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世界はこう変わる

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2020年6月28日

ロシア旬報第3号 旧ソ連諸国 2020年2月から6月

(旧ソ連圏には計13年間勤務したが、今でもロシア語、英語のニュース、論評を毎日読んで、自分でデータバンクを作っている。それをベースに四半期ごとに若手の専門家の参加を得て勉強会を開いている。そのデータバンクを旬報として、簡単なコメントつきで公開することにした。あと何年できるかわからないが、お役に立てば幸い。日付は新しい順に並べてあるが、乱れているところもある。情報源として、IとかKとかの略号があるが、これはイズベスチヤとコメルサント等の略。何もないものはwww.centrasia.ruあるいは日経の記事である)

旧ソ連諸国で、注目される動きだけを書いておく。

1.ウクライナ
1)ウクライナではゼレンスキー大統領の支持率低下が明白だが、おそらく彼を核に国内の力のバランスが一応成立しているのだろう。これを決定的に覆そうとする動きはまだ見られない。主要なアクターは、ゼレンスキーを大統領選で資金的に支えたとされる財閥のコロモイスキー(最近ではゼレンスキーとの間の亀裂が拡大しているとされる)、親露の政界フィクサーのメドベドチュク(プーチンに近い。今や政党For Lifeを率いて、ゼレンスキー政権の連立相手として台頭)、右翼系勢力を基盤として隠然たる勢力をポロシェンコ時代から維持するアヴァコフ内相、以前からウクライナの政治・経済を牛耳ってきた財閥のアフメトフ等である。

2)ゼレンスキーの大統領選公約だった東ウクライナ情勢の解決は、ウクライナがロシアに譲る方向で(トランプがウクライナにすげないからである。ウクライナはオバマの時代、バイデン副大統領が「担当」して助けていた。その時代、バイデンの息子がウクライナ政府から金銭的便宜を得た件について、ゼレンスキーはトランプの圧力に抵抗して資料を渡していない)春には進展が見られるはずだったが、コロナ禍で予定していた会談は流れている。ウクライナは6月になって、東ウクライナについての姿勢をやや硬化(話せば長い話し)させている。11月の米国大統領選の結果待ちなのか、あるいはEUの独仏を保証人として巻き込んで、バイデンが大統領になることを恐れているだろうロシアから今のうちに譲歩を得て、早期の決着をはかろうとしているのか、まだわからない。これまでロシアとの交渉を担当して、最近大統領府長官になったイェルマークは6月2日ベルリンでクランプ・カレンバウアー国防相と、6月13日、ミンスクでロシア側の代表コーザク副首相と会談後、パリでマクロン大統領の外交問題補佐官Emmanuel Bonneと会っている。

3)米欧関係では、トランプ・メルケルの対立を軸として断層が現れつつある(但しバルト諸国、東欧諸国はロシアを恐れて米国への依存を高めている)。ロシアはドイツ、フランスにとっては安全保障上の脅威ではないので、独仏がEUを基盤に独自の外交を強化する可能性がある。その場合、ウクライナ問題はまず最初に片をつけなければいけない問題で、おそらくEUとロシアの間の緩衝地帯的な地位をウクライナに与えることで決着がはかられるのではないかと思う

2.ベラルーシ
1)ロシアの圧力からの脱出
ベラルーシは、ロシアとNATOの間にあって、戦略的な要衝である。ここは1994年以来、ルカシェンコ大統領が強権政治を維持してきたが、8月9日には大統領選挙がある。ルカシェンコは、コロナをいたずらに無視するばかりで、対策がないことを批判されているが、多分再選されるだろう。
ルカシェンコは集団農場長出身の保守的な人物で、野党への締め付けは厳しいが、外交ではロシアとEUの間を巧みに泳ぎ、これまでロシアから経済的利益を最大限絞り出してきた。それは、ロシアから原油を安価に仕入れては国内で精製加工し、製品をEUに輸出してさやを稼ぐというやり方である。またベラルーシはソ連時代から技術的には先進地域で、今でもコンピューターのソフトでは多くのスタート・アップ企業を有し、製造業でも自動車等は旧ソ連内で高い競争力を持っている。最近では中国が、ロシア、EUへの地政学的抑え、そして双方地域への輸出基地としての意義を見てか、投資を増強する構えを見せている。
 この数年、ロシアはベラルーシにいくつか強い圧力をかけてきた。ひとつは政治的なもので、1999年のベラルーシ・ロシア連合国家創設条約を実のあるものにする、つまり議会や通貨の統合を進めたりすることである。これはおそらく、プーチンが2024年に退任する場合には、「旧ソ連復活」面での業績の一つにしようとの腹があったのだろう。
 もう一つは軍事面でのことで、これはNATOとの対立が激化したことで、ベラルーシにロシアの空軍基地設置を認めさせようというものである。以上の二つとも、ルカシェンコはいつもの通り、ぬらりくらりとした対応を見せて、うまく逃げている。

2)米国、EUとの関係強化
 ロシアと米国・EUの間をうまく泳ぐのは旧ソ連諸国首脳達の特技であるが、ルカシェンコはその技に特に長ける。ロシアが圧力を増す中、彼はEU、米国との関係改善をはかっている。EUに対しては査証緩和を行い、EBRDに融資の申請をしている。米国は2008年、人権問題で大使を引き上げているが、最近大使を任命。議会での承認待ちである。またポンペオ国務長官は2月1日、ベラルーシを米国務長官として初めて訪問し、ロシアが減らそうとしているベラルーシへの原油供給の肩代わりをすることを約束。5月にはその第1便が到着している。またベラルーシは、IMF、世銀に融資を申請している。

3.中央アジア
1)米国との外相会合C5+1
 2月3日タシケントで、ポンペオ国務長官と中央アジア5か国外相の「C5+1」会合が開かれた。これは2015年に設立されたもの。おそらく日本の「中央アジア+日本」を参考にしたものと思われる。今回は第3回目だろうと思うが、これをもって、「米国の中央アジアへの野心再燃」と報じる向きもあった。実態は、「ずっとやっていないからそろそろ」程度のことであっただろう。案の定、この会合のあと、目立つ新しい動きはない。

2)中国の軍事的野心?
 これまで中国は、中央アジアに融資・貿易攻勢をかけてきたが、軍事面ではロシアの実績を尊重しておとなしくしてきた。しかし6月17日付Jamestownによれば、中国は新疆地方のタジキスタン国境近辺に「観光促進のための」空港を新設。さらに25カ所で空港を建設する構えでいる。この「新空港」についてウラを取ることはできなかったが、ロシアの一部では、中国がウィグル問題への干渉を防ぐため、そしてタジキスタン、アフガニスタンでの利権を守るために中央アジアでの軍事プレゼンスを強化するのではないかという観測が出ている。中央アジアをめぐる中ロの摩擦要因として注目していく必要がある。

3)その他
 その他注目するべき点は次のとおりである。
・ウズベキスタンは、ロシア主導の「ユーラシア経済連合」のオブザーバー資格を求めることを決めた。これは、ロシアが旧ソ連復活の一環としてウズベキスタンに加盟を執拗に求めていたことへの回答である。つまりウズベキスタンは、ロシアに対して中腰の対応をしたのである。ミルジヨエフ大統領は7月にもロシアを公式訪問する予定になっているが、上海協力機構首脳会議が延期になったこともあり、どうなるかわからない。

・一方ウズベキスタンはWTO加盟交渉を進めているし、最近では西側からの借り入れを増やしている。これは、ミルジヨエフ大統領の就任で予算がばらまかれて資金不足に陥っていること、中国からの借り入れが増え過ぎたことによるだろう。5月3日のAsiaterraによれば、コロナ禍に関連して33億ドルを世銀、ADB、EBRD等から借りようとしている。対外債務はGDPの50%に接近しているが、長期優遇金利のものなので、年間返済負担はこれからの5-7年、年間15億ドルでGDPの3%に及ばない。

・カザフスタンでは、コロナ禍が広がっており、6月には担当の保健相自身が感染して入院、ナザルバエフ前大統領も入院が伝えられる。
一方、カザフスタンではナザルバエフの長女で上院議長だったダリガ・ナザルバエバが5月2日、トカエフ大統領の布告で議員としての権利を停止され、上院議長の地位を追われた。これは、以前から大統領の地位を狙っていたダリガをトカエフが追放したと言うよりも(トカエフはそれだけの政治力を未だ持っていない)、父親のナザルバエフ前大統領の意向を受けたものと一般に思われている。ダリガは以前から特権・利権意識が強く、最近では息子がロンドンで麻薬・資金がらみのスキャンダルを起こしていた。

・トルクメニスタンでは、天然ガス価格の下落による窮状がますます目立っている。その中で、ベルディムハメードフ大統領が「我が国にコロナはない」と言い張っているにもかかわらず、コロナと思われる疫病が広がっていると伝えられている。

(以下はデータベースから)
ウクライナ
★20、5、7 RFE
ゼレンスキー、サカシヴィリを2014年に作られたNational Reform Councilの執行委員長に任命。

★20、4、28 Centrasia
サカシヴィリを副首相にする案、議会にかける前に、「人民の僕」議員の多数支持を受けることができず、立ち消え。ゼレンスキーも後退。
グルジアが、「そんなことをしたら大使を召還する」と言ってきた。
(サカシヴィリはアヴァコフ(?)内相と仲が悪かったはず。ゼレンスキーはアヴァコフを押さえるためにサカシヴィリを引き込もうとしたのではないか? それとも、コロモイスキーを抑えようとした?)
★20、4、27 James
ゼレンスキーは11日、アゾフ海のBerdyansk港を訪問。ここにウクライナ海軍の「東方」基地を作る予定。ポロシェンコ時代からの案。
ロシアのクリミア併合で、ウクライナ海軍は資産の80%を失い、現在の基地は黒海沿岸Mykolaiv。
Berdyansk基地建設は、これまでの港湾施設を転用するが、2000万ドルかかる。
★20、5、13 James
バルト・黒海運河水系E40整備の話あり。
ドニエプル、プリピャーチ、Bug運河、Vistula川を結んで、ヘルソンからグダンスクまで。ポーランド、ベラルーシ、ウクライナ。
年間700万トンの貨物。石油製品等。
建設費は130億ドル。ウクライナ分は容易で、若干の浚渫で5000ー6000トンのはしけを通せる。費用は1860万ドル。
・オランダはトルコとの水路開発を計画していたので、これに関心を示すだろう。
・EUのE70水路と結べば、黒海と西欧を結べる。バルト・黒海・カスピ海を結ぶ水路も可能。
・ヘルソンは農産物の積み出し港としても、発展するだろう。
・E40はNATOの軍艦も通せる。ベラルーシが問題だが。
★20、4、25
ドネツクは、ソ連時代初期のStalino(鉄の)、ルガンスクはVoroshilovgradを併用すると決定。
★20、4、2 Jamestown
3月16日、ゼレンスキーはオリガークたちを集めて、彼らの根拠地を中心にコロナ対策を委託。とりあえず、4、4億ドル相当の負担を要請。
コロモイスキーも出席したが、プリヴァート・バンクのことを言って、態度を明確にせず。
Pinchukは積極的で、ドニプロペトロフスクの責任を負った。彼の鋼管工場はDniproとNikopolに主として存在。
・Oleksadr Yaroslavskyはハリコフ。彼はウクライナ最大の建設企業DCH及びハリコフ・トラクター工場のオーナー。
彼は不倒のハリコフ市長Kernesとながらく提携。Kernesは現政府が任命したハリコフ知事とは仲違い。
・Vadym NovinskyはMykolayivとヘルソンを担当。同地の金属企業所有。アフメトフと強い関係。
・Andriy Stavnitserはオデッサ。TransInvestService所有。
・Andriy VerevskyiはポルタヴァとKirovohrad担当。
・Yuriy KosiukはVinnytsiaとCherkassk担当。
・Ihor PalytsiaはVolyn担当。コロモイスキーに近い。
・危機の際、オリガークの助力を要請したのは、これが初めてではない。2014年春にもやっている。
★20、4、2 Centrasia
人民の僕党の議員、大統領府長官Andrei Ermakの弟、Denisが官職を「売って」いる現場ビデオを流す。
ゼレンスキー陣営で最初の汚職発覚。
★20、4、4 I.
(コロナ)外出禁止、3週間目。都市間の移動交通手段なくなり、キエフでは地下鉄、モール、レストラン閉鎖。休校。
これを差配するのはAvakov内相であり、権力奪取も噂されている。
・議会、Privatbankの再民営化を不可能とする法案、可決。コロモイスキーは事前に阻止のロビーイング。議員買収もしかける。
・ロシアからの石炭、電力輸入に高関税。これによって、国内の石炭、電力を握る(発電所の75%)アフメトフ、有利に。
★20、3、26 Carnegie,Moscow
コロナはゼレンスキーにとって、最悪の時にやってきた。
もしかすると、国民は右翼を支持し始めるかもしれない。
★20、3、23 Centrasia
Emets保健相、無能とされて辞任。
コロナ。
★20、3、19 James
MedvedchukのOpposition Platform-For Lifeは、44議席で、最大の野党。
「人民の僕」は憲法改正に必要な3分の2議席を有していないので、貴重な存在。しかも、「人民の僕」の議員の中には、ミンスク・プロセスで譲ることに反対する者もいる。
ゼレンスキーは当初、メドヴェドチュクの政党の資金源を捜査すると公言していたが、最近では沈黙。ポロシェンコに集中。
★20、3、19 The Saker
ゼレンスキー、なにもできていない。Avakov内相に実権がある。彼は右翼を使って政府を脅迫する。
捕虜の交換程度は行われるだろう。しかしミンスク合意の線での交渉は、右翼が阻止する。
★20、3、13 Mk.Ru
ポロシェンコ、13日に捜査局に出頭予定(逮捕が予想されていた)だったが、弁護士は「出頭できない。国内にいません」。
どこに行ったかわからない。スペインには邸宅がある。
・これまで検事総長のRyaboshapkaが彼を守っていたが、最近更迭。これで命運が尽きていた。
・ポロシェンコは現職時代、私用覆面旅券を取得していた。
★20、3、7 Euromaidan Press、Portnikov Vitaly
(Evidenceなし)
ゼレンスキーーコロモイスキーーMedvedchuk連立が成立した。アフメトフが隠密に支持している。
・ゼレンスキーは親露のFor Life党(メドベドチュク?)と連立した。
新首相はクリミアに水を供給することに前向きの談話を発表したが、これは親露の方向の一歩。反発が小さければ、もっと進めるだろう。
・ついにはMedvedchukは国会議長、Boykoが首相ということもあり得る。それどころか、その後、ゼレンスキーが退いて、メデヴェドチュクが自動的に大統領にせり上がることさえあり得る。
★20,3,6 日経
最高会議は4日、ホンチャルク首相の辞任を賛成多数で決定。新首相には副首相だったデニス・シュミハリ氏(44)、実務派。
★20、3、6 Carnegie Moscow,Konstantin Skorkin
内閣改造でオリガークの影響力増大(Evidence小)。ゼレンスキーはこれまで同様、失敗者になりつつある。
・ゴンチャルク前首相は、コロモイスキー系の幹部を国営Centrenergoをから追い出し、民営化使用として、抵抗を受けているところで更迭された。西側にはゼレンスキーの裏切りと映る。
・ゴンチャルク下で、経済はよくなっていない。鉱工業生産は1月、対前年同期比5%減少。
・新閣僚には、ユシェンコ、ヤヌコヴィチ時代の閣僚もいる。Umansky財務相はユシェンコ時代、厚生関係のIlya Yemets,Maryna Lazebnaはヤヌコヴィチ時代の閣僚。
・Denys Shmygal新首相は、アフメトフのDTEK電力公社で出世(それでもアフメトフに会ったことはないと称している)、イヴァノーフランコ地方知事、2020年2月に副首相。
・地方開発相Oleksiy ChernyshovはKolomoiskyが内閣に押し込んだ。
・Arsen Avakovは内相として残っている。
★20、2、28 Interfax
ゼレンスキーへの支持率降下中。
世論調査。KIISが2月21ー25日、18歳以上の1500名を電話調査。
47%がPositive。24%がNegative。これは12月には60%と14%だった。
彼の仕事ぶりについては、47%が是認(62%だった)。否認が40%(25%だった)。
★20、2、26 Www.rt.com
スルコフ、Actual Commentへのインタビューで。
・ウクライナは最終的には崩壊するか、ねばり強いから国家を維持するにしても縮小する。
・ウクライナは最初に押さえつけて、それを友好関係に転ずるしかない。
・東ウクライナはウクライナに帰られない。(そのような力関係にはない)
★20、2、24 James
Bohdan解任とコロモイスキーの1+1テレビ局の捜索は同日。
コロモイスキーは一種のクーデターをもくろんでいたのだ。Honcharuk首相のゼレンスキー批判ビデオの放映をもって、ゼレンスキーへの「宣戦」とすることを考えていた。コロモイスキーは、「人民の僕」のうち30名を手名付け、IMFが強要する土地民営化の議会通過を阻止しようとした。
・他方、両者の関係にひずみが出てくると、アヴァコフ内相が漁夫の利を得て、首相になるかもしれない。彼は勢力を伸ばしており、議会でも39名は手名付けている。そして街路でデモをやる要員、つまり国家主義組織とも近い。
・アヴァコフとコロモイスキーの中は悪くない。国内最大の石油企業Ukrnaftaの株の40%はコロモイスキーの兄弟が所有。
★20、2、21 James
大統領府長官ボグダン、Andriy Yermakに交代。ゼレンスキーの外交担当補佐官(重要な外遊、会談に同席。10月にはUkroboronprom取締役にも)として台頭。Klitschkoキエフ市長更迭の是非等につき、両者しばしば対立。
イェルマークはコーサックを相手として、人質交換、天然ガス契約延長等を実現。
一方、ロシアの実業界とのコネ、濃い(濃過ぎる)。
(ボグダン=コロモイスキーのカネをゼレンスキーが捨てたように見える)
・コーザクは、東ウクライナで石炭と、右密輸を差配するSerhiy Kurchenkoと親しい。
・Yermakは、ロシア人ラフマーニン・Emanuilovと、ウクライナの企業を2、共同所有している。CJSC Interpromfinance UkraineとLLCM.E.P.。後者は、イェルマークの父とアフガニスタンでの戦友。
Interprombankの最大株主はカムチャトカの上院議員Valery Ponomarev。プーチンのスペインでの別荘は後者の娘の会社の名義。
・Ivan Sadchikov=プリホチコの娘婿も関係。ロシアの不動産王とされるZarakh Ilievも関係。Ilievはロゴージンの息子Dmitryと親しい。
★20、2、20 InoSMI (19日FT記事の転載と思われる)
アフメトフ、ゼレンスキーに接近中。彼の所有するテレビ局、「ウクライナ」、「ウクライナ24」はゼレンスキーを賞賛している。
あふめとふはこの2年、公共の場に姿を現さない。発言もしない。しかしコロモイスキーは彼のライバル。コロモシスキーはかつて、アフメトフのかすめた国有資産を再国有化するよう主張している。特に電力部門にアフメトフの力強い。
・1月、アフメトフはコート・ダジュールに2億ドルのヴィラを購入して話題に。
・アフメトフの持ち株会社は、SCM,System Capital Management。イタリア、英国に圧延工場、米国に炭坑を所有する。(この記事は長いわりには、証拠不十分。そして東ウクライナで彼の下に残っている資産がなになのかについても、全く言及なし)
★2020、2、19 Centrasia
当局は、コロモイスキーの1+1テレビ局を捜索。ゴンチャルク首相が、「ゼレンスキーは経済を知らない」と言ったというビデオを作成した形跡を押収せんとする。
これをもって、ゼレンスキーとコロモイスキーの争いが表面化したとする向きもあれば、いやこれは芝居だ、実際にはコロモイスキーはPrivat銀行を取り戻すことはあきらめており、ここから引き出した資産の保全だけでゼレンスキーと手を打っている、とする向きもある。
★20、2、11 Vzglyad
大統領府長官ボグダン、辞意を表明と伝えられる。大統領補佐官Andrei Ermakとの対立。12月にも、米国は彼の除去を策しているとの報道があった。
★20、2、8
Yaremenko社会研究所世論調査によれば、ゼレンスキー支持率、初めて50%をわる。全面支持が20、7%、どちらかと言えば支持が28、7%。
・この中で、政府はポピュリズムへ。国会議員を450名から300名に減らした上で、完全比例代表に移行する憲法(?)改正。
しかし「人民の僕」、これの評決で分裂。250名中197名しか賛成せず。このため、メドベドチュクの「野党プラットフォーム」の協力を得て(これまで禁じ手)採択。
・→秋には早期選挙の観測。
完全比例代表にしたので、「人民の僕」は候補の質を管理できる。
★20、2、3 Intellinews.com
大統領側近のAdriy Yermak言う。あと3ヶ月でノルマンディー会合やる。ウクライナは十分の提案を持っていくだろう。そして10月末には東ウクライナも含めて総選挙をやりたい。
★20、1、6 WP
テイラー臨時大使が離任した後、米国は後任を指名していない。ヴォルカーの後任もいない。
ポンペオは2ヶ月2回、訪問をキャンセル。
★19、12、26 TASS
Ilko Kucheriv Democratic Initiatives 財団とRazumokov Center世論調査。
44%が、国は正しい方向に向かっている。36%はそれに反対。同じ調査で1年前は、18%対70%だった。
しかし47%は、2019年は情勢は特に改善していないとする。29%は悪くなったとしている。
2018年末、67%が悪くなったといっていた。
★19、12、20 Centrasia
議会は選挙法改正採択。(内容不明)
議員は、11月ゼレンスキーが冗談半分、早期選挙に言及したこともあり、疑心暗鬼。現在の選挙法では、選挙後1年は解散できない。
★◇19、12、4 Jamestown
ゼレンスキーとコロモイスキー、公開で異なる立場を表明することが増えている。コロモイスキーはPrivatbankの補償を受けようとして、諸方でCarelessな発言を繰り返している。それはIMF融資を受ける妨げになっている。
・国立銀行は11月27日に声明を発表。コロモイスキーとOleksandr Dubynsky議員(1+1の人気テレビ記者)を非難。Privatbankの恨みで、国立銀行についての中傷情報をばらまいているとする。国立銀行は(雇われた)デモ隊に取り囲まれており、11月25日には彼らは銀行に乱入しようとした。
・コロモイスキーは11月13日NYTにインタビュー。「米国はウクライナをけしかけてロシアに対抗させているが、助けてくれない。ウクライナはIMFに助けを求めるのをやめて、ロシアにすがりつこう」との趣旨を述べる。
→11月23日、IMF協議団は結論なしにキエフを発った。
★20、3、18 Forbes.com
ゼレンスキー、内閣更迭で、信頼失う。コロナ・ショックで、FDIもないだろう。
2018年のFDIはその前年から10%落ちて24億ドルだった。
・ちょっと目には経済悪くない。債務は2016年、GDPの80%だったが、現在は52%。金利は下落して、(それでも)11%。
・高金利のためもあって、昨年第4四半期成長率は0、1%、第3は0、6%だった。
2019年の成長率は1、5%で、ロシアよりはましだが、予想の2、3%を下回った。
・2020年、外国投資家は期待していたのだが、内閣更迭で失望している。
・コロナ・ヴィールス。IMFとの合意はできていないし、今年は政府債務の返済額大きい。
・ロンドンで、若手実業家Zhevagoとポロシェンコの法廷闘争起きている。ZhevagoはFerrexpo社を所有して、4万名を雇用。
ポロシェンコは2005年、Zhevago所有のFinance & Credit銀行を破綻させ、当時の検事総長Ruslan Ryaboshapkaとかたらって資産吸収をねらった(?)。
★20、3、4 Theduran.com
2020年、対外債務支払いだけで、90億ドル以上必要。これはGDPの6%。
2019年はガスプロムが30億ユーロを払ってくれたおかげで助かった。
今回は、農地売却しか手段がない。
★20、1、6 WP
経済は急上昇。輸出は伸び、インフレは収まり、給与は1年で10%増加。フリヴナも上昇。
★20、3、15 Www.rt.com
14日、過激主義者がキエフのロシア大使館前に集まり狼藉。建物に火炎銃を放ち、国旗を引き裂く。警察は見守るのみ。
★20、2、27 Kyiv Post
かつてバイデンに追い出されたViktor Shokin、バイデン関係で2件の刑事訴訟を受理される。
しかし、なにも起こらないだろう。
★20、2、27 James
ゼレンスキー、7日、就任後初の公式訪問でイタリア、ヴァチカンへ。
ドネツク、ルガンスクがローマ、トリノ(2016年)、ヴェロナ(2019年)、Messina(2018年)に事務所を開いている問題。
ウクライナ人でイタリアに12年間すんでおり、マイダンでウクライナに行ったあと、東ウクライナでイタリア人記者の死亡(砲撃)に関わったとして、12年間の刑を受けたVitaliy Markivの問題もある。
★◇20、2、21 Centrasia
Motor Sichの株の50%以上はすでに中国企業Skyrizon Aircraft, Xinwei Groupの手中にあるが(? そして2年間で2、5億ドル投資を約束)、3月末までにウクライナの反独占委員会による承認が必要。
米国のネット・マスコミ、BuzzFeedは、「ウクライナ政府は中国への売却を認めない方向。中国企業の所有株は、米国企業が購入するだろう」と報じる。
★20、4、9 James,Paul Goble
ハリコフ周辺にコサックの一団が配備され、FSB要員に軍事訓練を受けている(?)との情報あり。これは当初の東ウクライナ侵入、クリミア併合の際用いられた勢力と同一。本来のコサックではなく、アタマンのNikolai Dolludaの下にコサックを騙るロシア人達である。
・本来のドン、クバン、Terek等のコサックとは異なる。これらウクライナ・ロシア国境に居住する、本来のコサック達は、ロシアの中で特別のnationalityを要求してきた。4月になってクラスノダール裁判所で、ある個人が「コサック人」を名乗ることが認められた。
本来のコサックは約100万人。
・御用コサックをウクライナとの国境に配置することで、いかにもウクライナのコサックがキエフ政府に背いているように見える。
★◇20、3、25 James
24ー26日、Minsk協定でのContact Groupはテレビ会議。しかし11日ミンスクでコザクが示したConsultative Councilの正式設立には至らず。「テレビでどうやって署名するんだ?」
・(このConsultative Councilは重要。かつての国連安保理のようなものだ)
Contact Groupと同じ5者。しかしロシアは紛争当事者ではなく、公平なオブザーバーとなる。
ウクライナから投票権を持つ代表が10名、ドネツ・ルガンスクから同じく計10名(ゼレンスキーの約束した親ウクライナ派は無視された)。
OSCE代表は仲介者ではなく、司会者になる。そしてウクライナから2名の副司会者、ドネツ・ルガンスクから計2名の副司会者。OSCEは1票を持つ。ロシア、ドイツ、フランスも1票ずつ。
・Consultative Council自身が基本的規約と作業法を決める。Councilは3分の2で「決定」を採択する。これは、Councilはadvisoryだという一般の説明と矛盾するが、「決定」であっても、実際はrecommendation。Minsk Contact Groupの政治問題WGに送付される。
・Council設立文書署名は25日の予定。その前に、フランス、ドイツ、OSCEと協議。
(米国への言及ゼロ)
★20、3、24 The Unz Review
ロシアは、LDNRでロシア国籍・ロシア旅券を有する20万人以外の350万人に、コロナ関係で内国民待遇を与えることとした。
★20、3、19 James
11日ミンスクでコザクとYermak会い、ミンスク・プロセスで新たな交渉プラットフォームを立ち上げ、ドネツ・ルガンスクの露系代表とキエフ政府が同等の資格で臨むこと、ロシアが公平なオブザーバーとして参加することで合意。
・他方、メドベドチュクは10日、数名の自党議員を自費で連れてモスクワを訪問。2014年以来のウクライナ議員の来訪として、下院のStanding ovationを受ける。そしてプーチンともあって、ミンスク合意を助けるためのノルマンディー方式議会会合の設置で合意。Normandy parliamentray dimensionと称する。
プーチン、「ゼレンスキーはどう言うかな?」
これは独仏議会の支持を得ないだろうし、ウクライナの国会も乗ってこないだろう。
★20、3、13 Kyiv Post
大統領府長官Yermak、東ウクライナの親露軍勢力と、直接の公式交渉を始めると声明。これまでの原則を破る。
★20、3、9 Kennan Institute
2017年、鉄道封鎖をきっかけに、東ウクライナのアフメトフたちの企業は、地元政府に国営化されてしまった。
それら企業は南オセチアに登録されているVneshtorgservisの管理下に。これの名目上の社長は、国外に逃亡しているオリガークのSerhiy Kurchenko。
・これにより、アフメトフのDTEK電力社は無煙炭から褐炭の使用に移行。
・東ウクライナは国際制裁下にあるため、その産品は西側に出せない。ロシアも、競合する企業があるので、東ウクライナ製品に障壁。
★20、2、7
ドネツの「首相」に純正ロシア人。イルクーツク副知事をしたことのある(現在は私人だ、とペスコフ言う)Vladimir Pashkov。純正ロシア人がなったのは、初代首相のAleksandr Borodai以来。
・ドネツ、純正ウクライナ官僚がキエフに逃げ出したため、行政の質が低い。
・しかし、ロシアには何らかのもくろみがあるだろう。
(統治強化か、逆に去る準備)
★20、1、30 Jamestown
スルコフの代理人チェスナコフ、「スルコフはウクライナ担当をコザクに。スルコフは政府を完全に辞める。政策が違うため」。
ペスコフ、「スルコフを解任する布告を出ていない。スルコフはウクライナを担当し続ける」。
・1月24日、コザクは(コーザック、Kozak)は副首相から大統領府副長官に移動。彼のために新設されたポスト。
・ゼレンスキーとプーチンはすでに5回は電話会談している。7月7日が初めて。
いつもゼレンスキーの側から何かを頼んでくる。
・昨年8月には、モスクワの高名な記者が、スルコフの失脚を予言。ゼレンスキーの側近のAndrei YermakとAndrei Bogdanの相手にはコーザックがなるだろうと言った。ロシア側は歩み寄るにしても、クリミアは問題にしないこと、ロシアへの制裁解除につながうこと、ロシア語を尊重することを条件にしている。
・コーザックはものごとを経済の側面から見ている。東ウクライナを背負い込むふたん、制裁の負担。
スルコフは、西側が制裁を解除しないだろうと見ている。
・ゼレンスキーとプーチンはすでに5回は電話会談している。7月7日が初めて。
いつもゼレンスキーの側から何かを頼んでくる。
・昨年8月には、モスクワの高名な記者が、スルコフの失脚を予言。ゼレンスキーの側近のAndrei YermakとAndrei Bogdanの相手にはコーザックがなるだろうと言った。ロシア側は歩み寄るにしても、クリミアは問題にしないこと、ロシアへの制裁解除につながうこと、ロシア語を尊重することを条件にしている。
・コーザックはものごとを経済の側面から見ている。東ウクライナを背負い込むふたん、制裁の負担。
スルコフは、西側が制裁を解除しないだろうと見ている。
ウクライナ・クリミア
★20、3、19 James
クリミア・タタール、"hybrid deportation"にあっている。
カザンのAll-Ttar Social Center (VTOTs)長だったRafis Kashapov(現在、Free Idel-Ural運動を率いてEmigreタタールを助けている)によれば、3万ー4万のクリミア・タタール人がクリミアを去っている。
★20、3、18 WP
"Six years and $20 billion in Russian investment later, Crimeans are happy with Russian annexation", Gerard Toal et.al
★20、2、26 Jamestown
水不足。従来、ウクライナ本土から。
今年特に干ばつ。農業、観光に差し支える。水は、ロシアが対応遅れている分野。
・この半年、降雨がない。
・2013年、15、5億立米消費のうち、87%は北クリミア運河を通って、ウクライナ本土から。
・すでに稲作は放棄。一番困っているのはタタール人農家。
・灌漑面積はソ連時代14万Ha。現在1、7万Ha。
・水不足による被害は140億ルーブル相当。地下水を多用すると土壌塩化。
・Armyanskには東欧最大の酸化チタン顔料生産工場があるが、水不足で有害物質、空中に。
・クリミア当局はウクライナからの購買を打診しているが、合意なし。ゼレンスキー側では見返りを求めた上での販売を主張する者も。
★19,12,25
クリミアに鉄道開通
ベラルーシ
★20、5、7 James
ルカシェンコ、9日戦勝記念日軍事パレード、強行の構え。「自分たちのために死んでいった人たちなのに、自分たちは命を惜しんでパレードを中止するわけにはいかない」。
プーチンとの差を見せつけるつもりかも。
両者は5日電話会談。
★20、5、15 国務省
ポンペオ、談話。「今週、ベラルーシへ初めての米国原油輸出が行われる。United Energy TradingがGetka、及びそのポーランドの相手UNIMOTと提携して行うもの。貿易自由化、WTO加盟につながることを希望」

★20、4、22 Jamestown
コロナで何もしなかったが、EUにはすり寄っている。査証緩和協定を批准。これで、コロナが収まれば、EU査証料金は60ドルが35ドルに下げられ、EU国民はベラルーシに90日ではなく180日滞在できるようになる。
ベラルーシはついでに、EBRDに対して、19分野に10億ドルの融資を申請。

★20、4、21 RFE
2008年、大統領選挙での人権侵害で米国が制裁をかし、ベラルーシは大使館員の削減を要求。米国は大使を引き上げ。
それ以来、米国は初めて大使を任命。ソ連圏専門、NATO経験の女性外交官Julie Fisher。しかし議会はコロナで忙しく、そのあとは選挙なので、承認がいつになるかわからない。

★20、3、24 James
コロナ。人口比ではロシアよりコロナ多いとして、ロシア、18日、連合協定を無視して一方的に国境封鎖。海外のベラルーシ国民は、ロシア経由で帰国する道が閉ざされた。ルカシェンコは憤激。東国境に国境警備隊を常駐へ。
・国内親露派は立場を失う。
・ベラルーシは移動の自由があるし、学校もやっている。今や欧州で最もオープンな国となった。リベラル派がルカシェンコに、欧州並の規制を行うよう請願する不条理な事態。

中央アジア
★20、5、16 
コロナ感染者、16日現在
(タジクがキルギスを抜いた)
カザフスタン 5850
ウズベク   2691
タジキスタン 1118
キルギス   1117

死者は
カザフ   34
タジク   33
キルギス  14
ウズベク  11

(タジク以外では3月から感染。タジクでは4月30日が初めて。トルクメニスタンではなし)

★20、5、14
世界銀行は、中央アジア諸国にコロナ対策で3、7億ドルを供与。

★20、4、27 James
トルコと中央アジアの間の輸送、これまでトルコ・イラン、トルコ・ロシア経由のトラックが主流。イラン経由は現在年間3万台。ロシア経由は9000台。
現在カスピ海を横断するルート、増加。そこまではトルコからトラックか、鉄道。
これをMiddle Corridorと称している。
2017年のBaku-Tbilisi-Kars(BTK)鉄道開通も大きい。19日には940米の貨物列車が82のコンテナーを輸送。
現在開発中なのは2ルート。
1)Trans-Caspian International Transportation Route(TITR) カザフ、アゼル、グルジア、トルコ
2)LapisーLazuli回廊 アフガン、トルクメン、アゼル、グルジア、トルコ
これの合意は2017年10月。稼働は2018年12月ヘラートで。トルコまで15日かかる。

★20、4、27 Centrasia,Kanat Asilov "Central Asia needs rebranding"
「スタン」がイメージを落としている。観光にも響く。SogdianaとかFerghanaを活用せよ。そうすれば、国内の少数民族の問題も相対化できる。

★20、4、23 Jamestown
17日、プーチンは布告で、700万とも推定される外国人出稼ぎ労働者が3月15日ー6月15日の間は有給休暇として、滞在Patentを買うことを免除。
キルギス人はユーラシア連合加盟国としてすでに免除されており、この措置は200万のウズベク、70万のタジク人に恩恵。
しかし非合法の出稼ぎ者はもっといる。
★20、4、13 N.G.
N.G.のAndrei Serenko、NATO本部の事務総長政務安保問題補佐官James Appaturaiにインタビュー。中央アジア政策を聞く。
・NATOは中央アジアに特別の目的を持っていない。中国、ロシアと競合する異図はない。ふつうの協力関係を続けたい。
しかし中央アジアがアフガニスタン関連で役割を果たすことを期待している。
★20、3、15
ウズベクとタジク、政府間の合意で、1942年に建造され、この30年間掃除されていなかったヒサール運河の清掃を徹底的に行った。全長50キロ。
★20、2、3
ポンペオ、タシケントでC5+1。中央アジア諸国の独立と繁栄、世界主要国との協力が基調。
(特に新しいラインが打ち出されたと見えない)
★20、1、30
トルクメニスタンは、タジキスタンへの貨物移動を禁止している。理由不明。
→タジキスタンはウズベク、カザフ、カスピ海を通って流通。
★20、1、17 K.
6日、ポンペオが来訪して中央アジア+米国会合が開かれる予定だったが、イラク情勢緊迫化で延期。1月末か2月初に。

ウズベキスタン
★20、5、15
政府、隔離を6月1日までに延ばすとともに、一部緩和。
国内航空便の一部、鉄道も。職人仕事も。

★20、5、15
ミルジヨエフ、ダム決壊被害者4500名に、1戸4000ドル相当のテレビ・冷蔵庫等を寄贈する旨表明。
金はウスマノフの寄付した1000万ドルから。

★20、5、14
ミルジヨエフ、年金生活者たちの要請を受け、年金、給料を再び現金で支払う旨決定。1ヶ月前、コロナのために非現金(Debitカードでの決済)にしていた。
決済が集中してネットが目詰まり。

★20、5、14
13日、ピーテルの総領事館前に数10人のウズベク出稼ぎ者集まる。帰国チャーター便の情報が流れたため。館員が説明して、データーをコピー。
通りにでてsocial distancingを破り、拘束された者も。

★20、5、14
ミルジヨエフの長女の婿Oibek Tursunov、Uzcardの株75%を取得。
同社社長のAkhror Makhmudovから。
1700万の顧客。
(送金に使用されているらしい)

★20、5、14
スルハンダリヤで大雨のあと、川が洪水。900名、避難。

★20、5、2
コロナ感染者、2094名に。
カザフより1700名ほど少ない。

★20、5、2
シルダリヤ州のSardobin貯水池で堰が決壊。56名死亡。
手抜き工事のためとされる。
★20、5、12 N.G.
11日、上院、ユーラシア経済連合にオブザーヴァーとして参加することを承認。71名賛成。16名反対。4名棄権。
下院は承認ずみ。次はユーラシア経済連合とFTAを結ぶことになるだろう。
Ravshanbek Alimov上院外交委員長は、メリットとしてエネルギー資源とか鉄道が長いとか、あまりぱっとしない。

★20、5、9
戦勝記念日、ミルジヨエフ、記念碑に献花したのみ。
★20、5、13
ミルジヨエフ、銀行改革の5年間工程表、承認。
国の資金の入っていない銀行の資産を全銀行の資産、現在の15%から60%にする。
国の資金の入っている銀行の3以上に、2025年までに外国の有力投資者を3件以上引き込む等。

★◇20、5、3 Asiaterra.info
ミルジヨエフ、最近外国融資を借りまくっている。コロナに関連して33億ドルを世銀、ADB、EBRD、AIIB等から借りようとしている。
対外債務はすでにGDPの50%に接近。しかし長期優遇金利多く、年間返済負担はこれからの5ー7年、年間15億ドルでGDPの3%に及ばない。
・政府債務は総額で、2016年95億ドルが19年10月には215億ドル、20年1月1日には244億ドル。
・使途不明(例の通りの批判)。ほぼ同時に、得体の知れない新しいデベロッパー達が建設を増やしている。


★20、4、26
世界銀行は、コロナ対策のために9500万ドルを融資。

★20、4、26
国際綿花協会Cotton Campaignによるウズベク綿花制裁は続いている。強制労働使用のため。
そんな事実はない。何らかの商業的打算が働いている。
しかしウズベクはこれを奇貨として、綿工業を発達させている。
(これで、近年、ウズベクの輸出における綿花の比重が落ちていたのだ)
★20、4、17
大統領布告。大統領の下に社会会議所(Obschestvennaya palata)作る。官民の意志疎通のため。地方にも。
中央では50名。うち18名は大統領が指名。
毎年、社会の状況についての報告書を大統領に提出する。
関連法を3ヶ月以内に作る。
★20、4、11
コロナ。9日からアルマルイク、アングレン、ヤンギル、チルチクも隔離。
★20、4、7
首相補佐官(産業問題)Botir Khodzhaev年金生活へ。
2006ー09年は経済大臣(アジモフ系だろう)。2011ー16年は経済省第1次官。
★20、4、1
ウスマノフ、タシケントでコロナを避け、自己隔離中。2000万ドルをコロナ関係の財団「慈善と健康」に寄付。
タシケント州のZangiat地区に建設中の1万人収容の隔離病棟用の器具購入のため。
★20、3、23
ショジーエフShodiev財団、ウズベクにコロナで2億ドル寄付という情報がカザフスタンのSNSで流布されていることについて、否定の声明。
★20、3、21
(コロナで)結婚式等の人数、制限。
盛り場施設、レストランも閉鎖。
★20、3、18
グリナーラ、タシケント高裁で13年と4ヶ月の懲役判決。2015年8月21日から数える。2019年2月からタシケント州のZangiatin監獄に滞在。
★20、3、15
16日から幼稚園、学校、大学、コロナヴィールスで閉校。
★20、3、10
ミルジヨエフ次女Shakhnoza娘婿Otabek Umarov、大統領警護局長だが、今般雑武道協会長にも就任。
★20、3、7
イノヤトフ、Inoyatov、テニス連盟会長職を去る。
★20、3、7
カシカダリヤのMirishkor地区長バフチヨル・Razhabov、マハリャ長たちを罵ったとして、地区検事長とともに、自民党から不信任をくらい、4日議会で解任される。大統領の人事担当補佐官同席。
★20、3、5
19年7月、タシケントで逮捕されていた、国防省の「愛国者」紙記者ヴラジーミル・Kaloshin、国家反逆罪で軍事裁判。12年の刑。詳細不明。
★20、2、26
グリナーラ、ロンドンの娘ImanのInstagrmに投稿。ミルジヨエフあて。
「私と家族の12億ドルを没収され、弁償扱いにもなっていません。最後に残った6、86億ドルを差し出しますので、早く事件を終わらせてください。しょっちゅう監獄を変えられています」
★20、2、25
25日、軍事法廷、元検事総長OtabekMuradovに5年、元SGB長官Ikhtiyar Abdullaevとその次長Dzhakhongir Igamovに刑法210条で19年の刑、宣告。前者は弁償したので軽い。後者は、関税からみの不正。後者はすでに昨年9月18年の宣告を受けていたが、今回1年おまけ。
★20、2、25
イリホム劇場のある建物をミルジヨエフの長女の婿が取得。イリホム劇場の追い出しにかかっている。
★20、2、24
財務相にTimur Ishmetov。前任のKuchkarovは副首相で財務担当のまま、経済産業相も兼務することに。
・イシュメトフは2000年にタシケント財政大学卒業。Birmingham、法科大学でも勉強。中央銀行勤務が長く、2017ー19年第1副総裁、2019年5月から財務省第1次官。
・クチカロフは、1964年生まれで、タシケント国民経済大学、コロラド州立経済大学、中央銀行副総裁のあと、1997ー2016年、財務省で主計局長、次官、2017年まで財務省第1次官。
・前経済産業相のBotir Khodzhaevは首相の工業担当補佐官に。1956年生まれ。2回経済相(2006ー09年、17ー19年)。
(アジモフ人脈かもしれない)
★◇20、2、20 
ミルジヨエフの娘婿、2人の間、というか、目立ちすぎるようになった下の方の娘婿Otabek Umarovがミルジヨエフと長女サイーダとその婿によって遠ざけられた。
UmarovはミルジヨエフのSP長で、SBNの次長であるにもかかわらず、SNSで豪華な生活、つきあいを誇示。アラブ関係の人脈はUmar Mavlyanovが紹介。これはロンドン居住の資本家で、ハイアット・タシケントをアラブの所有に移すべく画策。
取り巻きは上の娘婿Oibek Tursunovの取り巻きと利権争い。
→Oibekの父と兄弟2名、Batyr,Ulugbek、そしてサイーダは諜報機関とも近く、ミルジヨエフの信頼を得ているので強い。
・OtabekはすでにミルジヨエフのSP長をやめた。
・サイーダは、グリナーラの下で若い世代の糾合をしていたKamil Allamdzhanovと共同して財団を立ち上げた。
★20、2、18
シルダリア州のBayaut地区長に、全国で唯一の女性区長。これまで副知事で州女性委員会議長のDilfuza Uralova。
★20、2、17
検事副総長Svetlana Artikova、マスコミとのインタビューで、「アンディジャン事件は政府軍が平和な市民を撃ったもの」と認める。「今は時代が違いますので、言えます」
★20、2、3
サイダ・ミルジヨエヴァ、新設の非政府
「マス・メディア支援財団」の副理事長に転出。民間、外国から資金を集める。
これまでのマス・メディア庁が管理を任務としていたのに対し、こちらは養成を旨とする。ブロガー等。
★20、1、30
29日、大統領府情報・マスコミ庁のKomil Allamzhonov長官とSaida Mirziyaevaは辞任。民間でやりたい。後任長官代行はこれまでの次長のDilshod Saidzhanov。
ウズベク・経済 ウズベキスタン・経済
★20、4、16
中銀、この2日で3度スム切り下げ。15日、10、121スムに。428スム安く。
コロナで各州、都市を閉鎖し、経済は下がる。世銀予測では本年1、6%げの下落。
★20、2、12
2020ー2030農業発展戦略に従い、ミルジヨエフは1月、議会両院総会での演説で、綿花、小麦の生産量、価格、政府買い上げへの国家関与を段階的に減らしていくと言明。第1弾の布告を準備中。
これによれば、小麦の国家への強制売却量を35%引き下げる。
★20、1、30
Novo-Angren火力発電所、火災。
(日本円借款の?)
★20、1、21
ミルジヨエフ、新内閣に課題。
5年で、生産を2、5倍に。
エネルギー資源採掘を520万トン増加。
繊維加工を100%に。
国内薬品を70%に。
毎年50万の職を作って、失業率7%に。
・農業は野菜・果実、畜産を柱に、生産額を2、5倍に。
★20、4、9
18両の貨車にコロナ支援で小麦・医療資材を積んだ援助がウズベクからタジキスタン・ドシャンベに到着。
先日、USAIDがタジキスタンに、コロナのために868、923ドルを贈与していた。
★20、4、2
キルギスの首相との電話会談で、アリーポフ首相、オシュ州へのコロナ人道支援を表明。1000トンの小麦粉、7000着の保護衣、2000個の使い捨て呼吸器等。
★20、3、23 James,Umida Hashimova
6日閣議で、ユーラシア経済連合のオブザーヴァー地位を申請すること決定。加盟ではない。これから議会の承認を得て、連合に正式に申請。夏ミルジヨエフが訪ロする時、関連文書が署名されることになるだろう。
これまで政府は加盟のメリットを広報してきたし、諸研究では加盟のメリットはデメリットを上回るとされていたので、この決定は若干奇異。
★20、3、7 Ferghana
政府はユーラシア経済連合のオブザーバー国になるという提案を議会に送り、承認を待っている。
★20、2、25
外務省第1次官、Ilkhomzhon Nematovからこれまでインド大使のFarkhod Arzievに交代。ネマトフはふつうの次官に。
★20、2、20
タシケントで、21名を逮捕。2017年4月3日ピーテル地下鉄爆破(15名死亡)犯人。「唯一神・ジハド大隊」メンバー。一味の者をシリアに送り出すための銀行送金で足がついた。
★20、2、19
19日、ミルジヨエフ、トルコを訪問。第1回、首脳レベルの「戦略的協力会議」を行う。
★20、2、18
サイダ・ミルジヨエバ、ドバイでの世界女性フォーラムに参加。メイ元首相、イヴァンカ等と同テーブルで夕食。
★20、2、17
ネマートフ外務第一次官、「2月に予定されていたミルジヨエフ訪ロは、6月に延期される。もっと準備するため」。
12月には、2月5日に訪ロと言った。
★20、2、7
ミルジヨエフが5日に予定されていた訪ロを、ユーラシア連合問題のために延期した、との情報がタシケントで流され、ペスコフは「そんな予定はなかった」と打ち消し。
7月21ー23日ピーテルでのSCO首脳会議の際に首脳会談をやるかも。
・しかし2月訪ロの可能性については昨年10月サファエフが言及していたし、12月26日にはイリホム・ネマトフ第一外務次官も2月5日に言及していた。
★20、1、27
インド、インフラ建設のため10億ドルの低利融資を提供。すでに19年1月、2億ドルのくれじっと・らいんを提示済み。
優遇関税準備委員会も発足。
★20、1、17 K.
15日、ラヴロフ来訪。30分後、「外相代理」に。夏に予定されるミルジヨエフ訪ロの準備。
かつてロシアで滞在期限に違反したウズベク人(数10万)が再び出稼ぎにいけなくなっている問題、ほぼ同数がウズベクに帰るとおなじめにあうことをおそれてロシアに滞留している問題。ユーラシア連合に入る場合の分野毎の移行期間とか。
・2018年両国貿易は20%以上増えて44億ドルに。うちロシアの輸出は26、5%伸びて33億ドルに。
ロシアはウズベクの貿易の16、9%で、中国の19%に次ぐ第2位。
・元々12日来訪の予定が、モスクワでリビア会議やることになって延期。

カザフスタン
★20、5、15
大統領府内政部長にMauberlinova Nurgul。
カザフ人。内部で「ニャーニャー」というあだ名。
1973年生まれ。政府の広報畑が長い。
2018年に情報・通信省次官。

★20、5、13 Rosbalt.
ダリガの更迭、リークなかった。
ダリガは評判最低。ビジネスになににでも首を突っ込む。
これからなにをするだろう?
かつて手がけた政党、Asarのこと? それともヌル・オタン党首に?
ダリガ、これからどうなるかわからない。副首相になるという者も。

★20、5、4
Maulen Ashimbaev新上院議長
1971年、アルマトイ生まれ。Alban族の長老ジュズ。カザフ人。
カザフ国立大学・哲学・経済学部卒。
1980年半ば、テレビで司会者。1986年 国立テレビ・ラジオの副会長。
・情報省で、新聞発展財団勤務から始める。
・1995年、国家安全保障会議顧問。
・1995、11から大統領府戦略分析センター勤務。
・1999年4月、国家安全保障会議分析センター長。
・2000年(? 2002年?)戦略研究所長。
・2002年 国家安全保障会議副書記。
・2006年 国家安全保障会議書記代行。
・2006、4 大統領府副長官。
・2012、1 下院議員。国際問題・防衛・安全保障委員会議長。
・2018、2 ヌル・オタンの第一副議長。
・2019、5 トカエフ大統領選対本部長。
・2019、7 大統領補佐官。
2019、12 大統領府第一副長官。
2020、5、4 大統領布告で上院議員に。
・夫人はAigul Buteeva。三人の娘。
(経歴上は大統領候補の真打ちに見える)

★20、5、4 Centrasia,編集長Vitalii Khlyupin自身のインタビュー。
上院議長になったMaulen Ashimbaevについてけちょんけちょん。(やりすぎ)
タジク系。父親はロシアのリスチエフに相当する著名記者Sagat。カザフ改革・独立路線。91年8月不可解な急死。兄もその後しばらくして窓から墜死。
Maulenは国立大学卒業のあと、アリーエフにその後暗殺されたSarsenbaevの引きで、新設の情報省に一貫して勤務。新メディア立ち上げの財団に携わるが、予算、資材横領されて終わる。おとがめなし。その後、ダリガのためのKhabarを立ち上げ。
・Maulenは将来は大統領になる野心を秘める。しかし、彼の書いたものをみた記憶はない。猫のように忍び足で歩き、機会をねらっている。敵を作らず、誠実であるかのように見せる術を心得ている。いかし誰も信用しない。自分の意見はない。
・親分がTazhinであった時代、戦略研究所所長に引き立てられている。
・大学卒業後直ちに情報省に入り、社会を知らない。

・彼の後任で大統領府第一副長官に、情報省大臣(?)のDauren Abaevがなったが、これは外交官。からっぽ。

★20、5、2 Centrasia
Centrasia編集長Vitalii Khlyupin自身のインタビュー。
「ダリガの更迭は、ナザルバエフ自身の差し金。嫌気がさした。トカエフ? 布告案を読んだ時、さぞかし驚いたことだろう」

★20、5、2
ナザルバエフのスピーチなる画像がSNSで流布され、スポークスマンはFakeだから気をつけろと発言。

★20、5、2
コロナ感染者、3785名に。

★◇20、5、2
トカエフ、布告でダリガの議員としての権利を停止。理由を示さず。上院議長から追い落とし。
・専門家の意見では、ダリガはナザルバエフ大統領時代、大統領推薦枠で上院議員になったもので、その任期は9月で終わり(?)。
・そしてナザルバエフ一家は、ロンドンの不動産差し押さえを解除させたが、ダリガの息子が起こした事件はカザフスタン全体の名誉を傷つけたものととられている。
ナザルバエフは、7月6日自分の80歳誕生日を大々的に祝うためにも、ダリガを人身御供に差し出したのだろう。今回の議員停止にも同意したのだろう。
しかしこれ以降、彼の政治的影響力は地に落ちる。

★◇20、4、29
(トカエフは3月中旬、コロナで非常事態を布告で宣言したのはいいが、憲法に定められた議会への通報等の手続きを無視しており、にもかかわらず予算、税制等を一方的に変えようとしたことで、抗議の声があがっている。ナザルバエフは「大統領と首相」をたしなめる談話)
29日議会は、トカエフの布告をなぞる法律を採択。
・3月15日、非常事態は全土に1ヶ月、宣言。
トカエフは非常事態を定めた「市民権の擁護」についての法律に依拠することなく、16日2の布告に署名。これで予算、税率、一定の品目への固定価格等の大権を簒奪。
・憲法44条では、非常事態導入の際は、首相、両院議長と協議するとともに、議会に直ちに通報しなければならないと定めている。この通報とは両院共同会議を意味すると取られている。
・8日にはさらに布告を出して、2020年の予算法を変えた。
・トカーエフはコロナに乗じて指揮権、予算配分権を誇示することができたのに、(落馬してしまった)。側近たちが、法務に詳しくなかったためだろう。

★20、4、24
ナザルバエフ、国家安全保障会議のビデオ会議。現在の危機を、一つの会社になったように、単一の強力な指揮下に乗り切る必要性を強調。
(これがFake?)
★20、5、12 Centrasia
カザフスタン・農業
畜産についての詳しい記事。
ソ連型。食肉、牛乳とも個人菜園への依存度大。その方が大農経営より生産性も高い。
食肉消費の49%は輸入。それらのために、食品輸入は年間5億ドル。
国内生産では、2018年牛肉、羊肉の57%、ジャガイモ、トマトの54、3%、牛乳の73、5%が個人菜園。
★20、4、24
ナザルバエフ、国家安全保障会議を主宰。
コロナ対策の監査、コロナ後のプランが必要であることを指摘。
生産下降の後には金融危機、そして食料危機が起こることを警告。
(それほどトカエフに対してintrusiveなものの言い方ではない。漠然とした発言)
★20、4、15
医療関係者でコロナに感染する者、多い。
この2日間で211人から370人に増加。13日には感染者全体の20%だったのが、29%に。
★20、4、8 Jamestown
コロナで3月中旬、1ヶ月の緊急事態を宣言。その2週間後、アスタナとアルマトイで不要不急の企業は休業。自宅隔離違反者への罰導入。
・コロナを奇貨として、当局は市民を追跡するシステム普及中。地元企業が機器を生産しているが、これは中国企業の協力を得ている。SmartAstana追跡機器とかKorkem Telecom社製造のSergek監視カメラとか。
★20、4、8 N.G. Panfilova
トカエフはコロナで非常事態を宣言して、権限を拡大。国家安全保障会議も自分の下に置いた。措置が遅れたという、世論の非難があった。
・他方ナザルバエフはネットに、「団結すれば、怖いものなし」とするスピーチをアップ。表向き、トカエフの周りに結集するよう訴えた。
・これらの動きは様々に解釈(ナザルによる権力回復の試み等)されているが、いずれにせよカザフスタンでの2権力並立は終わりになりつつある。
★20、3、27 
コロナ。30日から4月5日まで、アスタナとアルマトイの企業は休業。リストはこれから定める。
★20、3、18
SNSに記者のBazhkenovaが、「トカーエフ、辞任の準備をしている」との記事を流して、Karinからたしなめられる。「(コロナで)政府が日夜働いている時に、ばかな・・・」
★20、3、14
13日、カザフスタンで4人目のコロナ患者。
18日に予定されたNur Otan党の政治評議会中止。ナザルバエフが主宰の予定。
★20、3、12
トカーエフ、側近ツイッターによると、5月9日の戦勝軍事パレード中止。コロナ・ヴィールスのため。ナヴルース関係行事も中止。
★20、3、5
ナザルバエフ、Nur Otan党の政治局会議を主宰。プライマリー予備選挙の手続きを審議したりする。
「皆の者、もっと地方、現場へ行け」
★20、2、25
ダリガと長男Nurali Aliev、弟Aisultanを救いにロンドンへ。Aisultan、「革命をそそのかすつもりはない」として妥協へ。
フランスにいるアブリャゾフに使われてきたとの見方が流されている。
★20、2、25
兵士たちが軽兵器を盗んで脱走したため、その師団長更迭。
★20、2、19
ドゥンガン連盟代表Daurov、Facebookに声明。「やったのはカザフ人ではない」
★20、2、17
17日、住宅、ローンで問題を抱える様々の人たち、裁判所の判決に抗議してアスタナに集合。各地から。(一つにまとまったのは、誰かが後ろにいる? 裁判所の判決がでたから?)
60名がナザルバエフ公邸前で集会し、ナザル、ダリガ、大統領府長官との面会を求める。トカエフは外遊中。
★20、2、14
ナザルバエフの孫、アリーエフの息子Aisultan Nazalbaev、英国で亡命申請。「家族から圧力。殺そうとしている。カザフとロシアの間の不正取引を全部ばらす。」
29歳。The Timesとのインタビュー、編集中。
英国の王立軍事アカデミー卒。幼時は父が大使をしていたオーストリア。その後プロ・サッカーをしていた。
★20、2、13 James
アリーエフの息子アイスルタン、ロンドンでTwitter、「英国に亡命申請した。カザフ、ロシア政府不正情報を持っていて、すでにTimesにインタビューした」。
★20、2、9
7日夜、南部ジャンブル州Kordai地区で1862ー1877年中国で反乱して逃げてきた回教中国人Dungan(農耕、ビジネスに優れる)の村が数カ所、Pogromにあう。死者10名。150名負傷。
襲った「カザフ人」の中には、警官を装ったウィグル系もいた。(Dunganが免許不所持で警官を逃れたのがきっかけだが)だれがいかなる目的であおったのか、不明。
・4500ー6000名の婦女子は、一時仲間のいる北キルギスに避難。
・トカエフは当初、「不良分子の仕業」としたが、「地元当局の怠慢で挑発を許した」に変わる。
・この事件は、トカエフへの禅譲の1周年に合わせている。彼のリベラル路線の誤りを暴くためのものとも思える。議会の安全保障委員会のマシモフ委員長などは、強硬な取り締まりを求めている。
・ウィグルに絡んで、中国軍が介入してくる可能性もある。
★20、3、9
テンゲ、ルーブルと同様、原油価格暴落で急落。アスタナ交換所では391ー395テンゲに。
★20、4、8 Jamestown
コロナで3月中旬、1ヶ月の緊急事態を宣言。その2週間後、アスタナとアルマトイで不要不急の企業は休業。自宅隔離違反者への罰導入。
・コロナを奇貨として、当局は市民を追跡するシステム普及中。地元企業が機器を生産しているが、これは中国企業(Hikvision,Dahua Technology。特に後者がアスタナのKorkemのパートナー)の協力を得ている。SmartAstana追跡機器とかKorkem Telecom社製造のSergek監視カメラとか。
★20、3、13
ロシア、キルギスと国内旅券・IDで往来すること禁止。外国向け旅券所持者はOK。
コロナ関係。
★20、3、12 N.G.
ナザルバエフ、モスクワを訪問。MGUでスピーチ(彼の図書展やっている。そしてMGUはユーラシア連合結成を宣言した所?)。
プーチンとも会談。
たぶん、どうやってこれまで憲法にもかかわらず、指導者として残ってきたかについての経験談でも語ったのでは?
★20、3、11 BBC
ロンドンのチェルシー地区に、ダリガとその息子の邸宅あり。しかし1億ドルの出所が不明だとして、英国政府が昨年没収。
★20、3、6
ナザルバエフ、メドベジェフを接受。会談。ロシア・トルコ、シリアでの停戦を言祝ぐ。
(意味不明の会談)
★20、2、14
トカエフ、ミュンヘン安保会合に出席。
★20、2、4
2日、米国のポンペオはアスタナで、反中国運動者(ウィグルだろう)と会見。中国のウィグル弾圧を非難。中国とロシアの投資はカザフスタンの主権を侵すと発言。
これに対して現地の中国大使が細かい反論。

キルギス
★20、3、24 
コロナ。非常事態発布。3月25日から4月15日まで。ビシケク、オシュ、ジャララバードCurfew。それぞれに内務省の役人がKommendator。
★20、3、4 
ビシュケクで、前議員Sadyr Zhaparovの釈放等を求め、2000名が集会。弾圧される。クーデター陰謀のうわさが流れている。
★20、2、8
(麻薬)当局、最近数年で最大のハシーシ274キロ、メタンフェタミン3、5キロを押収。
★20、4、8 N.G.、Panfilova
IMF、ADB等コロナでキルギス支援に動く中、カザフスタンは小麦等の対キルギス輸出に数量枠。危機の時には、ユーラシア経済連合を一時停止するべしとの声、キルギス議員の中にあり。
・IMFは1、2億ドル、
ADBは20万ドルの医療援助。
・現在コロナ患者は228名。
3月25日に緊急事態、Curfewしかれ、経済活動を妨げている。

タジキスタン
★20、4、29
下院、新生児の登録に当たっては、名前のロシア語化を禁止する方向で法律を改正。
すでにロシア的名前を持っている成人には適用されない。
2007年以来、大統領を初め官僚たちはロシア語化された名前を捨ててきた(が、今回法制化されたのだろう)。
★20、4、17
ルスタム・エモマリ(ラフモンの長男)、上院議長に。
2000年に上院設置以来、ウバイドラエフ・ドシャンベ市長が議長を務めてきた。
・憲法71条によれば、大統領にもしものことがあれば、上院議長が代行し、3ヶ月以内に選挙。
・ルスタムは1987年生まれ。ドシャンベのタジク国立大学で国際経済関係を学習。モスクワの外交アカデミーで聴講生。
★20、3、4
総選挙。大統領の与党人民民主党、50、6%の得票で第1党。投票率86%。
唯一の真正野党、社会民主主義党は、5%の足切りを突破できず。
他に経済改革党、農業党、社会党、民主党が議会に。
同時に地方選挙も行われ、ドシャンベ市長で当選した(?)ルスタム、上院議員への道が開ける。
★20、2、20
コロナ・ヴィールス。中国から来る者は2週間の隔離。現在700名隔離中。330名がすでに自由に。


トルクメニスタン
★◇20、5、19 James
2月24日、コロナのイランとの国境閉鎖。これによって食料供給不足。自給率は40%で、輸入の80%はイランから。
→4月13日には部分的に国境をあけたが、食料事情は改善されない。首都以外では事実上の配給制になっている。
・トルコにいる反政府のMaksat Saparmuradov(内務省軍?出身)は、7月には方々で蜂起が始まると脅している。
・トルクメンバシでは、小麦畑を綿花畑にかえたことを、知事が農民主婦たちに詰め寄られている。
★20、4、15
コロナで体温等の検査、諸方で始まっている。しかし当局は、感染者数等は公表していない。しかも警察官は有料で体温計を買わされたり、多くのものが有料。
★20、4、7
7日世界健康の日、アシハバードでベルディも参加して、恒例の「世界最長のサイクリング」。2019年には2019人のサイクリストが3300米を走破。
★20、2、25 N.G.
また憲法改正中。1992年に採択、99年、2003、06、08年、16、17年に改正。
今回、元大統領は上院(Khalk Maslakhaty)議員に自動的になれる方向で。
・同時に、大統領が不能になった場合、上院議長が取って代わる。
上院(国民評議会)議長は秘密投票で選ばれ、大臣、知事、判事、検事であってはならない。
・上院は2008年憲法改正では廃止されたが、2018年ベルディが復活。
・中央アジア諸国の憲法の多くは、フランスの第5共和制憲法に範をとっている。
★20、2、20
国家保安省大臣に大佐のKurbanmurad Annaevが次官から昇格。
★20、2、9
ベルディ、年度経済総括の閣議で、一連の人事異動。経済担当の副首相、Gochmyrat Myradov更迭。後任は監査院長Gadyrgeldi Mushshikov。
その他大臣も更迭。
★20、2、8 Ferghana
ベルディの一人息子Serdar、産業・通信省を改組してできた産業・建設省の大臣に。
★20、1、14
ベルディは髪の色をよく変える。そのたびに役人たちは彼の写真を変えるよう強制され、一枚20ドル程度を払わされる。
2018年8月以来、黒髪に白髪が増えている。
★20、2、20
民間業者、すでに5ヶ月、ドルに交換できず。外国との契約を履行できない。これまで4年間、交換可能で、時々できない時期があったが、3ヶ月以上続いたことはない。
★20、3、14
ベルディはアゼルバイジャン訪問。カスピ海横断貨物輸送等を話し合った(具体的成果ないもよう)。
強化の意向を確認。しかし米軍がアフガニスタンで実際は戦闘を続けようとして、このルートを使いたがる可能性がある。
すると、ロシアはカスピ海横断ガス・パイプライン建設を妨害する可能性がある(?)。
★20、3、13
11日、ベルディのアゼルバイジャン訪問は急。前日に明らかに。
その5日前ポンペオがアゼルバイジャンートルコー欧州のガス・パイプラインを称揚、米政府関係者が中央アジアもこれに加わることができると言ったのが呼び水?
しかし、会談でカスピ海ガス・パイプラインが話し合われたとの報道はない。

アゼルバイジャン
★20、5、7 BBC
一連の粛清、昨年秋から。大統領府長官、知事、市長等。
(アリーエフ夫人への交代の準備よりも)石油価格低下による経済悪化とコロナで住民の不満が高まっていることのガス抜き。
20年来の検事総長も更迭。
ガイダール・アリーエフの時からの大統領府長官Ramiz Mekhtievは科学アカデミーの長に。82歳だがこれまで灰色の枢機卿と呼ばれていた。
一連の粛清を担当しているのは諜報機関。

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