家性と領土保全の条件(Zalog)がある」
・ウクライナには強力で、主権を持ち、経済的に自立した国であって欲しい。ロシアは他の諸国とともに、支援を行う用意がある。
・制裁だけでなく、ロシア国内不安定化で脅す者がいる。これはprovocativeな発言であり、しかるべく対応していく(反論がない。ここを怖がっている)。
・最近の世論調査では、95%の者がクリミアのロシア人その他諸民族の利益を、ロシアが守らねばならないとしている(わざわざ世論調査を詳細に引用し、excusatory)。
・ここに、二つの連邦主体、クリミア共和国とセヴァストポリ市をロシアの構成に入れる憲法的法を採択するよう、要請する。
★14、3、18 James
クリミア併合でロシア正教会、難しい立場に。もしクリミアの正教会をモスクワに従えると、「政治的境界が変化しても、教会の境界は変わらない」としてウクライナ正教会を服属させてきた理屈が崩れる。ウクライナ正教会に独立されると、非常に大きな利権を失う。
さりとて、クリミア正教会を併合しないと、ロシア国内での支持を失う。
(そんなこと言って、キエフのペチョラ修道院は既にウクライナ正教会に接収されたらしいが)

★14,3,18
クリミア自治共和国議会は17日、独立宣言。変有を求める決議も。ウクライナの公的機関、行政権限や資産の移管、ルーブルへの切替。ウクライナ軍の解体とロシア軍への吸収を目指す。
〇ウクライナの新政権は、4万人規模の予備役召集。
〇住民投票の最終結果は、編入支持96.77%、投票率は83.1%。
〇ロシア系が約58%、ウクライナ系が24%、タタール人も12%。ウクライナ系住民の多くは編入に賛成票を投じたようだ。

★14,3,18
ロシアはクリミアを国家承認。プーチン、大統領令。

★14,3,18
クリミア住民票。人口超える賛成票。米政府高官、セバストポリでは人口の123%が賛成票。「多くの都市で投票用紙に事前に印が付けられていた」

★14、3、16 The Real News Network
EU(特にオーストリア)の銀行はウクライナ、ロシア等に大幅に貸している。総額1、4兆ドル(注:これはフローだろう。実際に現在の債権になっているものは、これより小さいかもしれない)。
→これが不良債権化するとEU自体が被害を被る。
・オーストリアの銀行の海外貸し出しのうち35%はこれら9カ国。ドイツでは5%、イタリアは27%、ギリシャ、ポルトガルの銀行が貸し出しの18ー20%をウクライナ、ハンガリー、スロヴァキア、ポーランド、ベラルーシ、ブルガリア、ロシア向け。
・IMFはウクライナに150億ドルを予定。
ウクライナはガスプロムに19億ドルの負債。
→ウクライナの負債は現在、2000億ドルで、年末までに150ー200億ドルを必要とする。

★14、3、16Eurasia Outlook
クリミアはトルコ領だったので、ロシア征服後トルコに避難する者多く、クリミア・タタールはトルコに300万人はいる。クリミアにいるのは30万にすぎない。
トルコのクリミア・タタール人はいくつものAssociationを有し、よく組織されている。
アンカラ、Eskisehirに多い。
トルコでの評判いい。タタール人の思想家、哲学者の記憶。
→クリミアでも、トルコのTIKA(JICA)、Diyanet(トルコのイスラム公的組織)が活動。
・第2次大戦、ソ連が海峡使用、Karrs,Ardahanの領有権についてトルコに圧力を加えたことが、トルコをNATOに加盟させた。
・しかし今は選挙で頭がいっぱいで、国民もクリミアどころではない。

★14、3、13 Russiatoday.com
前公安長官アレクサンドル・ヤキメンコ、テレビに。
「(20日狙撃はParubiyが支配していたフィルハーモニーの建物から行われた。警官を追撃する者をねらい打ちしていた。当時自分に対してRight SectorとVolyaから、狙撃者を除去するよう要請があり、自分は派遣するつもりがあったが、Parubiyが許さなかった。彼はCIAと関係がある。大使館に入り浸っている。Poroshenko,Gvozd,Malamuzh,Gritsenkoと徒党。
NalivaichenkoはCIAを諜報建物に入れ、調査を許した。
彼らは、ヤヌコがロシアと取り引きし、ロシアがウクライナを復興するのを妨害しようとした。」
米国は、EU、ロシア、ウクライナの連合ができるのを好まない。
・ポロシェンコ、フィルタシ、ピンチュクはマイダンに資金をつぎ込んだ。
・危ない場には、西ウクライナから来た連中をつきだした。

★14、3、12 TASS
11日ウクライナはOpenSkies条約に基づき、初めてロシアに国境付近の査察飛行許可を求める。ロシアは許可。

★14、3、12 NYT
Right SectorのYarosh。
42歳。師範大学卒業。一貫して政治活動。
これまで右翼はSvobodaが占めてきた。しかしSvobodaはティモシェンコの「祖国」と同盟した。
穏健化しており、議会に37議席。
Right Sectorは選挙で5%程度しかとれないだろう。核はUkrainean Nationalist Assembly。
・Yarosh自身東部の出身だし、Right Sectorの40%はロシア語を母語とし、うち多数が東部出身。
それでもウクライナ語の公用語化、EUとの貿易協定(加盟は求めない)、内務省の根本的改造を主張。さらに、EUがロシアの石油・ガスを禁輸することも。しかし外国人排斥、ユダヤ人排斥はしない。

★14、3、12 Foundation for Strategic Culture
右翼の中にはリビア、シリアで「訓練」された者も。米国軍事会社が傭兵を送り込んでいる。それがYaroshの部隊に。
彼らの中心はキエフ近郊のBerkut基地に。
・他方、クリミア半島には1990年代からヒズブタフリルが活動していて、シンフェローポリに本部。
信者は2000ー15000人と推定
・米国NGOにはNational Endowment for Democracy(NED),International Republican Institute (IRI),National DemocraticInstitute for International Affairs (NDI),Freedom House, Open Society Institute (OSI)等。
革命の仕上げをするのは、Center for Appied Non Violonet Action and Strategies (CANVAS).

★14、3、12 TASS
11日ウクライナ政府は、OpenSkies Treatyに基づき、ロシア上空偵察飛行強化を求め、Grantされる。

★14、3、12 LAT Carol Williams
マイダンにいた連中は政府に入るか帰宅して、今いる者は雑多な不満分子。失業者。サッカー・ファン。自由より、意趣晴らしするためにいる。ハリコフ、ヤルタから来た者もいる。
食事をくれた婦人たちももう寄りつかない。
「マイダンにいるのはナチ、または犯罪分子」というモスクワのプロパガンダにも一理ある。

★14,3,12
ロシア外務省は11日、ウクライナ新政権への米国の10億ドルの緊急経済援助について正当性がない政権への支援は違法」。

★14、3、11 National Interest
David Hendrickson教授、西側がウクライナの右翼に目をつぶっていることを非難。
「内閣に右翼が進出していることを報道しない。Nulandでさえ、公表された電話では右翼が政府に入らないことを希望しているし、そのときに発言したPyatt大使も右翼が頭痛の種なのだと言っている」
(つまり、米国は右翼を直接助けてはいないのだ。右翼がすり寄ってきてしまったのだ)
・米国はヤヌコヴィチが21日合意を有効にするための法律に署名することなく逃げ出したことを非難するが、マイダンはその合意を拒否したのであり、21日には狙撃が起きているのだ。
・「このごろは国務省がプロパガンダを担当するようになっている。恥を知れ」
・◇プーチンはクリミアをわずかな駄賃に、残りのウクライナを永久に失うのかもしれない。しかし、クリミアを失ったウクライナでは、ロシア語人口が少数になってしまうのかもしれない(そんなことはない。東部は圧倒的に人口が大きいはず)

★14、3、11 BusinessNew Europe
クリミア・タタールの指導者=バフチサライ市長のIlmi Umerovは、ロシアに移るならゲリラ戦をすると声明。

★14、3、11 TASS
ミロノフ、住民投票後、完全な併合まで、議会で関連法案採択等で1月はかかるかもしれない、それに「クリミア共和国」の地位をどうするかで新たな住民投票が必要になるかもしれない、と言う。

★14、3、11 WP
昨年World Jewish CongressがSvoboda党を反ユダヤとして、他の反ユダヤ政党と同様、禁止するようEUに呼びかけた。
こうした勢力がすべてとは言わないが、国家安全保障会議も握っていることに留意するべきである。
オバマは慎重にことを進め、公正な選挙でロシア系の利益も保証されるようにしなければならない。

★14,3,11
黒海艦隊の撤退求めず、ウクライナ外相、ロシアに融和姿勢。米ロ協議後押し狙う。
〇シンフェロポリでは10日、親ロ派自警団とみられる集団がウクライナ軍の病院に突入して占拠。
〇検察当局は10日までに同国東部ハリコフ州のドプキン前知事を首都キエフで拘束。ヤヌコビッチ氏の側近、大統領選に出馬する意向を示していた。
〇ウクライナ支援最大3100億円供給、世銀。

★14、3、10 Russiatoday
大統領候補のLyashko、Luganskから地方議員を拉致。

★14、3、10 Russiatoday
米国はポーランド、リトアニアに戦闘機を増派。黒海に大型駆逐艦を派遣。

★14、3、10 FT
右翼、政治的には強くない。ホドルコフスキーがやってきて演説。「ここにはナチなどいやしない」。
Right Sectorは昨年できたばかり。Svobodaは450議席の議会に33の議員を持つばかり。しかも本拠のリヴォフでの成績が悪いとして、人気を失っている。党首Tyahnybokは大統領選に立つとしているが、右翼の票を割るだけになるだろう。
・しかしマイダンで力を握るAndriy Parubiyが国家安全保障会議議長、Yaroshが次長になっている。

★14、3、9
ロシアは反政府が2月19日の狙撃をアレンジしたと言い、反政府はロシアがしかけたととする。

★14、3、8?
皆が2月21日の合意に戻れば、ロシアもOK,との説もある。それはヤヌコを引いてもいいが、東部の利益は守れ、ということ。

★14、3、8 Russiatoday
ミルレル、今日が2月のガス代支払い期限だとする。18、9億ドル。

★14、3、8?
ある地域が自分の意志で分離できるかどうかは、国際法上未決。
しかしケベック、スコットランド、そしてコソヴォ。もっとも、本体の方と話し合ってからがふつう。

★14、3、7 Russiatoday
黒海艦隊分割協定は1999年批准。ロシアが81、7%もらって、ウクライナに5、27億ドル払う。
艦隊は2017年まで。後に25年延長。
・ロシアは毎年、ウクライナの債務を9800万ドル帳消しにする。
・ロシア海軍は25000名までの兵士を置ける。132の装甲車。22の軍用機。
Kacha、Gvardeyskyに軍用空港。

★14、3、7 Jamestown
6日、クリミア議会はロシアとの統一を議決。15日か16日に住民投票を繰り上げ。
5日には、国連事務総長の特別施設Robert SerryとOSCEのAstrid Thorsがアクショノフ議長との会見を要請してカフェに閉じこめられ、帰国を迫られる。
・クリミアには16000人ほどのロシア軍がいるが、これとは別に1990年代から、親ロシアの自警団がある。
・セルゲイ・アクショノフはモルドヴァ生まれ。軍の地方学校に行ったあと、Russian Unity党首。同運動は2012年にはタタール人部落を襲撃したりしている。

★14,3,7
EUが段階的制裁。第1段階としてEUへのビザ無し短期渡航と通商関係強化の2つの交渉の停止を決定。第2段階では、政府幹部などのEUへの渡航行禁止や資産凍結。EUとロシアの首脳会議の中止。第3段階では、「幅広い経済分野」で厳しい措置を講じる。
〇ウクライナ新政府を全面的に支える。FTAを含む連合協定に5月の大統領選前に署名する意向。

★14、3、6 James
財閥、寡占資本家、東部の知事に。財閥のIhor KolomoyskiがTurchynov議長を炊きつけたもの。
他方、アフメトフを欧州要人が訪れている。Visegradグループの外相、スウェーデン外相等。
Kolomoyskiは故郷のドニエプロペトロフスク知事(市長?)に。Henady Boholyubovとともに、ウクライナ最大のPryvatbank、製鉄、運輸、石油、ガス企業を有する。
就任した彼は、プーチンはソ連復活を夢見るメシア意識を持った男、と評する。
・ドネツク知事に任命されたSerhiyTarutaは、ドンバスの製鉄を所有。
ティモシェンコに近いと見なされているが、彼の前任者Andriy Shishatskyはアフメトフに近く、州議会議長に横滑りしている。
・Mykola Romanchukはミコラエフ州知事に。Okean造船所社長である。
Vadym NovinskyのSmart Group Holdingの一部。

★14、3、6 James
チェチェン人がマイダンに参加しているとの噂。ロシアが介入の口実にするためかも。しかしヤロシュは実際に北コーカサス人達に共闘を呼びかける声明を出したし、右翼の中にはかつてチェチェンでロシアと戦ったものもいる。

★14、3、6 Kyiv Post
5日発表の調査では、5月25日大統領選で投票するとしたらポロシェンコとする者が一位30、9%、クリチュコが2位で21、3%、チモシェンコが3位で14、1%。
Yaroshは2、3%のみ。
(2月25日から3月4日まで2004名調査の結果)

★14、3、6 James
新内閣では、治安は「祖国」、経済重要ポストはテクノクラート。その他は右派のFreedomメンバーが多い。雑多なポストはマイダンの右翼に配分。
首相は「祖国」のYatsenyuk(39歳)。副首相は「祖国」、Freedomで分ける。検事総長はFreedomのOlehMakhnytsky。
内相はFreedomのArsen Avakov。元ハリコフ知事で、数少ない東部の代表。
蔵相はリベラルなエコノミストのOleksandr Shlapak。
学者のPavloSheremetaが経済大臣。
外交官のAndry Deshchytsyaが外相。
マイダンの連中は保健、文化、教育、スポーツ。
・KlichkoのUDARは閣外。蔵相ポストをオファーされたが。UDARは南東部で人気がある。
・オリガークが知事に任命されたのは、その方が右翼を任命するより地元への抑えがきくから。
KolomoyskyはHenady Boholyubov
と共に、国内最大のPrivatbankを所有。石油・ガス等も。
・2月23日、議会がヤヌコ政府が決めていたロシア語振興措置をキャンセルする法律を採択したことが、東部の情勢を一気に悪化させた。Turchynovは3日、右法律に署名しない、新しい法を待つと言明したが、遅かった。

★14、3、6 James
1日、ロシア軍は演習を利用して空と海からクリミアに侵入、半島を縦横に行動してウクライナ軍施設を封じ込めた。ウクライナ軍は抵抗しないようキエフから命じられており、海軍舟艇もオデッサに移動。
黒海艦隊付属の陸上兵力ならいざ知らず、本格軍の進入は侵入。

★14、3、6 James
2月21日の合意後の出来事で、プーチンは西側にだまされたと思ったのだろう(22日にはオバマと電話している。そして3月2日にも電話で話し合っている)。
27日早朝、ロシアの特殊部隊がシンフェローポリの空港と政府を占拠。戦車も。
2月28日にプーチンはメルケルとキャメロン、ファンロンパイに電話で説明。オバマは軍事介入のコストを警告。
・西側にだまされたというプーチンの怒りが暴発したのか、それともクリミアを取り返す歴史的なチャンスと思っているのか、わからない。
いずれにしても、西側の制裁はグルジア戦争の時何もなかった。今回もーーと思っているかもしれない。
しかしグルジア戦争はサカシヴィリが始めたが、今回のはロシアが始めたものである。

★14、3、6 James
26日、タタールのMejlisがシンフェローポリ議会付近で集会。午後3時から予定されたクリミア議会を阻止しようとする。
そこにアクショノフに率いられた2000ー3000名の勢力が到着、小競り合いとなって、2名死亡。
同日夕、シンフェローポリ空港には軍事要員を乗せた無印の飛行機に占拠される。セヴァストポリ空港も、黒海艦隊トラックで占拠される。
27日、クリミア議会はMogilev議長を解任、アクショノフを後任に。それまでヤヌコのみを大統領として認めるとしてきた男。5月25日に住民投票することも決める。

★14、3、6 AP
米国、ウクライナのロシア系反政府派への査証停止。金融制裁を準備。
クリミアで展開したのは義勇兵ではなく、ロシア正規勢力である根拠も別途示す。「クリミア侵入」が最大のテーマとなる。

★14,3,6
EU、ウクライナに対する110億ユーロ規模の包括支援策を発表。国も10億ドルの支援を表明済み。

★◇14、3、5 第4チャンネル(英国)
右翼を詳しく(ネガティブに)紹介。
ParubiyはNational Security and Defence Council書記。
Social National Party of Ukraine設立者。ナチである。後にSvobodaになる。
現在の党首はOleh Tyahnybok。2月には反政府主要3名の1人としてヤヌコヴィチと交渉。
Dmytro YaroshはParubiyの下の副書記。
・副首相Oleksandr SychはSvoboda党員。昨年World JewishCongressはEUに、これを禁止するよう求めた。ウクライナが「モスクワーユダヤ・マフィア」に牛耳られていると主張。
環境大臣、農業大臣もSvoboda。
・検事総長代行Oleh MakhnitskyもSvoboda党員。
・Lund大学客員教授Pers Anders Rudlingがウクライナ右翼の専門家。
彼は右翼の危険性、これへの対処を主張しつつも、これがプーチンの行いを正当化するものにはならないと述べる。
「総選挙でSvobodaが10%を得た時からのトレンド。現在右翼に関連している大臣が7名いる。2010年にユシェンコは、Banderaを「ウクライナの英雄」と呼んだ」
・しかしハンガリーの右翼Jobbikはウクライナのハンガリー少数民族の自治権を求め、BNPのNick Griffinはプーチンを支持している。
・他方北欧の群小右翼グループがウクライナに向かいつつある。支援して、経験から学ぶために。

★14、3、5 夕刊ビシケク
CIA・OBによると、ebayのピエール・Omidyar、ジョージ・ソロス等の資金50億ドルが、ウクライナでの騒動創出のため、これまで数年間支出されてきた。

★14、3、5 James
東部では生ぬるい既存の知事たちの隙をついて、地元の親ロシア過激勢力が伸張。さらにロシアからも馳せ散ずる者、増えている。
しかしデモでは、「連邦化」と「ロシアとの特別な関係」を求める程度。そして警察を中央ではなく、地元のものとすること。
→この圧力でやめていく知事や市長もいる。
→そこを補強するため、アフメトフやコロモイスキーのようなオリガークが自分自身、あるいは子分を知事に推戴している。

★14、3、5 国務省
President Putin's Fiction: 10 False Claims about Ukraine
(異例だ)
プーチンは、反政府が2月21日のヤヌコとの合意(2004年憲法に戻る)を実行していないと言うが、実際にはヤヌコが右合意から24時間以内に必要法令に署名することになっていたのをすっぽかし、逃亡してしまったことにある。

★14、3、5 Kyivpost.com
エストニア外相とアシュトンの電話盗聴記録。(YouTubeに投稿されて、ロシアのRIAが最初に報道。射撃は反政府分子自身が仕組んだとして、エストニア外務省から否定を招く)
新政府には犯罪分子として知られる者が多く、最初から民の信を得ていない。アシュトンはEUは改革のための専門家をいくらでも送るとか、短期・中期・長期の改革案を作成中だとか、新政府はマイダン(の右翼)の連中と話し合い、仲間に引き入れるべきだ。マイダンの連中は、はっきりした改革が見えるまで引き下がらないだろう、正規の警官が治安を確保するべきだ、と言う。
Paet外相は、マイダン、市民社会の双方から信頼を得ているのは、Petro Poroshenko前大臣だけだ、と言う。
最後にPaet外相は言う。厚生大臣になることを断った医者のオリガ・Bohomoletsが言うところでは、18日から数日の射撃で亡くなった警察・反政府双方の者(少なくとも88名)は、同じ狙撃手にやられている、新政府の中の何者かが仕組んだ可能性が高まっている、新政府は調査するべきだ。
アシュトンはむにゃむにゃ。「調査しようとしていると思うけど、議会が機能しなくなると混乱するわ。医者とか活動家は大事だと思うけど、政治家でなかったら・・・」

★14、3、4 C.A.
数日前、総動員令が出て召集状も出たが、これは相当年齢者の10%しか受けていない。そのうち出頭したのは3分の1のみ。
右翼の下で戦いたくない。
○ハリコフでは召集状などみたこともなく、千人ほどの自警団を組織している。Slobozhan親衛隊と名付けた。近く公的団体とする予定。

★14、3、4 James
1日頃、スウェーデン、Visegrad4国外相はドネツクのアフメトフを訪問。アフメトフは単一で独立したウクライナを保証。
ドネツク知事に任命されたSerhiy Tarutaは地元出身。オリガークで、チモシェンコに近い。
前知事Shishatskyはアフメトフに近く、地方議会議長に。
(ならば、逮捕されたのは誰なのか?)

★14、3、4 
プーチン会見で、議会は兵力使用を許したが、今はその必要ない、しかし正当な要請があれば権利を留保する、と言う。
そしてクリミアにロシア兵が展開しているという非難を拒絶、彼らはクリミアの自衛力だとする。
「マイダンの連中がヤヌコの腐敗等に飽き飽きしていたことはわかるし、共感する。しかし法は守らないと混乱する。今のままでは、悪者が悪者に替わっただけで終わる。」
「ヤヌコが射撃の命令を出したとは聞いていない。狙撃手は、反政府派の一部だったのかもしれない」
「ヤヌコは法的には大統領。しかし政治的将来はない」
「自分には、キエフで話し合える者がいない」
「当面、選挙や新憲法制定のプロセスを見守っていきたい。不正に行われることがあれば、その結果は認めない」
「2月21日、ヤヌコは実質的に権力を譲ったのだ。早期議会選挙、早期大統領選。ところが彼がハリコフでの行事に参加するため出発するや、政府の建物占領停止どころか、大統領官邸、その他政府建物まで占拠した。これは合意違反だ(これがプーチンがだまされたと感じたことなのだ)。これが東部、南西部を不安定化させた」
「オリガークを東部知事に任命しつつあるが、ドニエプロペトロフスク知事に任命されたKolomoiskyは悪漢なのだ。アブラモヴィチから数10億ドルをだまし取った」
「現在の大統領代行は非合法だ」
「憲法裁判所を解散して、刑事捜査を始めた」
「クリミアへは周辺のロシア地方から人道物資支援を組織中」
「12月に任命されたばかりのどこかの知事が縛られ、水をかけられ、拷問されている。腐敗していたとしても、何か盗む時間があったとは思えない」
「東部の知事公邸では?、エンジニアが公衆の面前で射殺され、火炎ビンを投げつけられて殺されている」

★14、3、4 あるロシア人
プーチン達は、インテリがなぜ自由を欲するのかを理解できない。今回の事態は、ウクライナがロシアの手に落ちたことに対する、西側の巻き返しに見えたのだろう。
→プーチンは、部下達、周辺に、自分は強いことを示さないといけない。ギャング組織のようなものだ。
しかし米国は、ロシア軍が兵舎に戻らないと金曜には制裁をする構え。ロシア議員は、米国資産の凍結を呼びかけている。
・クリミアを守るのは簡単。鉄道2本、ハイウェー2本。しかもウクライナ軍はないも同然。退役兵組織があるのは東部。

★14、3、4 The Voice of Russia
新政府、特にTurchynovは自分の人脈を生かして、ヤヌコ時代冷や飯を食わされていたオリガークを地方の知事に任命しつつある。
ドニプロペトロフスク知事にPrivatグループのKolomoisky(ガソリン、マスコミ、テレビ1プラス、ウクライナ銀行)、ドネツク知事にIUD(Industrial Union of Donbas)会長のSergei Taruta。後者はチモシェンコに近い。
・Kolomoiskyはナンバー2ともされるオリガークでリボフ出身のパートナー2名。Vova MordaとPups。Turchynovに近い。

★14、3、3 新華社
西側は冷戦的思考を捨てろとするが、敵対的なトーンではない。歴史・文化に鑑み、ウクライナ問題ではロシアを除外して考えてはならない、偏った仲介はやめろとする趣旨。
(これは、国外の同胞を守るための介入を正当化する効果を持っている。しかし、ロシアがクリミアを分離しようとすれば、中国は分離主義には反対せざるを得ないだろう。分離までいかないと確信したから、このような論調を張っているのだろう)

★14、3、3 RIA
右翼のYarosh,Vkontakteでウマーロフに「ロシアは思ったより弱い。今がチャンスだ」と呼びかけたとして非難を浴びるが、Yarosh側は挑発だとして否定。

★14、3、3
オバマ、"President Putin seems to havea different set of lawyers making a different set of interpretattions,but I don't think that's fooling anybody"と言う。
(その直前くらいに?プーチンが会見で、ロシアは軍隊を当面使うつもりはないと言ったのだが、オバマは油に火を注ぐような発言をする。Time lagが見られる)

★14、3、3 Bne.eu Business New Europe
セヴァストポリで、ウクライナ海軍司令官、Denis Berezovsky(1日に任命されたばかり)、「クリミア自治共和国の最高司令官の命令に従う」と言明。最高司令官とは、先週議会が任命したSergei Aksinov首相。
・セヴァストポリでは、地元民がロシア海軍、ウクライナ海軍双方に勤務している。ロシア海軍は給料が4倍(400ドル)。
・ウクライナ海軍は巡洋艦1隻、潜水艦1隻、哨戒挺数隻しかない。
・他方、Turchynovは2日、総動員を命じたが(9万はいるはず)、出頭した者は連絡先を届けただけで自宅に帰された。制服も武器もない。

★14、3、3 Rbth.ru
2日のモスクワでは、ウクライナ戦争反対、賛成双方のデモ。前者のみ届け出なしとして、拘束者多数。SNSで集まった者。上院が軍使用権をプーチンに与えた直後からSNSでの呼びかけが始まった。
ピーテルでも反対デモ。
他方、賛成デモは各地で。クラスノヤルスクでも。しかし知事は、「プーチンは宣戦布告したわけではない。決して宣戦布告しないだろう」。

★14、3、3 Interfax-Ukraine
IlkoKucheriva Democratic Initiatives Foundation, Kiev International Institute of Sociology,8ー18日に調査。
・ロシアとの合併に賛成は12、5%。68%は、両国は友好国、ただし国境はオープンで査証も関税もなしであるべしとする。
・ただし東部では25、8%がロシアとの合併を支持、南部では19、4%、中央では5、4%、西部では0、7%。
・ロシア系の31、8%はロシアとの合併を支持、ウクライナ人は8、7%。
・ウクライナを連邦制にするのは15、8%が支持、61、4%が反対。
・地方の一部が独立してもいいとした者4、5%、86、9%が反対。

★14、3、3 Der Spiegel
マイダンでの射撃は、ALFA部隊が大統領府の指図でやったことだ。途中でヤヌコは止めたが。開示されたSBU文書によると、SBUはマイダンの運動家を買収し、軍を挑発させようとしていた。
・アフメトフはウクライナに戻って、旧野党を支持している。他方Kurchenkoのようにヤヌコの金庫番と目されていたオリガークは外国に逃げている。
・キエフではFatherland AllianceのTurchinov国会議長が大統領代行兼任して、未曾有の権力。政府を作る。首相代行に党首のArseniy Yatsenyukを任命する。
KlitschkoのUDARは内部でまとまれず、Turchinovの独走を許している。
・Maidanの運動家は議会の独走に介入して、内閣の3分の1は運動家から取るという約束を獲得した。
今のところ、右翼のRight Sectorだけが冷や飯を食わされている。リーダーのDmitry Jaroshは、警察・諜報担当の副首相の地位を目指している。
・チモシェンコはマイダンに利権目当ての古い型の政治家と思われている。ハリコフからはベンツとレクサスの車列で到着、舞台で見せた感情は明らかに作りものだった。
・そしてチモシェンコは活動を始めており、税関利権を共産党に渡す代わりに彼女を支持させるとの取引をやった。

★14,3,1
セバストポリで28日未明、市近郊の空港に多数の武装集団が侵入し、占拠。アバコフ内相はセバストポリの港を基地とするロシア軍による「侵攻」と批判。ロシア側は否定。

★14年3月
中国は長年、ウクライナから多数のエンジニアを招待して兵器を開発してきた。
ロシアは、ロシアの知的財産権を侵すとして怒り。
(今回のようなことが起こると、中国はロシアとの間で対応に困るだろう。
そしてこのことは、ウクライナ東部は必ずしもロシアに入りたがらないことを意味する)

★14年3月
米、対ロ政策発動。ビザの発給制限、米国への渡航禁止などが柱。一方、クリミア自治共和国議会は同日、ロシアへの編入を求める決議を採択。

★14、2、28 The Voice of Russia
「右翼とクリミア・タタールは結びついている」ことを、ロシア寄りのAnonymous Ukraineは暴きたてる。電子メール盗聴の結果など。これをみると、右翼は資金不足のようで、自活せざるを得ないようだ。つまり略奪。
(ということは、右翼は一時、オリガークの金をもらっていて、それが切れた。そのため、暴力で権力を取って「自活」しようとし始めた。他方、ロシア等は、彼らが西側の金で動いており、しかも反ユダヤであるかのようにいいたてて、西側を牽制しようとしている?)

★14、2、28 Opendemocracy.net
ロシアを中心に右翼、ファシストと騒ぎ立てるが、現在の反政府派に言わせればマイナーな存在。ロシアはナチに協力してソ連と戦ったBanderaとそのOrganization of Ukrainian Nationalistsを覚えているので、
何でもファシストと呼ぶ。

★14、2、28 M.T.
バイデン、Yatsenyukヤツェニュク首相に対してFull Supportを表明。同時に、5月の選挙までには民主主義への人々の信用を取り戻すように要望。
他方ラスムセン、ヘーゲル国防長官は、ロシアに対して軍を送らないよう警告。

★14,2,28
ウクライナの新政府は27日、対外債務がGDPの約80%に相当する1400億円尾に達したと発表。外貨準備高の10倍近く。うち650億ドルが支払期限の迫る短期債務。

★14、2、27 Forbes.com
Yatsenyukは議会でほとんど全会一致で首相。Nulandも盗聴会話で「彼がいい」と言っている。
IMFの緊縮政策を平気で実行する男。元中銀勤務。ただし西側が2年間で350億ドルの支援をすれば。
→これから一連の増税、利子率引き上げ、通貨切り下げが行われるだろう。1990年代、IMFがロシアにしたこと。
しかしIMFがユーゴに緊縮政策を押しつけたことで、分離傾向が広がった。ウクライナでもそうなるだろう。

★14、2、26
トレーニン
寡占資本家はすべての勢力に金を出しただろう。
西ウクライナの動きは純粋。もともとスターリンの時までソ連に属しておらず、戦後も戦いが続いた。しかも教会も別。しかし豊かでない。
ロシアがらみで分裂の可能性があるとしたら、クリミアだけ。特にセヴァストポリだけ。キエフの政治家がばかなことをやらなければ、大丈夫だろう。
ソチ・オリンピック終わって警護の艦隊がセヴァストポリに向かっているため、ライスが警告したのだろう。

★14、2、26 M.T. Bovt
右翼はきちんと組織されている。1917年10月のボリシェビキににていて、混乱の時にはこうした決然たる意志を持った小さな組織が権力を握る。
西側とロシアはウクライナも含め、一堂に会して解決策を探るべきだ(シリアは? イランは?)。
事態は簡単に戦争に転化し得る。ロシアにとってウクライナを失うことはその存続に関わることで、戦争に訴えるのも厭わないだろうことも忘れてはならない。

★14,2,26
セバストポリ、ロシア系住民による2万人規模のデモ。24日には市のトップをロシアと太いパイプを持つ企業家に交代させたと宣言。

★14、2、25 Vineyardsaker.blogspot.co.uk
軍隊は以前から存在しないも同然、警察は逃散した。現在の暴力は右翼が独占。
Dmytro Yaroshの率いるRight Sectorには、チェチェン戦争でロシアと戦った(ロシア人兵士を拷問し首切り)Alexander Muzychka(Sashko Bilyi)がいる。

★14、2、25 Forward.com
Svobodaが反ユダヤ的発言を続けているため、ユダヤ人たちは5月25日の総選挙で右翼が権力をとることを恐れている。
(ナルイシキン、マルゲロフ、プシコフはイスラエルに飛び、「ウクライナでは右翼が反ユダヤ的政策をやっている」ことを米国に伝えてもらい、それでロシアに対する出方を和らげようとしている)

★14、2、25 Der Spiegel
Christian Neef
ヤヌコを支えてきた2人、アフメトフとフィルタシ。アフメトフはドンバスの貧しいコウフの家庭からゼロで出発。フィルタシも同じ。消防夫から出発。香港でウクライナの粉ミルクとウズベクの綿花を取り引きしたり、モスクワでトルクメンのガス関係者と知り合って、ウクライナの食品との取引を始めたり。ヤヌコは自動車修理工。
アフメトフはどちらかと言えば欧州に利権、フィルタシはロシアに利権。しかし権力維持の点では共通。
前回総選挙では、アフメトフ議員が与党に60名、フィルタシ議員が30名。
要するに、90年代のロシアと同じようなオリガークが今に至るも健在だった。ウクライナは96ー98年(デフォルト)頃のロシアに相当する。
・旧憲法回復までの反対派狙撃は、ウクライナの秘密警察が組織。
・2名は目立たないように、ロンドンにいた。それでも、デモ隊がやってきて、「彼の(アフメトフ)電話ひとつでキエフの狙撃は止まるのに」の張り紙。
・2名は早い段階からヤヌコの次を探し、アフメトフはヤツェニュク(チモシェンコの次席)、フィルタシはクリチコのUDARを取り込んだ。そしてUDARには、元の諜報機関長が送り込まれた。これは、チモシェンコ復帰に備えた保険措置。
・18日に射撃があった後、19日にはアフメトフとフィルタシのテレビは野党についての報道ぶりを客観的なものとし、20日には議会は旧憲法への復帰と大統領選の前倒しを決めた。
(ここで終わっている。その後も右翼による支配、それの反ロ化とクリミア情勢の先鋭化が続くが、それとオリガークとの関係はどうなっているのか?
もしかして、彼らはリベラルを排除するために右翼を動員し、その後資金を止めているのでないか? 要するにCIAがアルカイダにやったようなことで、右翼がオリガークに向かってくる危険性があるのでないか?)

★14、2、24 Pando Daily
Everything you know about Ukraine is wrong
Mark Ames(モスクワでThe eXile発行)。
・ポロシェンコは造船所、第5チャンネルも持っている。ユシェンコを助けた。
・ヤヌコヴィチの基盤はドネツク。
・オレンジ革命では、米国の支援も当初にはあったが、基本はウクライナ人自身の不満。
(彼らは国の状況に不満で、集まれば政府が倒れることを知っているが、その後は組織された分子に権力を奪われ、同じどうしようもない社会にいきることを繰り返している。ソ連の惰性で、リベラル左派を信じない)
たとえばExit Pollの一つは米国資金。
・右翼はいつも存在していた。ユシェンコも政治基盤として、末期には右翼を利用していた。
・多分、政府に吸収されていくだろう。
・ユダヤのラビ、MosheReuven Azmanがキエフのユダヤ人に国外逃亡を勧めたが、彼はウダヤの首長ではない。ロシア寄りの反対派に属する。
・すべては相対的。マケインの2008年PR担当ロビー会社、Davis Manafortはヤヌコヴィチのロビーになっている。
・JohnPodestaの兄弟Anthonyは、ヤヌコヴィチのロビースト。

★14、2、24
Vineyardsaker.Blogspot.co.uk
Saker
ウクライナとは、ローマ教会がロシアから引き離したロシア人たちである。反ロがそのidentityを形作る。
・Bander達はクロアチアのUstasheと並んで、戦後最も残虐な勢力だった。かなりが米国とカナダに逃亡して、運動を保持している。Banderovtsyの旗は黒と赤。
・現在キエフの権力はRight SectorのDmytro Yaroshに牛耳られている。
・Tymoshenkoしかいない。腐敗していると言われるが、個人のためではなく、政治運動のための金を求めている。
・西部はウクライナの分裂を好まない。Prestigeの問題。それにウクライナの富は東部にある。

★14、2、24 M.T.
1948年スターリンは、セバストポリをクリミアの管轄からはずし、モスクワの直轄とした。フルシチョフはこれに顧慮せず、クリミアをウクライナに渡した。
→その後もセヴァストポリでは給料はルーブルで払われ、市はキエフの任命する市長と黒海艦隊代表の双方に統治されている。市の資産の多くは後者に属している。
・1978年憲法はセヴァストポリをウクライナの一部と言明、さらにベラベーシ合意でもセヴァスポリをウクライナの一部とした。

★14、2、24 Counterpunch.org
Israel Shamir
与党議員たちは殴打され、ちりぢりに。共産党員はほとんどリンチされた。
・西部ではゲーレン機関が米側に渡り、戦後もソ連への抵抗を続けた。残虐。
・Right SectorはDmytro Yaroshに率いられ、スポークスマンはロシア人がウクライナ人になったジャーナリスト(K)Artem Skoropadsky。
・ナチストはナチズムのためではなく、ソ連の敵だったからナチストを支持。
・Right Sectorより広い運動としてFreedomがある。Tyagnibokが率いる。かつては反ロシア、反ユダヤだったが、今は反ユダヤ色は弱まっている。
・→リベラル・ナショナリストの連合。
反ロで共通。反ユダヤではない。Kolomoysky,Pinchuk,Poroshenko等ユダヤ系資本家がBandera分子にも金を渡しているから。
Bandera支持者はイスラエルにも多数いる。
・ヤヌコヴィチのやり方悪かった。マイダンは当初、祭りのようだった。しかし弾圧のうわさが広まると、活動家だけが残った。警官隊はやってきたが、誰も殺されなかった。逆にナショナリストの射手が警官を殺したが、西側はウクライナ政府に圧力をかけて反撃をさせなかった。
→中途半端な警官の行動が毎日繰り返された。
・Bernard-Henri Levyのような人権活動家がやってきてあじった。彼はリビアでもボスニアでも悲劇の先棒。
・キエフやリヴォフでは略奪が起き、治安は悪化。

★14、2、24 Pando.com Mark Ames
殆どのオリガークは東部出身でヤヌコヴィチ支持だが、ポロシェンコ(Poroshenko)のみはユシェンコ支持だった。第5チャンネルを所有。
・右翼はじきに反政府のリベラル陣営に吸収されていくだろう。
・Reuven Azmanなる主ラビがキエフのユダヤ人に撤収を呼びかけたとのニュースが流されたが、彼は最高幹部ではなく、しかもロシア寄り。
・すべては相対的。マッケインがヤヌコヴィチ打倒の先頭に立ったが、彼の2008年選挙戦のロビーのDavis Manafortがヤヌコヴィチの選挙戦と米国でのロビーを担当。
・Anthony PodestaはJohn Podestaの兄弟だが、ヤヌコヴィチのロビースト。

★4、2、23 Russiatoday.com
Right SectorのAleksandr Muzychko、以前から反共、反ユダヤ、反ロシア。かつてチェチェンでドゥダエフ側で戦う。
今回は、無法と略奪は許さない。

★14、2、23 F.T.
ブレジンスキーは、ウクライナのフィンランド化(東西双方と密接な経済関係。しかし軍事同盟に入らない)を提唱。ロシアが武力に訴えれば、ウクライナを長きにわたって敵に回し、ユーラシア連合もイメージ・ダウン。
ロシアが武力を使えば、西側はWTO、IBRD、G8等でのロシアの地位を見直す等の制裁を。
他方、EUはドイツ、英国を中心に財政支援を急げ。

★14,2,23
武装した過激派グループが主要な政府施設を占拠する動きが加速。国会は22日、野党・祖国幹部のアレクサンドル・トゥルチノフ氏を議長に選出。国会はまた、04年採択の憲法に戻るとした決議を採択。大統領の署名なしで法案が効力を持つとしている。分離独立の試みを禁じた決議を採択。
〇国会は22日、大統領の解任と15年3月に予定した大統領選を前倒して5月25日に実施する決議。東・南部が投票をボイコットする可能性。大統領選が実施された場合、東西地域が完全に分裂した形。
〇ティモシェンコ元首相が次期大統領に出馬する意向。野党第2党ウダルのクリチコ党首らの立候補。

★14、2、21 Expert Online
クチマ時代の大統領府長官Viktor Medvedchuk、現在は「ウクライナの選択」党首。プーチンとも近い。
EUとの連合協約、自由貿易協定はウクライナ産業を破壊するとの立場から交渉破棄をロビーイング。その立役者とされる。
ヤヌコヴィチとは接触ないとしているが、寡占資本家達とは親しい。
・大統領と議会の分権を定めた2004年憲法への復帰を主張。
・グラジエフ(ザポロジエ生まれ)とも親しい。
・連邦制を古くから主張。国の統一維持を重用視。
・ロシア関税同盟への加盟を主張。
・2月、自宅に反対派が多数押し掛け、塀を破った。
・「ロシアは貧乏なウクライナを欲しくない。信頼できるパートナー、安定、予見可能性が必要なのだ」

★14,2,21
EUは20日、臨時の外相理事会。制裁を決定、関係者がEU内に保有する資産の凍結や、EUへの渡航禁止。
〇米ホワイトハウスは治安部隊を首都キエフからただちに撤収させるようヤヌコビッチ政権に要求。米国は既にウクライナ政府高官へのビザの発給を制限。

★14、2、22 RIA
リボフLVIV はキエフの西方500キロ。73万の人口。
キエフの権力空洞化すると、19日には群衆が警察署、検察、公安を襲い、警察は逃散。
その後警官の一部は群衆側につき、自警団。
知事は1月に追放されており、もともと実権が少ない。
・右翼のSvobodaは議会が権力を持っていると言うが、他は市長Sadovyyに従う。

★14、2、22
右翼のBatkivschinの国会議員Andrei Parubii、「政府建物は全部我々のコントロール下にある。警官は我々とともに首都の警備をしよう」
・21日夜はマイダンに3万人集まり、与野党合意を非難、12月大統領選ではなく、ヤヌコの即時辞任を要求。しかし朝には人数減り、平静に。
・ヤヌコ、国会議長Rybak、大統領府長官Klyuevはハリコフへ。
・22日にはハリコフで、南東諸州の議員大会の予定。ハリコフ知事は、かつて首都であったこともあるハリコフに首都を戻すよう提案。

★14、2、18 M.T.
分離主義はほとんどない。2012年ドネツク、ルガンスクでの世論調査でロシアとの完全な統合(union)を支持した者は2%のみ。
Party of Regionsも親ロではない。

★14、2、18
Naftogas、ガス代を払っていない州への供給制限開始。暖房等に響く可能性。
本来、政府がこれら州に価格助成金を払うから払えていたのだが、これがこなくなっている。滞納額はNaftogasのガスプロムへの債務32億ドルに等しい。
しかし制限を受けた州はなぜか、州議会を占拠して自立を宣言した州と一致する。キエフは除外されている。

★14、2、8 Centrasia
ヤヌコは役所を占拠された州の諜報責任者数人を解任。防諜責任者も解任。
諜報は全般に無能で、このころには占拠をおそれて書類の焼却を行っている。

★14、2、7 James
チェチェン人が反政府派について運動しているとの噂。
たとえばロシア諜報機関のウラダネをよく流すLifenews。
ウクライナの反政府派は、よく思っていない。一般市民がチェチェンのなを聞いて、ひるんでしまう。

★14、2、6 James
ヤヌコは12月訪中、KievgidroinvestとBeijing Interoceanic Canal Investment Management(BICIM)(社長はWang Jing。あのニカラグア運河の会社でないか?)がクリミアのリゾートSakiに30億ドルでカーゴ用大規模港を作る件の仮署名に臨席。第2期には70億ドルで空港、精油所等建設。
・同時に、16万ヘクタールを中国に50年賃貸し、年間800万トンの小麦、Cornを作る件(現在のクリミア全体の収穫量が最大で200万トンなのに)にも署名。
・住民たちは反対署名運動。

★14、2、6 Business New Europe
ロシアのグラジエフは、連邦制を主唱。「南東部が関税同盟に入れればいい。デンマークに例がある。グリーンランドはEUに入っていない」「祖国」党首ヤツェニュクは、「自分の政治生命はどうなってもいいから国を救いたい。2004年憲法に従って大統領と政府を分け、政府は議会が選ぶようにすれば、自分は首相をやってもいい」

★14、2、4 Opendemocracy.net
議会は450名。半分比例、半分小選挙区。
ヤヌコと共産党はよく協力していた。
・Right Sectorに対抗して地域党はUkrainian Frontを結成した。その中心はハリコフ知事のミハイロ・DobkinとHennadiy Kernes市長。
(→ハリコフが3月初旬には攻防の焦点になるわけ)

★14、2、4 Time.com
Pravy Sektor(武闘派)指導者Dmitro Yarosh マスコミに姿を見せる。
米国には指弾され、孤立化の兆し。

★14、2、4 RFE
反政府派を拉致して拷問するやり方、クチマ時代のゴンガゼ殺しと酷似。犯人達がロシア語を話していることから、ロシアの介入が疑われている。
ウクライナでは防諜機関が弱く、外国諜報機関の天国といわれている。

★14、2、4 The voice of Russia
Vinnytsia区役所では、占拠者は1トンもの爆発物を持ち込んだ。花火とか、火炎ビンとか。

★14、2、2
クリミア・タタール、これまで反ロで動いていたが、それを反ヤヌコにしてバスで約千人キエフに押し掛ける。シリアで反政府側で戦ってきたものたち。
組織しているのは議会副議長のAkhtem Chiiroz。
「自衛部隊」の称号。これは第2時対戦の時、クリミア人がドイツ占領軍についてロシア人、ウクライナ人、ユダヤ人等を殺戮した団体の名。

★14年2月 (河東)
○ウクライナ情勢をみていると、「力の機関」の重要性を思い知らされる。逮捕する力。取り締まる力。治安は言うまでもない。
ウクライナの力の機関は空洞化。検事総長も任命されていない? 右派が押さえようとしている。CIAが指導していると、ロシアは言う。彼らは東部での恣意的活動を始めている。ロシアは、対空兵器が100ほど消えている、テロに使われる、と言う。
→すべては本格的戦争の方向を指している。ボスニアと同じような残虐なものになるだろう。「パンドラの箱を開けた」という言葉がよく使われる。
○ロシアが人間の自発的意志というものを過小評価し、「西側が仕組んだ」と思いこむことがものごとを時々先鋭化させる。
たとえばプーチンは、2月21日の合意後ヤヌコが逃げ出した後、反政府派は政府建物の占拠をやめるどころかむしろ強化し、大統領官邸まで占拠して東部を威嚇したことを、「西側にだまされた」と思っているようだが、西側は資金を出したとしても、ここまでは指揮していないだろう。
○オリンピックとパラリンピックの狭間で先鋭化したこの問題は、オリンピック→ユーラシア連合→G8というプーチンの隆盛路線を破ったのだ。
1月にはプーチンはウクライナに東西双方が乗り入れてもいいようなことを言っていたが、今回は財政支援をかたにウクライナが西にとられて、「乗り入れ」などとてもさせてもらえない状況になるかもしれない。
→クリミアは3月末に「ウクライナの一部として独立すること」についての住民投票があるが、これに対するアンチ・テーゼのごとくクリミア議会はロシアへの併合を要請。ロシア議会はこれを受け入れる決議を準備中。
クリミアでは同じロシア人がAはロシア海軍、Bはウクライナ海軍に勤務というふうで、ロシア海軍の方が給料が数倍上なのだ。
しかし併合が起きれば、それは現代のアフガニスタンになるかもしれない。タタールを使ったテロが始まるだろう。
○テレビを見ていると、シンフェローポリも瞬時に大騒ぎ。ウクライナ派、ロシア派、タタール入り乱れて。どの言語が主流になるかで、大きな争い。血の気が多い。
良い職場が政府関係くらいしかないから、こういうことになるのだろう。
○瞬時に悪意と憎しみであふれ返る。言語、文化の違いがどんなに大きい問題か、特に遅れた経済ではどんなに大きな問題か。
そしてすぐ兵器が出てくる。暴力が。
○もうすぐデフォルトが確実な国で大臣をやりたい者などいるまい。暴力で右翼が支配するしかない。もうアフリカなみの未来だ。
○そして米国が悲しいほど出てこない。ヤヌコーヴィチは会見で、「マイダンを支持したのは米国だ」と言ったが、米国はそう思われたくないためだろう、オバマは無言。
東アジアで何か起きても、米国はこうなのだろうか。もう欧州のことは欧州でということで、プーチンもキャメロンとメルケルに電話している。
○キエフの権力は暴力団なのだ。議会も服属・道化。西欧でスキンヘッドが権力を握った時に等しい。ウクライナがその先駆のケースで、注意しないといけない。日本でも、こうなり得る。
Svoboda、Right Sectorといった連中。
○彼らは空港への道にチェック・ポイントを設け、キエフから出したくない者を通さない。
Lustrationという言葉の下に、ナチに敵対する者たちの個人情報をさらし者にしようとしている。
○Pechora修道院をはじめ、モスクワ正教会の資産が、ウクライナ正教会のFilaretに移転されつつある。
○Nulandがウクライナに居座って20億ドルを配ったとか、デマをばらまき、人々はそれを信ずる。デマをばらまいた者、右翼に金を渡している者は同じか? フィルタシはチモシェンコを抑えるために、右翼を飼っているのか? 
西部での公的機関占拠も、資本家が金を出し、西部の権力を保持するために行われたのではないか?
○西側は、資金援助を現在の政府に出すから、右翼は引くように、資本家たちと取り引きするべきだ。EU委員会は官僚的だから、それはできない。
○オバマの警告はきつすぎた。「軍隊を動かすと、その代償を払うことになるだろう」
プーチンは北部、西部軍管区の警戒態勢を高めた。
○→途中から感じていたように、ウクライナ情勢はロシア分解への序曲なのかもしれない。他方、マスコミは、ウクライナのロシア人の極東への集団移住の可能性などを論じ始めている。これは戦後実際に起こったことで、極東人口の40%を占めたらしい。たぶん、独立分子の暴力から逃げたのだろう。
○1日には、オバマの「軍派遣は高くつくだろう」という言葉に大きく反応、プーチンの要請を受けてロシア上下院は、ロシア軍をウクライナで展開する権利をプーチンに付与。ウクライナの現場からも、欧米を批判する言辞をニュースで放送。
しかしその9時のニュースが終わるや、にこやかな司会者の下で、「海外ポップ」の時間。
○翌日、2日の日曜Vremyaは反西側特集。
中国はこの血を引き継いでいる。19世紀の。
○28日?にはロシア上院が軍使用を認め、これに対してG7はG8の準備作業を止め、ロシア国内では憤慨の声、ラジオにあふれる。「キエフの騒動は米国が起こしたのに」
(政府は自分のプロパガンダの虜になっている)。
○3日月曜、ロシア株価は暴落する。外国は制裁に備えて、ロシアからの資金引き上げを急ぐ。ルーブルも暴落?
○4日はプーチンが会見して、軍事力で占領はしないと言い、西部軍管区の演習も終了させた、落ち着いたと思ったところで、オバマが発言、ウクライナ情勢についてのプーチンの発言は人をバカにするものだと言う。
オバマに情報が適時に届いていないのか、それとも現場の記者にオバマが挑発されているのか。火が消えようとすると、米国が油をかけるのだ。国内のウクライナ・ロビーに煽られているのだろうか?
○7日 セルゲイ
プーチンは、だまされたと思った。ヤヌコが辞職に署名すればそれで終わりと聞かされていたのが、事態はその直後から悪く(多分クリミアに危機が迫ったとプーチンは思ったのだろう。
(この辺、よくわからない。プーチンが側近にだまされたと思っているのか、西側にだまされたと思っているのか)
(射撃は18ー20日。ヤヌコは右合意の後、憲法改正に必要な法律に署名せず、逃げ出した。だましたとすれば、ヤヌコ、そしてプーチンの取り巻き。ということは、パトルシェフあたりか?)
右翼は米国(たぶんNPO)から毎日150万ドルを得ていた。武装勢力の多くは西ウクライナから来ており、本当の反ロシア。
クリミアは北部がウクライナ人、中部がタタール人、南部がロシア人と分けることができるが、タタール人も様々。
・ウクライナには軍は存在しないに等しいので、ロシア軍が入る必要はない。
○どの国も、他国での真実などはどうでもいい。何か起きると、その国、他の関与国についてのステレオタイプ、パーセプションで、全く別のゲームを始めてしまう。その国Cでの出来事は、昔からのA,B間の憎しみを再び燃え上がらせる触媒としてしか使われない。そして燃えるのはCだったりするのだ。
○11月の射撃はヤヌコで、2月18日の射撃は新政府自身の可能性を、エストニア外相が示唆したとロシアのリークは言う。
○3月にはドネツクの知事?がウクライナ当局に、独立運動の廉で逮捕される。ウクライナ諜報機関は、右派の力の下に入った。
○ロシアの企業は海外での起債を禁じられると困るだろう。海外での決済ができなくなるのも困る。
そうなると、香港、シンガポールの金融市場が人気になってくるかもしれない。

★14、1、30 Democracy Now
Leonid Kravchuk「内戦一歩手前。権力が分裂し、反乱が起きている。これは革命だ」
Anton Shekhovtsov「言われているほどのことはない。街路を支配しているのは右翼ではなく、リベラルだ。全体の雰囲気はポーランドの連帯の時。少数派(ユダヤ人?)が迫害されているという噂も流されているが、これはロシア寄りのUkrainski Vybir党が流している。

★14、1、30 Business New Europe
ヤヌコは国会に乗り込んで恩赦法に条件をつける。
(与党内が割れて、寡占資本家はヤヌコを見限り、恩赦に傾いたのを、ヤヌコは病を押して自ら国会に乗り込み、恩赦に15日以内の占拠停止を入れたことで、15日たてば政府による暴力行使を可能にした)。
・大統領府のKlyuyev長官たちは、国会で非常事態を導入したがった(1月中旬、ヤヌコは大統領府長官を更迭していた)。これに対して与党系の寡占が反対。非常事態導入を何とか防いだ。
その寡占資本家は議員でもあったsERHIY tIHIPKO,rINAT aKHMETOV.
AkhmetovとTihipkoはヤヌコの言うことを聞かなくなっている。
・この間EUのアシュトンはキエフにいたが、なにの役割も果たさず。「行方不明の人たち、大丈夫かしら?」

★14、1、30 Reuters
ヤヌコ、30日入院。本物らしい。
・首相代行に第一副首相のSerhiy Arbuzov。ヤヌコと家族同士つきあい。

★14、1、30 Guardian
"In Rkraine, fascists, oligarchs and western expansion are atthe heart of the crisis"
・右翼の反ユダヤ主義のSvoboda。リーダーはOleh Tyahnybok。「モスクワ・ユダヤ・マフィア」に反対。
・Svobodaよりさらに過激なのがRight SectorでNational Revolutionを求める。

★14、1、30 M.T. Bovt
ウクライナGDP、2013年は1992年の84%。
現在のGDPはルーマニア、チェコ並み。
輸出の3分の2はドネツクとドネプロペトロフスク。

★14,1,29 日経
アザロフ首相率いる内閣が総辞職、最高会議も16日に可決したデモ規制法を撤回。

★14、1、29 M.T.
Oleh Havrylyshyn
EU・ロシアとの関係はゼロ・サムではない。
ポーランドはEU加盟後もロシアとの貿易が2倍以上に。
1991年ウクライナとポーランドの一人当たりGDPは同じ立ったが、2012年にはウクライナは4000ドル、ポーランドは三倍の12、800ドルになった。
1999ー2000年のFDIはウクライナで一人当たり675ドル。チェコが6300ドル、中欧平均が3700ドル。

(モルドヴァ)

★14,4,17
沿ドニエストル共和国の議会は16日、ロシアのプーチン大統領や国連などに宛て、独立承認を要請する文書を採択。

★14,3,31 
米が10億円、モルドバ支援。国境の安全向上へ。ヌランド米国務次官補はキシニョフでティモフティ大統領と会った。

★14、3、25 CA
ガガウス代表団、24日モスクワに。モルドヴァ政府からの保護をロシアに求めた。

★14、3、18 Interfax
ロゴージン・ロシア副首相、「沿ドニエストルの大統領が先週来た。今週も来る。ウクライナが国境を18ー65歳のロシア国籍者が通ることを許さない。実質的に国境を閉鎖した。地位に関する合意の違反だ。20万のロシア人と7万のウクライナ人がいる。このような状況は許せない。20日に政府関係省庁会議を開く。
モルドヴァがEUとの協約に署名すれば事態はもっと悪くなる。併合を請願された場合どうするか、なにも言えない。何か言うと、地元が行動を始めてしまう。一語一語が今は非常に高くつく」

★14、2、5 James
ガガウスの議会、外交問題についての住民投票は合法でないのに、2月2日実施。
投票率70%。
関税同盟支持が98、4%、EUとの連合反対が97、2%、モルドヴァがルーマニアと合体する等して主権国家でなくなった場合には、98、9%が分離独立の権利を主張。

★14年 選択
沿ドニエストル、露軍の余剰兵器の密売基地。「ガスプロム」社が巨額の持ちだし。


(グルジア)
★4月頃、大統領と首相の不仲についての報道多数。もともと大統領は首相の傀儡と見られてきた。

★14、2、21 James
ロシアと首脳会談の機運。双方とも会うことを否定せず。
他方、米国では40名の下院議員がケリー長官に書簡、9月英国でのNATO首脳会議で、グルジアにMembership Action Plan(MAP)を授けるよう提議。
Margvelashvili大統領はこれを歓迎。
他方、ロシアではバツミかパンキシ渓谷に共同反テロ・センターを設ける提案を議論している。これはロシア軍を駐留させることにより、NATO加盟を阻害する目的を持っている。

★14、1、29 James
バルト三国はサカシヴィリの時も、現在も、グルジアを一貫してもり立てていて、ロシアと摩擦気味。

★14、1、14 TASS
ロシアとグルジアの国境チェック・ポイント、Verkhny Lars・Kazbegiは1月15日、稼働予定。24時間。
グルジアはすでに1年前、ロシア人への査証を不要としているので、彼らはグルジアのスキー場に来ている。


(ウズベキスタン)

★14、5、8 Ferghana
国務省Berns第一次官(?)、来訪。
カミロフ外相、カリモフ大統領と会う。
同時に、第1回科学技術協力委員会開催。

カリモフは、5月6日N.Y.で米国が、2009年結ばれた中央アジア非核地帯創設条約付属議定書(中央アジアの安全保障を保証したもの)に署名したことに感謝。

米国企業は190所在。うち53は100%出資。40社が駐在。

★14、4、2 独立新聞
クリミア併合無効国連総会決議に棄権。
さらに外務省は声明、「クリミア併合は領土不可侵と独立の原則に反する」。

★14、3、26 独立新聞 Panfilova
スウェーデン・フィンランドの電話会社TeliaSonera、グリナーラ等に賄賂で、社長Lars Nyuberg辞任。
グリナーラはすでに1ヶ月、15歳の娘とともに検察によって自宅軟禁。コンピューターなし。
→25日CAーNewsに長い自筆(75%の確率)の手紙発表。内情を暴露、諜報にはめられているとする。
・カリモフは後退しない。こうすることによってグリナーラを政治から除き、それによって彼女をむしろ救っている。

★14、3、25 CA
グリナーラの手書きの手紙、数カ所の郵便箱に。CAが最初に発表(当局の許可を得たのだろう)。
75%本物と判定。
「タマーラ・カリモヴァの名でTillyaevとSharifkhozhaev将軍のビジネス(大企業への密輸)が明らかになった後、自分への迫害が始まった。自宅では大統領警護局長のTakhiriiが15歳の娘の本やPC、電話を取り上げ、金はどこから手に入れたかを尋問する」
その後解読不能。

★14、3、18 独立新聞 パンフィーロヴァ
カリモフ、憲法改正して大統領権限削減することを提案。目下作業中。
経済権限を首相に。政党の役割も高める。
・動機不明。2014年12月に総選挙、それから90日以内に大統領選の予定。
→大統領選に出ないつもりなのか、三戦を可能にするための憲法改正なのか。
・カリモフはすでに24年座にあり、1991年、2000年、2007年に当選している。10年前から「次世代に譲りたい」と言っている。
・サマルカンド・クランのミルジヨエフが優勢で、ダシケント・クランのアジモフがこれに次ぐ。

★14、2、20 Ferghana.ru
Daniil Kislov
17日、グリナーラの内縁の夫、資産代表者、を含む3名が無理矢理検察に。
スウェーデン・フィンランドのTeliaSonera、Uzdunrobita追放事件では資金がグリナーラに直接払われ、それは欧州で押収され、報道された。
これによってカリモフは、外国資本を安心させると同時に、国益のためには娘も押さえる政治家としてのイメージを確立、同時に大統領後継戦からグリナーラを除去した。

★14、2、13
米議会、国務省に対して、ウズベクへの兵器供与を許す。暗視、無人偵察機等。

★14、2、12
カザフスタンに次ぐ対中ウラン輸出国に。
2013年1663トン。12年は887トンだった。

★14、2、4 Voennoe Obozrenie
米国政府はウズベクを「危険な国家」のリストから抹消。
「危険な国家」だと軍人給料等高めになる。

★14、2、3 James
アラル海周辺鉱区からルークオイル、CNPC以外の外国企業(韓国、マレーシア)、あいついで撤退、ないし参加を縮小。1月2日には英加のTethys Petroleum。
この企業は2013年11月、現地社長がグリナーラ系投資案件に120万ドルを拠出することで掘削権を得たとして逮捕されている。
英国のOxus Goldと同じだ。
・ウズベクの原油生産量は2003年以来50%低下。
・他方、EBRD融資で政府、sANGRUNTAUのシェール・ガス探鉱開始。国土の60%に可能性あり。

★14、1、30
2月1日から私営の警備会社禁止。すべて内務省付属の「Okhrana」に統合。

★13、12、26 Uzmetronome
秘密筋によると25日、大統領の安全保障補佐官ジャムシド・ファイジエフ、解任。
タシケント州検察に異動。後任は不明。
・13日にはマトリュボフ内相を解任、Adkhama Akhmedbaevを後任に任命。


(カザフスタン)
★14、5、4
オバマはウズベクのクロル大使をカザフスタンに配置換えの任命。上院の承認求める。

★14、4、2
アフメトフ首相、突然辞任して、マシモフ大統領府長官が首相に返り咲き。理由不明。とにかくナザルバエフ、力を見せつける。
マシモフの後任には国会議長Nurlan Nigmatulin。カラガンダ出身。06ー09年カラガンダ州知事。2012年から国会議長。

★14、3、28
国境から100キロのところに(オレンブルク州のTotsukii-2)、ロシアはイスカンデルーMの倉庫を年末までに作る。
CSTOの取り決めにより、これは有事にはカザフに持ち込まれ、使用される。

★14、3、24
オランダ核サミットで、ナザル、習近平とも会談。関係促進で合意。

★◇14、3、13 James
ウクライナでロシアが「ロシア住民を守るために」行動したことは、中央アジア諸国をAlarmした。カザフもウズベクも声明を出して、早期収拾を求めている。
1994年のBudapest Memorandumで、安全と領土保全を約束される代わりに核兵器を供出したカザフ、ベラルーシにとっては、今回のクリミア併合は裏切り。
・カザフとロシアの国境は7591キロあり、ロシア人は2009年戸籍調査で379万いる。
・ナザルは難しい綱渡り。ロシアと世論の間で。

★14、3、11
600万のロシア人。独立運動はもうなくなったか、運動家はロシアへ移住。
今は知事がいつもロシア人以外であること、地名を変えることへの不満。
・1999年末、ウスチ・カメノゴルスクで、ヴィクトル・Kazimirchuk他数名が東部で権力を掌握しようとして、ロシアKGBの支援も得て捕捉、懲役へ。
2006年釈放されてモスクワへ行ったとの説。

★14、3、10 The New Republic
アルマトイでは、ロシア総領事館の前でウクライナについて(たぶんウクライナ人による)抗議が続いているが、解散させられていない。
・北カザフスタンの人口の50%近くはロシア系。

★14,2,12
カザフスタンの中央銀行は11日、テンゲの対ドル為替レートを10日時点より約20%安い1ドル=約185テンゲに切り下げる。背景には、ロシアの通過ルーブルの急落。
〇カザフの一部銀行は多額の対外債務を抱える一方、貸出の約3分の1は外貨建てとみられ、通貨切り下げによりテンゲ換算での金額が膨らむことで融資返済に支障が出る可能性もある。

★14、2、11
中銀、通貨介入停止。テンゲ、30%下落。

★14、2、7 James
現在、中南米諸国との外交に熱心。
これまでキューバだけに大使館持っていたのが、2013年10月イドリソフ外相、初めてアルゼンチン、ブラジル、チリを訪問。

★14、2、4 James
カザフは2020年までの外交戦略の核としてユーラシア連合を位置づけつつも、それをバランスするためEUとの関係強化に努力。
ジャナオーゼン事件で停滞していた、EUとのPCA(Partnership and Cooperation Agreement)改訂交渉を活発化。
・PCAは1995年結ばれ、キルギス、ウズベク、タジク(トルクメンはない)、ロシア、ウクライナ、グルジア、モルドヴァもEUと結んでいる。
・EUは他に、2007年までのComprehensive Regional Strategyを持っていたが、これを2020年までとして改訂する構え。
・カザフにとってEUは最大の貿易相手。500億ドル以上。
・WTOとも交渉を促進している。2015年までには関税同盟とのスリ合わせを終えたいとしているが、ユーラシア連合でまた問題も。

★14、1、31
(CSTO)ロシア国防相との話し合いの結果、ロシアはS-300を5基、無償で供与。
アフガニスタン撤退後に備え、CSTOとして強化するもの。これまでロシアに配備されていた。
・現在、カザフにおけるロシア軍射撃場の大きさ、「バルハシ」ミサイル攻撃警戒システムの将来について、話し合い始まっている。

★14、1、30 James
イスラエルとの関係強化、軍事でも。
1995年、2000年にナザルバエフが訪問し、後者には国防大臣も入っていたが、今回Dzhaksybekov国防大臣が彼としては初めてイスラエルを訪問。軍事協力強化を話し合った。
2004年、汚職が明らかになって、カザフ国防相失脚の経緯がある。

★14、1、30 Camonitor.com
Bolat Shakuev
カザフスタンのKGBとそれが支配するマスコミは、アリーエフにつき過ぎたために、現在ではばらばら。


(キルギス)
★14、3、31
議会、新しい連立成立。Ata Meken(
Tekebaev), Ar Namys(Kulov), SDPK(Tursunbekov)。Respublika,Ata Zhurtは排除されて野党に。
連立の代表格はクーロフ。
しかし4月11日に正式に連立を結成し、首相候補を決める。新首相には「拒否権」を与える構え。連立が推薦する大臣候補を拒否できる。

★14、3、26
当局、Akromiyaを過激宗教として禁止。

★14、3、25
Satybaldiev首相、辞任。

★14、3、18
議会連立3党、分解。理由不明。社会党が引き金。
2012年9月以来。

★14、2、18
バキエフ時代のジャヌイシ・バキエフ諜報庁長官は、東部のZhail地方の国防省空港のある地域200Haを中国企業Zhundaに49年租借する話しを始め、それは現在キルギス経済省が引き継いで署名の方向。
中国はタイヤ等工場拡張の名目で滑走路を建設予定。中国の基地になる。SCOの名目を使うのでないか。
・バルハシ湖までの地域を中国は歴史的領域と見なしている。

★14、2、15
キルギスのガス施設、正式にガスプロムのものに。合同運営会社発足。

★14、2、13 James
中国がキルギスに鉄道を作る件は、経路が決まっていない。中国はカシガルからキルギスのカラスウを経てアンディジャンへ行く、東西ルートを指向。キルギス51%の合弁だが、中国が全額投資して数年間100%リースする。収入は年間2、1億ドルになるだろう。
しかしアタムをはじめキルギス側は、南北を強硬に主張。「今、東西に賛成したら、南北は絶対建設してもらえない」
南北なら、金の利権等で支払う構え。

★14、2、12
中銀は通貨ソムの防衛で必死の介入。2700万ドルを投入。カザフスタンのあおりだろう。

★14、2、12
アタムバエフ大統領、12日モスクワで膝の手術。

★(トルクメニスタン・天然ガス)14、2、2
習近平、13年9月トルクメン訪問の際、「4本目」のガス・パイプライン建設意図表明。ウズベクータジクーキルギス経由。
習近平来訪の際、キルギスと融資協定署名されている。
→2月1日、キルギス閣議で、関係委員会設立。30年間で15億ドルの収入がある。

★14、1、31 独立新聞 アレクサンドル・Knyazev
昨年サウジの大使館。その後進展急。
外務次官が来て、首相、議長と会った。議長ジェエンベコフはアラブ系(?)で、長らく湾岸とビジネス。
1月にはハリド王子が来訪。
昨年9月にはサウジ国会議長も来訪。
・マナスにサウジのロジ・センターを作る話あり。50ヘクタール。「清潔な羊を送るための」
・これが怪しい。1990年代初めの無茶な農場民営化で、家畜は食われてしまい、キルギスは今食肉の輸入国。
・1990年代初めからキルギスでは変な宗教学校がたくさんでき、今では原理主義を教えている。
・→右「ロジ・センター」がテロ・センターであって不思議でない。ロシア、中国向け。
・2010年2月イランはドバイからビシケクへ向かうキルギス航空機を強制着陸させ、中からイラン・アフガン・パキスタンを結んでいたテロリスト、あぶろるまりく・Regiを発見、処刑した例がある。
・近く、アタムはサウジを公式訪問する予定。

★14、1、23 
イシク・クリ州に新彊から約20名のウィグル過激派が侵入、撃ち合いになり、2名殺される。ほかは逃亡中。

★14、1、30
米軍はマナス縮小開始。2月にはルーマニアのミハイル・Kogalnitseanに移転を開始予定。
マナスは1400名の軍人がいたが、ルーマニアには400名。カブールからの距離はマナスの3倍だが、米国への距離が短くなるのでやすくなる。

★14、1、29
国境を越えようとして殺されたウィグル人達は、中国の弾圧を逃れようとしていたのかもしれないとの声明を世界ウィグル会議が出す。

★14、1、23
Kulmatovがビシケク市長に転出したため、チュイ州の政府代表の臨時代行に次長のジュヌシャリエフ任命。この地位はなぜか「大麻王」と呼ばれている。

★14、1、15
オシュ市長選というか、市議会での投票で、45名中25名が多数連立推薦のAitmamatKadyrbaevに投票。Myrzakmatovは19票。これで確定。

(タジキスタン)
★14、4、5
ソグド州Istiklolに中国資金で冶金工場。5万トンの鉛、5万トンの亜鉛。
セメント工場も合わせて5億ドル。

★14、3、25
Aslov外相、イラン訪問。ロウハニとも会談。イランの核平和利用を是認。

★14、2、11
中国と2007年、善隣友好協力条約。25年間。

★14、1、25 18年間国防大臣を務めたハイルローエフ、国防問題大統領顧問に任命。

(トルクメニスタン)

★14、4、2 独立新聞
政府はすでに密かに動員をかけている。対アフガニスタン国境防衛のため。アフガニスタン北部住民も自警団を作って哨戒している。

★14、2、26
Facebook、YouTubeへの接続が復活したとのうわさが流れているが、当局は沈黙。偶然かもしれない。

★14、2、26 James
13日国家安全保障会議でベルディムハメドフ大統領、国境警備体制を強化するよう指示。麻薬取引取り締まりも。
アフガニスタンには150万のトルクメン人が居住。4月のタリバンと政府軍の戦いでは、700名ほどのタリバン兵士がいた。
・6月にはロシアのテレビが、シリアで捕まったトルクメン戦士Rovshan Gazakov(Abu Abudullah)を示し、アシハバド近くのSheikh Muradキャンプで訓練を受けたとの発言を報道。トルクメン政府は否定。
・米国も、国境警備強化で技術支援をしている。

★14、2、19
アフガニスタン北部Faryab地方の多くをタリバンが押さえ、国境にも出没。
これまでトルクメンは中立を盾にとって、気がつかないふりをし、食品や電力を送っている。最近は外務次官が同地方の長老の代表団と会っている。
・かつてトルクメニスタンはタリバン政権を承認していなかったが、アシハバードへの代表部の設置を認め、1999年タリバンと北部同盟の交渉を斡旋もした。
・しかし今回は360名のトルクメン人がシリアで「訓練を受けて」帰ってくる。これまでのごまかし手法が通ずるかどうか不明。

★14、2、7
アシハバド郊外などには、全国からの出稼ぎ世帯が居を構える。犯罪が多いので、当局は嫌がらせでガスや電気や水を切ったり、バスを通さなかったりする。
するとここの住民が抗議運動をする。主婦たちが数百人のデモをする。

★14、2、3
ベルディムハメドフ大統領、ガス代値上げに署名。毎月1世帯50立米まで無料だが、これを超えると1000立米あたり20マナト(7ドルほど)徴収。

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