Japan and World Trends [日本語] 日本では自分だけの殻にこもっているのが、一番心地いい。これが個人主義だと、我々は思っています。でも、日本には皆で議論するべきことがまだ沢山あります。そして日本、アジアの将来を、世界中の人々と話し合っていかなければなりません。このブログは、日本語、英語、中国語、ロシア語でディベートができる、世界で唯一のサイトです。世界中のオピニオン・メーカー達との議論をお楽しみください。
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世界はこう変わる

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2020年6月26日

ロシア旬報第3号 内政 2020年2月から6月

今でも、旧ソ連圏でのできごとについては、ロシア語、英語のニュース、論評を毎日読んで、自分でデータ・バンクを作っている。それをベースに四半期ごとに若手の専門家の参加を得て勉強会を開いている。そのデータ・バンクを旬報として、簡単なコメントつきで公開することにした。あと何年できるかわからないが、お役に立てば幸い。日付は新しい順に並べてあるが、乱れているところもある。情報源として、IとかKとかの略号があるが、これはイズヴェスチヤとコメルサントの略。何もないものはwww.centrasia.ruあるいは日経の記事である。

この期間のロシア内政主要点

1)止まらない信頼度低下もものかわ、再び走り始めたプーチン
3月から5月にかけて、ロシアの政治・経済はコロナ新型肺炎一色になった。憲法を改正してプーチンの居残りを可能にすること、その憲法改正に国民投票の洗礼を受けること(今回程度の改正なら不要なのだが、プーチンがこだわった)、そして5月9日の戦勝75周年記念日に西側諸国首脳を招待してクリミア併合後のしこりを解くこと、これらは全て延期となった。肝心のプーチンは3月の末からは「自宅勤務」になり、重要会議もほぼ全てヴィデオでやる始末。彼がコロナにやられたら大混乱必至だから、下僚が必死でそう仕向けたのだろうが、これはプーチンのイメージを確実に傷つけた。「誰々を信頼するかしないか」の世論調査でプーチンは相変わらず首位を独走するが、その数字は1月の35%に比べて6月初めは25%に落ちている。
但し6月11日のロシア「独立」記念日式典にプーチンは出現。以降、実際の場に姿を現すことが増え、24日には5月9日に延期した戦勝記念75周年の軍事パレードをマスクなしで臨検。イメージ回復をはかっている。7月1日の憲法改正国民投票を乗り切れば、レームダック化、後継者談義の横行は防ぐことができるだろう。

2)コロナに倒れたミシュースチン首相、持ち直す
3月から4月にかけては、コロナが一番ひどいモスクワのソビャーニン市長の露出度が高まった。彼はプーチンやミシュースチン首相を前にしたコロナ対策会議でも、「コロナ対策調整委員会」の副議長として議論を仕切り、地方の知事にほとんど指示がましい口ぶりで措置をリコメンドした。新任のミシュースチン首相は新内閣の人事を固める前にコロナ禍に襲われて影が薄く、しかも4月末には自ら感染して入院。一時はプーチンの後継候補としてソビャーニンの台頭、ミシュースチンの退場が云々されるほどになった。
しかしミシュースチンは下記の2月20日TASSへのインタビューにあるように、プーチンが自ら目をつけて首相に引き上げた人物。彼の入院中も、閣議(テレビ会議)の場でのプーチンは彼についての口の利き方は温かく、ミシュースチンも5月中旬に職務に復帰してからは持ち前のエネルギーで、コロナ後の経済復興に取り掛かっている。彼が存在感を高めれば、次の大統領候補になり得よう。

3)「非常事態」なしのコロナ対策
2月いっぱい、コロナ感染例は不思議と少なかった。これは当時の日本と同じで、検査体制が貧弱だったためだろう。3月末にかけて検査数が急増すると、感染数も急増。モスクワは一気に危機感に包まれて、プーチンは結局5月11日までほとんどの企業に「有給非労働」を命ずるのである。
不思議なのは、こういう時には強権的措置を発動するのが常のロシアで、プーチンが非常事態を発令しなかったことだ。非常事態を発令すると、企業には給与支払いの義務がなくなり、国民が一気に困窮する、発令しなくとも市民の自宅隔離強制等はできる、という計算であったのかどうか。今回のコロナ禍では国家安全保障会議も開かれず、軍や公安警察といった「力の機関」の影が薄かったのが、面白いところである。

4)「プーチンの任期延長」--仕掛け人は誰なのか?
憲法改正で、2024年後もプーチンは居残ることが決まったかのように報道されているが、そこは実はオープンなのだ。プーチン続投は、改正憲法案にもろに書いてあるのではない。大統領任期は2期に限る、という条項はそのまま残っている。肝は、「憲法改正によって、任期の回数制限のカウントをリセットする。つまり2024年の選挙でプーチンが当選すれば、そこから2期務めることができる」という解釈が憲法裁判所によって認められたことなのだ。
だから、2024年プーチンが立候補しない可能性は残っている。例えばミシュースチン首相の人気がうなぎ上りになったような場合には(1999年8月首相に就任したプーチンは、チェチェン平定戦争を自ら指揮。これで支持率がうなぎ上りになったところで、その12月末エリツィン大統領から「禅譲」を受けている)、1999年12月と同様、プーチンが彼に大統領の地位を「禅譲」する、という可能性も残っている。肝心なことは、プーチンは主導権を握ったままそういうことができるフリーハンドを得た、ということなのだ。
プーチン居残りが可能な改正案を3月10日の下院審議で提案したのは古参テレシコヴァ議員なのだが、これは彼女の独断ではない。彼女が「こういうことを言ってくれ」と言われたのはその日の朝だったという報道があるし、大統領府もこの発言を事前に知らなかったという報道がある。プーチンはこの日15時下院に駆け付けてスピーチしたのだが、それは読んでみると即席の感じが濃厚なもので、「自分の任期延長を憲法で定めるのはやめてくれ。将来のことを考えて、任期を2期に限るという条項は残しておくべきだ。ただ憲法改正の結果、自分の任期がリセットされて、更に2期務めることが可能になるのかどうかは、憲法裁判所の判断をあおぎたい」と言っている。
この3月10日というのは、ロシアの政治がまだ憲法改正を中心にまわっていた時期。この時期、プーチン改選を可能にする方向で動いた人物としては、ヴォロージン下院議長が考えられる。彼は野心家で、2016年10月大統領府第一副長官の座を実質的に追われて下院議長に厄介払いされて以来、プーチンに再び取り入る機会を狙っていたのだろう。この改正案が採択された後、彼はFacebookに「この国にはプーチンしかいない。盟プーチン大切」というようなメッセージを、大きな太いフォントで書き込んでいる。

5)「国民投票」へ
コロナのせいで延期になった戦勝記念日軍事パレードは6月24日に行われたし、憲法改正についての国民投票は7月1日に決まっている。この国民投票は、プーチン政権にとっての正念場。憲法改正に国民の賛成が得られないということは、プーチン政権の居残りに国民が反対しているということになるからだ。5月初めの世論調査では、65%の者が投票に行く用意があり、うち58%は賛成票を投じると言っている。クレムリンはもう少し高い数字を狙っているが、不安要因は、コロナを念頭に郵便投票、あるいはインターネット投票が大々的に認められるので、それで投票率が上がると結果がどう出るかわからない、ということだ。

6)プーチンのレームダック化は多分ない
そのあとのことはわからない。多くは、経済情勢にかかっている。3月の原油価格暴落後、価格が持ち直していることは、ロシアにとってプラス材料だろう。他方、コロナや原油価格低下のために財政赤字が拡大し、これまでの石油収入を貯めた「国民福祉基金」もどんどん使われて、あと3年で底をつく。つまり2024年の大統領選挙の時には、政府はバラマキで人心を収攬することはできないということだ。
今年年頭には、本年9月に議会選挙を前倒しする案が浮上していた。2024年に向けてプーチンがレームダック化する前に、議会の構図を固めておこうという目論見だっただろう。「2024年もプーチンが大統領」が可能になったことで、プーチンのレームダック化はなくなった。議会選挙前倒しも不要になったかに見える。しかし本当にそうであるかどうか、まだ確たることは言えない。

7)与党の交代?
ただ、議会選挙との関連で面白いのは、与党「統一」の影がますます薄くなってきたことだ。ロシアでは、大統領がエリツィンからプーチンに代わった時、議会与党もそれまでの「我が家ロシア」が無理無体につぶされ、今の「統一」に取って代わられている。「統一」はメドベジェフ元首相が党首。議員、地方の党員は無能・腐敗の誉れが高く、国民にはすっかり愛想をつかされている。
そのため、既に述べたヴォロージンは2011年5月、その「統一」の下に「全ロシア人民戦線」という国民運動をでっちあげた(公式にはプーチン首相(当時)の提案で)。統一と人民戦線は公明党と創価学会のような関係にあるのだが、5月19日この「人民戦線」の執行委員長は統一をさしおいて、プーチンを囲むコロナ対策会議に出席。地方でのコロナ対策徹底運動を請け負うこととされた。
こうして、議会選挙の下ごしらえは、粛々と進んでいる。ある日突然、大統領禅譲の露払いとして議会選挙も前倒し、ということはあり得る。

(以下はデータベースから)

★20、5、21 Kremlin.ru
プーチン、教育についてのヴィデオ会議主催。向こう側には、ヴァイノ、キリエンコ、関係閣僚のほかに、ソビャーニンがコロナ係りとして出席。

★20、5、20 Government.ru
ミシュースチン、コロナ現状についてのヴィデオ会議主宰。ソビャーニンが報告。
ミシュースチン、「状況好転へ。これまで700万件以上の検査。毎日20万。爆発的感染は防止できた。
16、4万の病床と24、700の集中治療床が準備されたが、10万、3000づつしか使われていない。17の地方は段階的に緩和できる状況で、14の地方はすでに第1段階に踏み出した。(国営企業に言及することなく、いきなり)我々は中小企業を支援し続ける」

★20、5、20 Kremlin.ru
プーチン、農業・食品産業についてのヴィデオ会議主催。向こう側にはヴァイノ、ベラウーソフ、ロスアトム、鉄道、連邦中小企業開発公社、商工会議所、クリミア、ウドムルチア、アルタイ、カムチャトカ、アストラハン、クルスク、ロストフの知事出席。
農業機械・食品工業設備の問題。

★20、5、20 Www.rt.com
コロナ、治癒者の数、新たな感染者の数を初めて上回る。

★20、5、19 TASS
プーチン、布告でベルーソフを首相代行から免ずる。ミシュースチン、職務復帰。それでも19日の政府会議はヴィデオで。近日中にプーチンとあって、コロナ関係医者の報酬問題を話し合う予定。

★20、5、19 Kremlin.ru
これまで取ったコロナ、経済措置の点検。プーチン、ヴィデオ会議を主宰。
ミシュースチン首相(個室のよう。ほかに何名かも)、ヴァイノ、ベラウソフ、キリエンコ、ナビウリナ、85地方の知事(だからソビャーニンもいる)、そして人民戦線執行委員長Danil Yegorov(これは注目するべし。「統一」ではない)。

★20、5、15 Russia Beyond
コロナと春のハンティング狩りの季節で、弾薬、あらゆる武器の売り上げ急増。電子取引もある。野球バットが最初売れた。
Oborona30ru.では、ナイフの売り上げが3ー4倍に。
Novo-Obninsk電子サイトでは、ピストルを100ドル程度から売っている。

★20、5、15 Www.rt.com
ロシアはこれまでコロナ、640万件テスト。米国に劣るのみ。
ソビャーニン、自分のブログで次を明らかにする。
・新たな簡易テスト方式ELISAを市内の30病院に設置。それぞれが数日で7万の血液検査できるようにする。つまり5月末までに毎日20万のテストができるようになる。

★20、5、14 TASS
コロナ伝染係数(一人から何人に感染するか)、ロシア全土で初めて1以下に。0、97。モスクワでは前日、1、01だった。

★◇20、5、14 Intellinews
下院、コロナでロックアウトの間は、郵便・ネット投票を認める法案を、1読、2 読、3読、いっぺんに採択。
「9月の選挙を念頭」

★20、5、12 Www.rt.com
コロナ、232、243人感染。死者は2116人のみ。
英国、イタリア、スペイン、フランスでは死者は25000人以上。
→FT「ロシアは死者の数を70%下回って言っている」。

★20、5、12 Www.rt.com
ペスコフ、コロナで入院中を認める。夫人も。プーチンに会ったのは1ヶ月以上前(それでよくスポークスマンがつとまる)
・閣僚では建設大臣のVladimir Yakushev、文化大臣のOlga Lyubimovaも自宅で療養中。

★20、5、12 M.T.
(このころ、西側では、「プーチンはコロナで距離を置いている。地方に丸投げしている。支持率下がっている」の大合唱。2週間遅れている)

★20、5、12 FT
コロナ死者少ないように見えるが、一般の死者数が昨年よりかなり増えているのを勘案すると、実際には発表より70%多い者がコロナで死んでいることになる。

★20、5、11 Vzglyad
Forbes調査では、オリガルフ78名回答のうち50名は、コロナをロシアで過ごしている。
外国で最多は英国。ここにはミハイル・フリードマンも。
ピョートル・アーヴェンはラトヴィアで本を書いている。米国にも6名。ウスマノフはタシケント。

★20、5、11 M.T.
プーチン、「明日から全国規模、全産業を対象とした非労働日は終わり。細部は知事の権限」
→モスクワは先週、ロックダウンを31日にまで延長。しかしソビャーニンは、工業・建設企業は12日から再開OKと言う。
・11日現在、全国で221、344人感染。2009名死亡。

★20、5、7 Intellinews.com
Levadaで、プーチンの支持率Approval、4月(24ー27日、1608名)に59%。3月は63%だった。99年8月以来の低い数字。まだ数字は出ていないが、地方知事の方が高い支持を得ているだろう。
・他方憲法改正については47%が支持。4月は40%だった。特に投票に行くとしている者の58%が支持している。反対は25%。
・VTsIOMではプーチンの信頼率は69、8%。
(BBC Monitoringが同じ調査について。
憲法改正に賛成投票をするだろう者は、3月40%だったのに対して4月47%に。反対投票は34%から31%に低下。
65%が投票に行くつもりがあり(3月は54%)、行かないのは19%のみ。3月には27%だった。


★20、5、7 TASS
コロナ。ソビャーニン、通告。自宅隔離を31日までに延長。公共交通機関、商店でのマスク、手袋着用を義務化。
学校、文化機関、スポーツ施設は31日まで閉鎖。

★20、5、6 Kremlin.ru
プーチン、テレビ会議主催。主要閣僚、85の知事全部。
最初に、「ミシュースチン、回復中。すべての決定に関わっている。毎日コンタクトしている。一刻も早い回復を祈りたい」。
「今日はコロナ対策の現状と、解除へ向けての道」
・ムラシュコ保健相、発言の終わりに、「外国の同僚とも情報交換してます。有用です。アレンジしてくれた大統領に感謝します。」(ロシア・外交)
・ベラルーソフ、「賃金優遇融資、人気高い。毎日2000件の申請。4月末で合計800億ルーブルを求めている。銀行は審査に追われている」
「企業が賃金のために現金を温存して、支払いを遅らせていることが問題。
→政府は運転資金を融資することを始めた。需要大。」
(Www.rt.comによればプーチンは、地方の知事に緩和に向けての日程を慎重につくるよう求めた。モスクワでは自宅隔離は続ける)

★20、5、6 Www.rt.com
ラホヴァ・モスクワ副市長、「コロナ感染者増えたように見えますが(4日続けて全土で1万越える)、検査増やしたためです。入院数は変わっていません」

★20、5、2 TASS
ソビャーニン、「モスクワのコロナ感染者、人口の2%程度と推計。これは世界の大都市の中で最低(うそつけ)。
・これまで全土で11、44万。うち5、7万はモスクワ。

★20、4、30 Paul Goble
反政府派、プーチンのスピーチに合わせて、ネットで抗議集会。憲法改正反対、コロナ対策批判。
主要なスピーカーは記者のイリヤ・AZAR、女優のユーリヤ・Aug、Dmitry Gudkov、出版社のIrina Prokhorova、政治家Lev Shlosberg、記者のMaksim シェフチェンコ、経済学者のSergey Guriyev。

★20、4、30 Meduza
ミシュースチンは30日、自身でプーチンにコロナ陽性を告げた。体温39度で入院したもよう。
彼自身がベラウーソフを首相代行に指名したが、そのあとプーチンがわざわざその旨の布告を出した。これは、これまで首相の休暇や病休の時にはなかったこと。首相が解任された時にしかしないこと。
・→ミシュースチンは首相に戻ってこないとする者がいる。
・彼のスポークスマンはBoris Belyakov。最近の閣議はすべてテレビ会議だったし、ホワイト・ハウスのスタッフは毎日、コロナ検査を受けている。

★20、4、30 Hal Freeman,Blog
(ピーテルから90マイルの田舎町Lugaにロシア人夫人と居住の米国年配者)
ここではコロナはモスクワほどのパニック状況ではない。皆気をつけているが、散歩をしても警官は止めない。店では普段の人で。モノは十分ある。
・コロナ陰性証明書を求められることがあるので、医院の中には往診して67ドルで検査してくれるものがある。
・米国では兆候のある者しか検査しないが、ロシアでは感染者と接触した者をいもづる式に調べて行くし、前期のように注文することもできる。
・自分の周囲では、コロナに感染した親類縁者はいない。
・マスクをしている者は多いし、店によってはレジをプラスチックで囲っているところもある。
・自分たちは、ルイノックでいつものように買い物するし、いつものように近くの農園が野菜を戸口に届けてくれる。
・一番厳しいのは子供の学校。妻は子供の勉強につきっきり。そして教師はもっと大変。ネットで提出される宿題のチェックと次の日の準備で2時まで寝られない。
・モスクワの措置は厳しいようだ。それでも自分の知人は、「言われているほどでもない」と言う。

★20、4、29 M。T.
クレムリン筋は、コロナでプーチン支持を確保し、任期延長につなげたいとしている。そのためのPR面での指示が、地方に送られている。
・キリエンコは4月中旬陽性と判断されたが、3日で治癒して陰性に。

★20、4、29 WP、Michael Carpenter(Biden元アドバイザー)
コロナ。SNSでは、病院の前に救急車が長蛇の列を作っている様が流されている。
プーチンは原油減産拒否、コロナ対応失敗等で、かつてない危機にある。

★20、4、28 Krelin.ru
プーチン、知事たちとテレビ会議。
プーチンと同席したのはミシュースチン、Vaino,ベラウソフ、キリエンコ等。
ソビャーニンはこちらにはいない。知事の方にいたのだろう。
プーチンが一方的にしゃべり、対話はなし。プーチンはこの後すぐ、国民へのスピーチに切り替えている。
・「4月28日は、ロシアで救急医療制度が立ち上がった日。これを救急医療関係者の祭日とする。」
・「5月6、7、8日、通常の休暇と思われないよう、有給非労働日とする。」
・「知事は増加した権限を維持するが、出勤しているよう要請する。感情的な決定をしたり、よその決定を模倣するのはやめてほしい。」
・「最後に、コロナは個人業主にいちばん厳しい。至急の救済措置を作成せよ。」

ここで全国民向けのメッセージに切り替わり、
・5月9日は戦闘機、ヘリコプターで祝う。花火も。パレードはいつか絶対やる。
・「自由は近代文明の絶対的価値。しかし他者の自由(権利)のことも考えれば、個人の自由には限りがある。」
「経済を第一に、感染者は放置することを主張する者もいるが、ロシア人は互いに助け合って生きてきた民族だ。人道主義のおかげで、何世紀も生き延びてこられた。」

★20、4、28 Russia Beyond
コロナ。28日プーチンはNovo-Ogaryovoで、知事とヴィデオ会議。それに続いて国民にスピーチ。
・有給休暇は5月11日まで。これは5月の連休に3日を足したに過ぎない。
・12日以降、地域の事情によって緩和していくよう、Rospotrebnadzorに5日までに案を提出させる。
・医療機器の生産は飛躍的に増えた。Ventilatorは1月の日60ー70台が、現在800台に。respiratorは80万が850万に。
検査は日に2500件だったのが、現在15万件可能。
・地方には、28日までに病床を9、5万用意するよう命じてあったが、できたところとできていないところ。

★20、4、28 RFE
VTsIOM(Valery Fyodorovが頭)3月世論調査、27日に発表。
プーチンへの信頼度、この14年で最低に
(といっても、数字誤差の範囲)。
「信頼する政治家をあげよ」という質問に、プーチンをあげた者は28、3%。1月は30、6%だった。

★20、4、27 www.rt.com
27日コロナ感染者、6198名増えて、これまで87、147名に。中国の82、830名を越える。しかし死者は794名で、1%をしたまわり、中国の5%以上の死亡率より低い。

★20、4、27 M.T.
コロナ 大統領の経済問題オンブズマン、Boris Titov、Facebookで27日、経済活動の再開を認めるよう訴える。ネットで再開運動を展開するぞ、と言う。
・ヴラジカフカズでは、自宅隔離に反対する数百名のデモ。

★20、4、24 Paul Goble
Anatoly Nemiyan(El Muridの名でブログ)などは、コロナを契機にプーチンの下で権力闘争が行われているとか、Coupがあるだろうとか言っているが、イノゼムツェフとかゴントマッヘルは、そこまでは行っていないとする。そちらの方に組みする。

★20、4、22 FT
チェレポヴェツではSeverstalが政府の意向を受けて、住民の口座に1万ルーブルずつ振り込んだ。自宅隔離の迷惑料。

★20、4、22 M.K.
ミシュースチンは、首相になるとはぜんぜん知らなかった。1月15日の後、休暇の予定だった。プーチンに呼ばれて、突然告げられた。
・彼は首相公邸に移らず(メドが居残っているからだろう)、郊外に建てたばかりの質実剛健な私邸に残っている。
・ホワイト・ハウスを歩き回って、いろいろな部屋に顔を出した。人々に気軽に携帯電話をかける。
部下を押さえつけるというよりは、自分の情熱に引き込む。
・思考は速く、膨大なエネルギーを周囲に発散する。
・8時頃出勤し、深夜まで執務。月曜9時に副首相たちと会議。
・書類を精査するが、決定は速い。実現もする。
・→内閣は新しいが、団結し、調和のとれたチームになっている。

★20、4、20 Intellinews.com
デリパスカのVolnoe Delo財団、コロナで医療資材寄付。2015年アフリカ、ギニアでエボラ流行の時も、同国でボーキサイトの鉱床を持っているため、大規模な支援をした。

★20、4、19 Kremlin.ru
プーチン、Paskhaイースターに当たって国民にテレビで挨拶。コロナのために特別のやり方の礼拝であることに言及。
不満をなだめたのだろう。
★20,5,13
スマホの位置情報と監視カメラの顔認証システムで本人を特定「デジタル・グラーク」。
○19年にヤンデックスを事実上、政府の支配下に。この結果、銀行取引、通話記録、行動
・購買履歴、病歴「当局が知り得ない情報はほぼなくなった」。
★20、4、24 WSJ、Leon Aron
"The Coronavirus Could Imperil Putin's Presidency"
★20、4、17 Carnegie、Andrei Kolesnikov
コロナで政府と大衆の間の依存関係、破れるかも。「養うから支持を」。
民営企業はますます後退する。格差が目立つようになる。上の者は、自由に移動できる。
・モスクワに対する嫌悪感が地方に。ブリヤートでは地元の商業王Vadim Bredniiがモスクワからコロナを持ち帰り広めたとして、ネットで袋叩き。
★20、4、16 Washington Examiner
Janusz Bugajski
"Could it be time for another Russian revolution?"
プーチンは原油減産への反対、コロナ対策の知事への丸投げ等で、自ら墓穴を掘った。
★20、4、16 James
5月9日軍事パレードは、1995年エリツィンが始めたもの。ソ連時代は1965年、1985年、1990年の3度しかなかった。
郊外のAlabino軍事基地には赤の広場のレプリカがあり、そこで何ヶ月も練習している。今回はコロナで、その練習ができなくなった。
★20、4、16 Government.ru
ミシュースチン、15日のプーチン会合をなぞる閣僚会議主催。
★コロナ 20,4,16
市当局が個人にQRコードの外出許可証を発行。通勤を除き週2回まで。最高400ドルの罰金。
○14日の新規感染者数は2700人、累計は2万1000人を超え、4日で倍増。犬の散歩だけは例外扱い。
★20、4、15 TASS
第二次大戦の古参兵団体、いくつかプーチンに戦勝記念日を延期してくれるよう、陳情。「自分達、賓客の健康を考えて」。

★◇20、4、15 Kremlin.ru
プーチン、一部の閣僚たちとコロナ経済支援でテレビ会議。ソビャーニンは出ていない。措置を紹介したのはほとんどプーチンと各大臣。ミシュースチンはほとんど無言。ヴァイノ、クドリン、トルトネフも出席。
・まず最初にプーチンは、食品以外の中小企業救済の必要性に言及し、これらを「もっとも被害を受けた企業」のリストに入れるよう命じる。
そして中小企業への支援は、国からの直接の支援であり、雇用を維持した企業に払うことを強調。4月1日にそれまでの雇用の90%以上を維持していた企業に、一人当たり12、130ルーブルの給料補助を払う。政府は、5月1日までに申請手続きを整えよ。
5月18日から、4月分の送金を開始する。
・給与維持のための無利子銀行融資に、対外経済銀行の保証をつける。少なくとも75%。
・経済の柱となる企業1000社以上のリストを更新せよ。これらの企業への銀行融資は、助成金を受けて現在の市場レートより6%低いものとする。
・地方自治体に2000億ルーブルの支援を追加する。
・前回は宇宙産業、明日は建設業の状況を議論する。近く農業、住宅、公営、軽工業、自動車等を議論していく。航空企業に対しては230億ルーブル以上の支援を与える。
・ノヴァク大臣、(ロシア・石油)「世界での石油余剰は1500ー2000万バレル・日」
・労働社会大臣Kotyakov、「現在、失業者は735、000人。1月から4、4万増加。労働省では10万の企業から毎日、オンラインで雇用状況を調べている。これはロシアの労働者の20%をカバー。
現在7、5%のものが遠隔勤務。
65歳以上の者は、病欠(健康保険で払ってもらえる)の対象に簡単になれるようにした。
失業保険の最大金額、8000ルーブルから12、130ルーブルに引き上げられた。申請はオンラインでできるようにし、これまで18万人がこれを利用した。手続きは簡素化されている。
労働省は、24時間のオン・ライン相談サービスも設けた。
・シルアノフは、医療関係者の増給等を紹介。
・住宅ローンは450万ルーブル以上のものに、返済猶予。申請はラインでOK。すでに6万の申請受け付けた。
★20、4、15 Meduza
戦勝記念日を延期してくれとの要請が、老兵の団体から相次いでいる。クレムリンは週末には延期を発表することになるだろう。
★20、4、15 Russia Matters
(世論調査)プーチンへの不信感、高まっている。
Levadaの3月調査によると、38%の者がプーチンはオリガークの利益を代表していると考えている。初めてシロヴィキの利益37%を上回った。(それでも、統治で依存しているのはシロビキとする者が46%。オリガークに依存とする者は37%)
次が政府の官僚で28%。中産階級が18%、ふつうの人々が16%。
・2016ー17年には、17%の者がプーチンは例外なくすべてのロシア人を代表しているとしたが、2020年には9%に激減。
・プーチンを好きとする者は20%のみ。最大のセグメント27%は、「特に悪いところはない」とするのみ。
・プーチンで評価するべきはその経験、とする者は42%。外交とするものは12%のみ。
★20、4、14 M.T.
プーチンはコロナに軍をもっと使えと言っているが、これは知事に軍への指令権を渡さないと難しい。
軍には2、3万の医者、70カ所の施設がある。
・憲法第88条、そして非常事態についての連邦憲法法第17条によれば、軍を用いることはできる。しかしロシアの非常事態は中央集権的であり、特定の地域に非常事態を導入したら、大統領はその地域の司令官を任命しないといけない。もちろん、知事をその司令官に任命することも可能。
問題は、プーチンが中途半端で、軍を使えと言っておきながら、指揮権は知事に渡したくないこと。
★20、4、14 FT
モスクワ市民はQRコードを受領。出勤でなければ、週3度しか外出できない。罰金は400ドルまで。犬の散歩はOK。
・ダーチャに行っても、湖畔の込み方は地下鉄並み。
・コロナ流行「これからがピーク」とソビャニン。
これまでに2、1万件。14日には2700件で、4日ごとに倍増。
・それでもプーチンは人と会い、握手をしている(?)。
★20、4、14 Meduza
プーチンが「給料付きの休暇」を宣言し、さらに4月末まで延ばしたことで、企業の現場は大変なことになっている。
(特に私企業)。政府から何の支援もなく、余分の蓄えもない。
→半分違法にリストラし、3分の1給料を削り、その他、その他。1500万人ほどが被害を受けるだろう。
・「自分の意志で辞職」するよう求められる者もいる。
・そしてこういった所で働いている者の給料は元から対したことはない。300ー500ドルの水準なのだ。
★20、4、12 TASS
ペスコフ、ロシアTVに出演し、「現在プーチンは(隔離)中で、大衆とのコンタクトができないことを残念がっているが、非常に多忙」。
→(国民は、プーチンの状況について説明を受けている)
★20、4、11 National Interest
プーチンがいなくなれば、代行は首相。
しかし首相がいなくなった後の順番は不透明。
憲法に次ぐ地位を持つ「連邦憲法法」で、1997年12月17日、No.2-FKZとして副首相の一人と定める。
また1995年1月11日の行政命令No.32はプロトコル・オーダーを決めているが、これは上院議長、下院議長、憲法裁判所長としている。
しかし有事には、国家安全保障会議が前面に出てもおかしくない。
★20、4、10 Bloomberg
政府関係者言によれば、コロナ追加経済刺激策、検討中。これまでのものはGDPの2%のみ。10%は必要。休業中の給料補助。企業からの圧力が強い。
しかし原油暴落のため、政府は福祉基金を使いたくない。起債でしのごうとしているが、8日、5週間ぶりにルーブル債を発行しようとしたところ、需要は弱かった。
★20、4、9 Centrasia
産業・貿易省次官Dmitrii OvsyannikovはIzhevsk空港で係員を罵って、「統一」から除名され、次官を辞任する構え。
・43歳。次官になる前はセヴァストポリ「知事」。昨年7月に辞任を願い出て、古巣の産業貿易省に次官として返り咲き。
知事時代から、「統一」本部と折りが悪かった。地方議会への同党候補の広告塔を解体した。
★20、4、9 Www.rt.com
コロナ、急増。全土で1日で1459件増加。死者は76名に。感染者はこれで10131人に。
モスクワでは1056件増加。
・他にコミ、Bryanskでクラスター発生。
★20、4、8
プーチン、コロナ救済措置増強を予告。5日以内に。
雇用・賃金維持、税支払い猶予、住宅・消費者ローン支払い延期の対象拡大。
★20、4、8 Www.rt.com
プーチン、コロナと戦う医療関係者(看護師、救急車運転手含め)は軍人と同じだとして、当面3ヶ月間、最大1000ドル相当の賃上げをする、と言明。
そして中小企業は社会保険支払いを6ヶ月猶予、税支払いを1年猶予。ただしそれは、従業員を解雇しない企業に限る。
そして「ロシアがペチェネグ、Cumansに勝ったように、我々はコロナにも勝つ」。
★20、4、8 Kremlin.ru
プーチン、知事、特別代表達とテレビ会議。「みんな、聞こえる? 見える?」
プーチン、発言。
・今日の会議はコロナ対策、そして経済面での措置。特に雇用の維持。
・連邦は、病床・病棟拡張のために、地方に330億ルーブルを送った。
そしてさらに130億ルーブルで機器を購入して、4月には地方に送る。
・実際の対策は地方の裁量にゆだねる。しかし実行ぶりは厳格に検査する。
★20、4、8 Government.ru
閣議幹部会。ミシュースチン司会。コロナ問題。7日のプーチンの医療専門家達とのテレビ会議のフォロー。
「本日、地方の首長たちは制限措置を地方の実状に応じて自ら定める権限を受領した」
「企業の労働者で自宅勤務のできない者は、職場でのSocial Distance等を遵守すべし」
「本日、プーチンは知事達と会議する予定」
★20、4、7 Paul Goble
コロナ自宅隔離で、インターネットへの依存度目立って高まっている。情報、エンタメ、通信。
しかし人口の25%はインターネットにアクセスを持っておらず、モスクワ、ピーテルはまだしも、ちょっとした都市でも回線は非常に遅くて、使い物にならない。
★20、4、7 Carnegie,Andrei Kolesnikov
Levadaではプーチン支持率Approval ratingは2月の69%から3月63%へ。
これはクリミア前、2013年3月以来の低い数字。
・国民はプーチンというより、変化がないことに飽きている。
→62%は、大統領に年齢制限を望み、50%が新しい政治家の出現を望んでいる。
・憲法改正で大統領任期をリセットすることについては、Levadaで48%が是認、47%が反対。
54%が投票の用意があるが、反対投票をすると言う者は9%のみ。
・「ものごとは正しい方向に進んでいる」は2月の53%から3月、48%に下落。
・コロナと原油→ルーブル下落はプーチンの足を引っ張っており、唯一の手段は「歴史」。
→5月9日戦勝記念日必須へ。
(無観客でやれば?)
★20、4、7 Kremlin.ru
プーチン、専門家、関係大臣とビデオ会議。(8日には知事たちとビデオ会議やっている)
「聞こえますか? 見えますか?」
(テスト機器、人工呼吸器など、議論は具体的。数字伴う)
Manturov産業・貿易大臣:「ロシアの企業は日に160万枚の医者用マスクを生産してますが、20日までに210万枚にします。他に中小企業が不織布マスクを毎日240万作ってます。予想外です。
重要な問題は、防護服です。不足しています。放射能とか化学工場用はありますが。
25000着は作らないといけない(日?)のですが、ロシアでは原材料が不足しています。
同時に中国から5100万枚のマスクを輸入し、さらに2100万枚を追加しています。
防護服は25万枚を輸入し、地方へ発送しました。105万枚を追加契約しました。しかし、まだ30万枚が不足しています。
ゴーグルは4月中旬には日に2、2万個を生産できるでしょう。
Respiratorは日に2万個を生産しようとしています。
人工呼吸器が非常に不足しています。毎週80生産していますが、毎月1500基にしたいと思っています。しかし部品が不足しています。Reducerです。中国からサンプルを取り寄せました(中国自身がスイスのハミルトンに依存しているはず)。スイスが輸出してくれないのが痛いです。
検査器はPCRを開発して、1月24日には生産を開始、4月7日までに全国で200万の検査ができるようになりました。現在、他の7つの組織が開発した器具が試験中です。
抗体検査のためのEIA器も開発しました。10日までには認可して、13日には地方に発送したいと思います。20万の検査ができる(単位不明)ようになるでしょう。指から血液をとって、90名を2時間以内に判定できます。
Rospotrebnadzor傘下のVektorセンターがワクチンを開発中です」
★20、4、7 TASS
6日現在、コロナ感染者、全土で6343人。うち4484人はモスクワで、43人死亡(モスクワ)。
★20、4、7 Russia Beyond
経済開発省は、政府支援の対象になり得るsystemically importantな企業のリストを作っている。2日、646企業のリストを公開。
ガスプロム、ロスネフチ、ルークオイル、ロスアトム、航空会社、空港、食品(Danone,Coca-Cola,PepsiCo,Nestle含める)、スーパー、大手小売り(IKEA,H&M,Sportmaster含める)Yandex、ファスト・フード(マクドナルド、バーガー・キング、ピザハット、KFC含める)。
ネットで賭を展開するFonbetがこれに含まれていることに、国民の反発あり。Fonbetは雇用者多いと言っている。
★20、4、6 TASS
モスクワのスーパーの品ぞろえ、問題なし。
★20、4、6 National Interest,Nikolas Gvosdev
コロナは保健体制の不備、経済ショックと合わさって、ロシアの政治システムを揺すぶるかもしれない。
・プーチンは、握手したコムナールカ病院長が陽性と判断されて以来、政府ともヴィデオ会議に止めている。現場に姿を現さない。コロナ問題は知事、ソビャーニンに委任している。コロナ以来、すでに4名の知事が詰め腹を切らされた。
(どこかに、隔離は全土に拡大されたが、トヴェリだけ感染者が少ないので適用していないとの記事があった)
★20、4、4(?) The Bell
2日プーチン、非常事態を宣言せず、30日までのHolidayを宣言。地方知事に丸投げ。Holidayの言葉で、モスクワ市民はピクニックに出かけた。ソビャーニンは厳しい外出禁止にした。
Holidayは具体的にどういうことなのか、皆わからないでいる。企業は給料を払わないといけない。非常事態なら、そうではない。中小企業の80%は倒産するだろう。
★20、4、3 TASS
市民Dmitry Kisiyev、4月10日までの公共催しを禁じたモスクワ市長の布告は違法として、モスクワ地裁に訴訟
★20、4、3 M.T.
モスクワ市民、外出は食料の買い物、必要な出勤、ゴミだし、ペット散歩は自宅の周囲100米のみ。ジョッギング等の運動は禁止。1、5米以上離れて歩くこと。
★20、4、3 RFE
3日、中央選管は、全国の全ての選挙を、6月21日以降へ延期する旨発表。
6月21日までに約100カ所で選挙が予定されている。
★20、4、2 Russia Beyond
コロナ
2日現在、全国患者数は3548人。1日で771人増加。
★20、4、2 Kremlin.ru
コロナ、プーチン、大統領令。
4ー30日をNon-working daysとする。有給。
下記を除く組織・機関、企業はその活動を停止、あるいは抑制する。
1)permanently operating organisations(?)
2)医療機関・薬局
3)食品・必要日用品関連組織
4)消防等
5)金融
6)連邦、地方政府は、必要十分な職員の数を決める。
7)メディアは、必要十分な職員の数を決める。
★20、4、1 Www.rt.com
コロナ、モスクワがトップ。このごろ若年層の感染が増えている。
全国で2777名。モスクワが1880名。
この1日で、モスクワでは267名増え、うち18ー45歳が117名。
★20、4、1 Carnegie、Andrey Pertsev
これまでなかった異常なことが起きている。安定の象徴だったプーチンが、自分のための憲法改正、セーチンに説かれてのOPECとの協力からの離脱による原油価格暴落、ルーブル暴落で、不安定の源泉になってしまった。
コロナに対処するため、有給休暇を一方的に宣言したことは(国家からの補償なし)、企業家を憤激させている。
(大統領任期延期はやはりヴォロージンの猿知恵だろう。彼は密かに、それが反発を食って、プーチンを引き下ろすことまで、計算しているかもしれない)
★20、4、1 Centrasia
内務省次官、4名でコロナで隔離。別の1名が陽性だったため。
★20、3、31 TASS
正教会Synodal Departmentの広報部長Vladimir Legoida,「教会典礼でのコロナ関係衛生について、衛生を気にすることは、信者の信仰を揺るがせるとする聖職者がいるが、常識で考えてほしい」
★◇20、3、31 Meduza
下院、コロナ隔離での違反、そしてFake newsの拡散に対する罰金、懲役を定めるため、一連の法律を改正。本日中に上院も可決するだろう。
個人で15000ー40000ルーブルの間、法人で20万ー50万ルーブルの間から始まって、重度に応じて金額あがるとともに、刑法にふれた場合、2年の懲役もある。
★◇20、3、31 BMB Russia
コロナでは、地方政府が自分の判断で対策を進めることが奨励されている。こうすることで、中央は責任を背負わないでいようとしている。またFSB、警察を前面に出さないのも特徴。
★20、3、31 Interfax
下院、政府に緊急事態を全国、あるいは地域に限って宣言する権限を与える法案を採択。政府が26日に提出していたもの。
(こういうのなかったのか?)
緊急事態の事由として、「社会的に危険な疾病の広がり」が加えられている。
(ということは、法律自体は以前からあって、今回疫病が付加されたということか?)
90日間、政府が定める医療物資の卸し・小売りを政府が規制することを許してもいる。(けっこう、reasonable。議会の権限を残している、ともいえる)
★20、3、31 Aleksandr Khaldei
コロナの時にも、エリートは恥知らずの生活スタイルを変えない。(メドベジェフの家族は)私用チャーター機で欧州を飛び回っている。イーゴリ・クルトイの姉妹の誕生日には海外からもエリートが集合した。
★20、3、31 M.T.
ソ連崩壊後、ロシア人が得た自由は、コロナでほぼすべて失われた。ネットだけが残っている。ネットではあらゆる陰謀論が激しくなっている。ソビャーニンが権力を取ったのだの、あれこれ。基本的には「プーチンはどこに行ったのだ」という疑問が渦巻いている。先週のテレビ・スピーチも予告より2時間遅れ、しかもプーチンは背中が痛いかのように変な座り方をしていた。
・大統領任期リセットを策した連中(ヴォロージン名指しせず)がソビャーニンの権限逸脱を避難している。
・2008年のグルジア戦争以来初めて、プーチンが国家緊急事態を指揮していない(グルジア戦争の時、指揮していただろう)。
★20、3、30 Government.ru
コロナ調整協議会幹部会、朝。
ミシュースチン、挨拶の後、ソビャーニン等発言。それぞれ現状の紹介のようだ。
ミシュースチンは、「今日、政府は77の地方に334億ルーブルを充当する(いつ届くことか)。これはソビャーニンが知事たちとの電話会議で提示したリストに従って、追加病棟を整備する資金だ」
(今や、コロナ対策がNaional projectとなり、ミシュースチンはその会計係りとなった感じ。惨めだが、むしろ彼の力を確立するよすがになるかもしれない)

★20、3、30 Zavtra
エリツィン・センター、政府から3、3億ルーブルの助成金受領。昨年は1、3億だった。自立した博物館として知られていたのに。
館長代行はアレクサンドル・ドロズドフ。
★20、3、29 Mikhail Delyagin
コロナはよくある季節性インフルエンザだ。症状から判断するに、昨年秋からロシアでは広がっていた。
★20、3、28 AFP
ソビャーニン、「コロナ首相」。前面に出ている。政府会議ではプーチンを遮って、事態の深刻さを指摘した。今や、プーチンに次ぐ実力者。
(大げさだが、ヴォロージンが再び沈み、キリエンコが見えないことは事実)
★20、3、28 Gilbertdoctorow.com
コロナのために、プーチンがコントロールを失いつつあるのではないかとの仮説。Mary Dejevskyも同意見。
25日のスピーチが気のない様子だった(そうでもない。原稿読んでいるようには見えない。普段なみ)。
・一時は野党の指導者がテレビにずいぶん出てきたが(たぶん新議会では翼賛)、最近消えた。代わってヴォロージン、ミシュースチン、ソビャーニンが頻繁に登場。
ミシュースチンはソビャーニンと、コロナで競り合っているとささやかれている。
★20、3、28 The Bell
Vedomosti、オーナー変更。編集長更迭。硬直化。数名辞任。しかしコロナ不況を前に、転職できる者は少ない。
3月12日、Konstantin Zhatokovと投資家Alexey Golubovichが株取得を表明、18日に合意。
ZyatokovはArgumenti i Fakti論拠と事実の編集長だったNikoraiの息子。父子でNashaVersiyaを発行していた。
Golubovichはかつてホドルコフスキーと働き、海外へ逃げ、2007年に戻ってラトヴィアの投資会社Arbat Capitalを運営。ホドルコフスキーとは決別している。
・編集長になったAndrei Shmarovは64歳。1990年代コメルサントで活躍、Expertを共同設立。Snobも。これはプロホロフの資金。
・社員との最初の会合は破局。ある記事が気に入らなくて、それ以来V.を読んでいない、コラムニストのSergei Gurievはひどい経済学者だ、ワインシュタインは投獄されるべきだなかった、等述べる。さらにロスネフチの広報担当Mikhail Leontievが新編集陣選定に介入したのでないかと問われて、答えず。
・Ivan Safronovは即日辞職。オピニオン欄部長のMaria Zheleznovaは次の日に辞職。
★20、3、27 Valdai,Andrei Kortunov
コロナは世界の世代交代を促進するべきなのだ。コロナは老年世代に厳しいと言われるが、実は一番関係があるのは若い世代なのだ。夜、出歩きたいのは彼らだし、学校・大学・寮を簡単に閉鎖されてしまうのも彼らなのだ。老年層は、既得権を守っている。それどころか、世界中で権力の座にしがみついている。インターネットもろくに知らずに、いつかはコロナも収まって、昔とおりの生活が戻ってくるだろうと思っている。
・しかし、コロナ後の世界は、価値観等異なるものとなるだろう。脅威認識も違ってくるだろう。
・コロナで政治エリートの世代交代が起きることを切に望む。
★20、3、27 TASS
ロシア世論研究センター(VTSIOM?)、発表。プーチン支持率(approval rating)は16ー22日の60、3%に比べて63、5%に上昇。信頼度は67%から69%に上昇。
誤差は1%(普通3%だが)。
★◇20、3、27 Www.rt.com
Levada世論調査。
プーチンへの支持率低下。
任期リセット支持は48%。反対は47%。
プーチン支持率は2月69%、3月63%。
★20、3、27 Reuters
クレムリンは27日、大統領府職員がコロナに感染したことを認める。大統領には接触していない。
・ロシアで感染者は1036名。死者は4名。
・27日ミシュースチンは、モスクワの措置は全国に適用されねばならないとし、国民に自宅にいて、不要不急の外出を避けるよう要請。
・さらにミシュースチンは、3月28日から6月1日まで、全国の国営ホテル、リゾート、娯楽施設を閉鎖。
・Levadaの調査では、59%はコロナ患者の公式発表数を信じていない。うち24%は「全く信じていない」。
★20、3、27
(26日の会議と同じかどうか不明。ソビャーニンが出席していて、違うようだ)
Presidium of the government coordination coucil to contrrol the incidence of novel coronavirus infection in the Russian Federationをミシュースチンが主宰。しかしソビャーニンに実質を譲っている。ソビャーニンは、モスクワ市では使える病床を数えた等、措置を紹介。
★20、3、26 BBC Monitoring
ネットでは、プーチン・スピーチ、ケチョンケチョン。Quarantineという言葉を避けている。有給休暇で、国内移動禁止ないのだから、人々は休暇のつもりになって、移動するだろう。危機の実状を明らかにせず、ごまかしている。
・補償措置はピーナッツ。
・しかも100万ルーブル以上の貯金を持つ者には、利子収入に対して13%の税金徴収。危機に増税!?
★20、3、26 Government.ru
ミシュースチン、閣議主催。前日のプーチン・スピーチの趣旨を繰り返す。
27日から外国との定期便・チャーター便、閉鎖。在外ロシア人の帰国のためのチャーター便のみ。
・「federal Service for the oversight of consumer protection and welfareは、全国のコロナ検査薬の状況(何がいくつ足りないか)、今日中に調査せよ」
「産業貿易省等に、250億ルーブルを与えた。薬品等生産のため」
「薬品・医療機器市場規制のための強制的規則を策定せよ」
(これでは多分、誰も言うことを聞かないだろう)
★20、3、26 BBC
アクーニン、英国からFacebookで、「有名な病気にかかった。直ったら、また」
コロナ
★20、3、25 Riddle, Vladislav Inozemtsev
コロナは原油暴落とも重なり、国民にDoomsdayの感情を起こしている。ソ連崩壊以来、最大の危機に瀕している。
医療体制が不足している。緊急事態では警察と保健機関との協力が必要だが、ロシアではうまくいかないだろう。
西側では中銀が拡張政策を採っているが、ロシアは備蓄を使うだけ。経済は大きく下がるだろう。
★20、3、25 James
コロナ。プーチン、コムナールカ視察。テレビ・カメラ中に入れてもらえず、ペスコフは看護婦にスマホを渡して「これで撮ってくれ。すぐ送信した後は、捨ててくれ」。唯一のアドレスは、Dimaだった。
院長Protsenkoはプーチンに対して、「中国・韓国的厳しい対応をすれば、対処できる。イタリア的だと困ったことになるが、そちらにも備えている」
→その日の閣議でプーチンはアジア式の方を選んだ。もっとも、違反者への罰金はなく、勧告の範囲。そのため議会では、罰則をもうけるため立法中。
・教育機関、映画館、レストラン、公園、市場、食品・薬品除く商店は閉鎖を、ソビャーニンが「命じた」。
・学生と65歳以上の市民は自宅にいることを求められ、バス・地下鉄のカードは無効化された。宗教行事への出席も望ましくない。
・こうして、モスクワ中心部での公共交通機関の乗客は50%減少。物資のパニック買い、(最近の不況で金がなく)あまりない。トイレット・ペーパーも一時なくなったが、今では十分。
・緊急事態を発するよう求める声もあるが、まだしていない。下院へは、いつでも政府がどこにでも緊急事態を発令できる権限を与える法案が送付されている。
・◇憲法改正の「国民投票」、それほど神経質になる必要ないのだ。なぜなら、手続き的には、改正はもうすんでいる。「国民投票」は法で定められた手続きではない。2024年までの間にやればいいだろう。
★20、3、25 M.T.
ソビャニンは65歳以上に自宅隔離を求め、食品・薬品は届ける、公共料金は払わないでいい、それでも電話とインターネットは維持する、損失に対して4000ルーブル払うとする。
しかし街では相変わらず高齢者でている。ダーチャに行く途中とか。
★20、3、25 TASS
ペスコフ、「ヴァイノ長官は地方に対し、100万以上の都市では65歳以上を自宅隔離にすべしとのソビャーニンの提案を伝えた」。
ソビャーニンは、コロナ対策調整委員会の副議長。
★20、3、25 Www.rt.com
25日にコロナ患者急増。ゴリコヴァはこの日、163件増えたと言明。全国で658件に。
モスクワに集中。120件増加、患者数410人
★20、3、25 TASS
ペスコフ、戦勝記念日パレード、観客なしでもやるのかと問われ、「現在検討中だが、準備は進めている。柔軟に対処する。戦争英雄を言祝ぐことも考えないといけない」。
★20、3、25 Kremlin.ru
プーチン、テレビ・スピーチ。
我々全てが心配していることについて。
市民の生命と健康、第一。
・国民投票は自分にとって非常に重要だが、期日は健康専門家と協議して決める。
・来週を病休休暇とする。公共機関はのぞく。もっともいいのは、自宅にいること(つまり全員外出禁止ではない)
・これから3ヶ月、3歳以下の児童のいる家庭に5000ルーブル追加支給。
・青年の病休支払額小さいので、少なくとも最低賃金に合わせること。
・失業手当て、8000ルーブルなので、最低賃金の12、130ルーブルにすることを提案。
・収入が30%以上下がった者は消費者ローン、住宅ローン支払いを猶予する(期間言及なし)ことを提案(suggest)する。
・中小企業は、消費税以外の税支払いを6ヶ月猶予することが必要と信じる。銀行融資返済も同様。
・企業に対する倒産申し立ては6ヶ月モラトリアムすることを提案する。
・これらの措置は、今回の事態で大きな被害を受けた企業を対象とする。
・中小企業の社会保障負担を30%から15%に。これは長期的な措置である。
・ロシアでの所得を配当として外国に送金している者は、これまでの2%ではなく15%の税金を課すことをSuggestする。このために、二重課税防止協定を改訂する必要があり、応じない国とは一方的に破棄withdrawする。
(これは外国との間で大きな問題となる)
・100万ルーブル以上の銀行預金、証券を持つ者には、利子収入に対して13%の税を払うことを提案する。これは、口座所有者の1%にしかならない。
・これらの歳入を、上記の歳出にあてる。
★20、3、24 Www.rt.com
プーチン、防護服を着てコムナールカ病院訪問。コロナ患者とも会話。
他の国の首脳はやっていないこと。
★20、3、24 Kremlin.ru
プーチン、ソビャーニン等との会議のあと、そのメンバー全員とKommunarka病院を視察。すべてが整然とやる気をもって動いていることに感嘆して、閣議主催へ。
★20、3、24 the conversation.com
これまで当局は、4月22日の期日への言及は避けつつも、投票箱の間隔をあけるとか、移動投票箱で各戸を持ち回るとかを検討していた。
・「国民投票」での質問はただ、「憲法への改正(結果)を支持しますか?」のみになるだろう。
・もともと、憲法第1、第2、第9章、第136条を改正していないのならば、議会(地方も含め)での3分の2の支持で採択できる。投票にこだわったのは、プーチンである。
・そのために、原油価格暴落、ルーブル暴落の中で投票を実施しなければならないことになった。
★20、3、24 Bloomberg
ヴォロージン主催の会合では、コロナで違反する者は7年の懲役とすることも討議されている。そして、国会の審議はテレビ会議にすることもあり得る。
1月には中国との国境を閉鎖、先週は5月1日まですべての外国人の入国を禁止、帰国するロシア人は2週間の自宅隔離、全国の学校は閉鎖、モスクワでは50名以上の集まりは禁止。
★20、3、24 Kremlin.ru
プーチン、ソビャニン、ゴリコヴァ副首相、Murashko保健相、Anna Popova・Rospotrebnadzor(これがテスト担当のもよう)長官会議。
(ミシュースチン首相がいない。ソビャニンがしきりに全国について指示がましい発言を繰り返す)
ソビャニン:コロナ患者、約500名。
Popova:確認が290、テスト処理中が150です。モスクワのこと。
ソビャニン:状況は深刻に。モスクワではPolymerase chain reation(PCR)ラボを9カ所開き、昨日3000件テストをしました。これをKommunarka病院で調べて、有効な装置を製造しようとしています。
この10日で、100万人が外国からロシアにやってきて、隔離しなければなりません。
26日からは65歳以上、外国帰りの者は仕事があっても、自宅にいなければなりません。病休扱いにします。
同様の問題を有する地方にも同様の措置を執ることを勧めます。すでにモスクワ州知事はそうしましたし、同じことはピーテル等100万都市でもしなければなりません。
大統領には、Vainoに命じて、地方の大統領特別代表に指示を出させてください。
本当のことを言うと、テストの水準は(量的にも)低すぎて、本当のことは誰も・・・
ゴリコヴァ副首相:16万3000人をテストしましたよ。
ソビャニン:世界のことを言ったまで。
プーチン:数時間後、閣議をやろう。
ソビャニン:Kommunarka病院を改造して、コロナ用に500床準備しました。
3ー4週間でモスクワ市では5000床を準備します。国にも5000床をお願いします。
建設中のモロゾフ病院は巨大ですが、コロナの場合、建物よりも器具が必要なのです。
★20、3、23 Government.ru
ミシュースチン、副首相たちとコロナで会議。
(今頃やっと始動、しかし無策という感じ)
昨日、71件を確認。438件の羅患。
・Roszdravnadzorは明日から(!)全国から日々の報告が入るように確保せよ。
27日までに、全国に隔離病棟がいくつあるか報告せよ。
・器具、薬品生産のため230億ルーブル以上を支出する。
・全般的に事態はコントロール下にあると信じている。
・経済への影響を和らげるための措置を、数日中に準備する。中小企業支援も含めて。
地方の指導者たちは、地元で重要な企業を選択するよう指示した。
・皆、自宅にいて、インターネットで連絡しあうことになった。(全員?)
インターネットで演劇、音楽会、美術館等楽しめる。
・高齢者は、散歩をしてもいけない。
★20、3、23 Jamestown、Pavel Baev
プーチンのTASSへのインタビューの発表シリーズは、途中でとぎれた。コロナのため。ルーブルはまだ80程度、金利は6%程度で変更なしだが、社会では不安と怒り。
・内閣を更迭したため、フル稼働していない。
・格差への不満がある。金持ちはダーチャに避難して、個人用のventilatorを購入している者がいる。
・正教会は、祈祷は安全と言い張って、聖遺物にキスさせる始末。
★20、3、20 Centrasia
プーチンの従兄弟(はとこ?)Roman Putin、これまで実業をやっていたが、政党立ち上げ。2月に実業家たちが立ち上げた運動「Lyudi Dela」をベースとする。
綱領、これから。
★20、3、20 Russia Beyond
コロナ・ヴィールス患者199名。死者1名。
毎日患者数10名増えていく。
専門家は、ヴィールスが突然変異を遂げていることを指摘。
★20、3、20 Carnegie
Trenin、コロナでは武漢のロシア人撤退遅れたこと等、国民は政府の無為をよくみている。
★20、3、19 Kremlin.ru
TASSへのプーチン、インタビューの一部。
「自分の後の問題について、エリートは確かに神経質になっているだろう。しかし、人々がなにを感じているのか知ることが最重要。まだあと4年あり、自分は決めていない」
「2008年退任した時、2012年戻ると決めていたわけではない。そういう選択肢はあった」
★20、3、18 M.T.
コロナのテスト、ノヴォシビルスク近郊の国営virology and biotechnology center Vektorでしかできない。他の研究所、民間もテストを開発しているが、用いられていない。
検査の対象が少なすぎる。それでも、テスト結果がVektorから戻ってくるには時間がかかり、戻ってこないこともある。
中国が成功したのは、多数を検査して、陽性の者を隔離したからだ。別に都市を封鎖したのが効いたわけではない。
Rospotrepnadzorが担当機関。
★20、3、18 Bloomberg
大統領府側近たちは、プーチンの任期リセット提案を事前に知らなかった。
カーネギーのBaunov,「これで西側との関係正常化は無理になった。ロシアの発展も止めて、停滞を強めるだろう」
・他方、コロナ・ヴィールスで、4月22日の「国民投票」を6月に延期する声がでている。
★20、3、18 M.T.
当局はなだめるが、コロナ・ヴィールス騒ぎで市民はトイレット・ペーパー、そしてソバ粉を買い占めている。
★20、3、18 Carnegie,Tatiana Stanovaya
リセット、プーチン、一貫して考えてきたわけでないだろう。かなり即興的な色彩がある。
テレシコヴァが「提案」を受け取ったのは、その日の朝だったと言う者がいる。
プーチンは、いくつかのOptionが提示されることを望んでおり、それに自分は応答したいとしていた。
★20、3、17 Kremlin.ru
プーチン、選管のパムフィーロヴァと会談。「今日、(国民投票についての)Executive Orderに署名した。4月22日と書いてある。しかし、法律によれば右署名後1ヶ月以内の投票はだめだが、以後であれば柔軟なのだ。コロナを考慮して別の日にしよう。しかし(だれることがないように)下僚はしっかり準備させておいてほしい。他の国で選挙を延期したところはないし、日付のないexecutive orderを出すのも意味がない(ので4月22日と書いたが)。しかし状況上必要になれば、国民投票の日付を延ばそう」
(意味不明。これでは、現場はだれる。国民投票の日を再設定するには、大変なエネルギーを用いないといけなくなる)
★20、3、17 Kremlin.ru
プーチン、定例閣議主宰。
コロナ、春播小麦、住宅問題。
・プーチン発言。
コロナ、大量伝染抑えることができてる。情勢はコントロール下にある。
政府には、対策調整評議会設立した。モスクワにはInformation Centreも。
・The Russian Direct Investment Fundは日本企業と、Express test携帯器具(世界初)を4月には生産開始する。
・医療関係者のサラリーを上げろ。
・経済対策も。中小企業のことを忘れるな。
・企業をよけいな監査から解放し、コロナの期間は罰措置を手加減しろ。
★20,3,17 日経
憲法裁判所は16日、憲法改正法案について合憲と判断。14日にはプーチン氏が署名。これまでの任期は計算に含めないとする例外規定を設けた。
★20、3、16 Meduza
18日発表予定のコロナ対策は次を含むだろう。
・市民、経済支援のために3000億ルーブル。
・隔離した市民の失われた所得を補償。
・年金その他手当を前払い。
・1000人以上のイベントを制限または禁止。
・学校休暇を延長。
・処方薬のネット販売を許可。
・薬品の輸入関税撤廃。
・航空企業、観光会社への無税期間。
・中小企業に1四半期の税金支払い猶予。
・コロナを、政府調達においてForce majeureとみなす。
★20、3、16 RFE
14日、憲法改正に反対する公開書簡をエーホが発表。15日現在、420名が署名。学者、法律専門家。
1月には新新聞がプーチン延命という「クーデター」の試みを非難するマニフェストをネットで公表。これは、2、2万人が署名。
★20、3、16 Interfax
Rospotrebnadzorによれば、これまで109、939件のコロナ検査実施。
感染者は63名。
★20、3、16 RBK
Institute for Social Marketing(Insomar)世論調査(3月12日、全国2000名を電話調査)
57%が、2024年プーチンが出馬すれば投票する。
テレシコヴァの提案(「憲法改正が効力を発生すれば、現行の大統領は他の市民と同様、大統領に選ばれる権利を持つ」)を熟知していたのは44%。何か聞いたことのあるのが31%、知らなかったのが25%。
60歳以上では90%が熟知していたか、知っていた。18ー24歳では59%のみ。
モスクワ、ピーテル市民は88%が知っていた。農村部では67%。
・大統領の任期制限そのものを憲法から削除するのにプーチンが反対したことについては、68%がプーチンを支持。17%が反対。
★20、3、16 Meduza
クレムリンでは、4月22日の「国民投票」延期を検討している。Peskovは否定している。コロナで投票率が低くなることを懸念。または、憲法裁が所定の7日間のうちに合憲性判断をできない可能性を引用する者も。
延期先としては6月12日の「ロシアの日」、または9月13日の統一地方選。
★20、3、16 Www.rt.com
憲法改正
10日 テレシコヴァ提案
11日 下院採

14日の週末までに、85の地方議会支持。
14日(土)プーチン署名して、憲法裁に付託。
16日(月)憲法裁、合憲との判断。
第1、第2、第9章は、新しい憲法を採択することなしには変えられないことになっているにもかかわらず。
・この憲法は、1993年、議会砲撃のあと、大統領制強化のために作られたもの。
・今回、「神」への言及が入ったが、第14条にはロシアは世俗国家と定めている。
・357名の文化人等が大統領任期撤廃に反対する公開書簡。LevadaのGudokov、映画批評家Anton Dolin、エコノミストEvgeny Yasin、記者アレクサンドル・アルハンゲリスキー、Lev Rubinstein、Viktor Shenderovich、TVパーソナリティーのTatyana Lazareva、Mikhail Shirvindt。
「不法な憲法クーデター。似非合法的やり方」
★20、3、13 FT
プーチン任期延期の背後には、Monarchist君主制主義者も。投資銀行でもうけ、ネットTV、Tsargradを主宰する資本家Konstantin Malofeevもその一人。正教会とも近い。東ウクライナに関与して、米国、EUから制裁を受けている。
・彼らは、1906年のロシア帝国基本法をモデルとする。Dumaあり。State Council国家評議会あり。
(気持ち悪い)
★20、3、13 Reuters
テレシコヴァ、プーチン任期提案で、喝采する者、こきおろす者。
★20、3、12 TASS
ペスコフ12日、記者に、「プーチンは議会で、2024年の選挙に出馬するかどうかについては、何も言っていないんだよ。」
・上院でも憲法改正案、可決。160名賛成、1名反対(共産党の知事?)、3名棄権。
・4月22日の「国民投票」では、投票した者の半数以上の賛成が必要。
(これでは必要な投票率がわからない)
★20、3、10 TASS
ソビャニン、モスクワで4月10日まで5000人以上の催し禁止。コロナのため。
これで15日のクリミア併合記念式典も中止。サッカー、ホッケーも。
・ソビャニン、「コロナ、徐々に悪化しているので」。
(欧州での状況にのみ言及。モスクワでの状況は言わず)
★20、3、10 M.T.
3日、大統領令・布告No.175。国家安全保障会議のいくつかの問題について。
副議長の職務を漠然と規定。外交政策のdevelopment,implementation、年次報告作成、大統領の指令実行フォローとか。
・問題は、パトルシェフとの力関係。副議長は第一書記代理を任命できることになった。今までこれはプーチン、実質的にはパトルシェフ。
・これから「会議」ではPublic Security新概念を作成するので、ここでまず力試し。
★20、3、10 Meduza
共産党は、大統領任期リセットは支持しないと表明。
改正案には、議会早期解散、早期選挙条項が入っている。3分の2の賛成で自己解散し、大統領が総選挙を告示する。これは、ジリノフスキーが急遽提案したもの。
・ナヴァイヌイは、改正後、当局はコロナヴィールスを理由に半年間公共のイベントを禁止するだろう、とツイッター。
★20、3、10 Www.rt.com
下院は382票の賛成、44の棄権(ヤブロコ等)で憲法改正案第2読を採択。
★20、3、10 Kremlin.ru
(10日、下院では憲法改正案第二読。A.Karelinが総選挙前倒し、テレシコヴァが大統領任期2期制限の撤廃、あるいはリセットを提案。これを受けてプーチンが午後3時に(予定外の)スピーチ。E.Minchenkoは、「この改正で最終的に決まったわけではなく、プーチンは2024年までの選択肢を広くとることができるということだ」と述べる)
「改正憲法による議会の新しい権限は、採択後直ちに効力を発する。そのためには、総選挙を要しない。Karelinの早期選挙提案には賛成しない。4月22日の投票で、国民の意志は示されるからだ」
「議会民主制はロシアには無理。欧州でも連立ができないまま何年も過ぎる例が見られるが、ロシアでそれは無理。強力な大統領が必要」
「国家安全保障会議、国家評議会の強化をジリノフスキーは提案したが、これは二重権力につながるので、反対」
「現在の大統領の任期を延ばす提案には反対。そういうことは対抗候補のいる選挙で決めるべきこと。対抗候補のいない4月22日の全ロシア投票で決めるのには反対。
テレシコヴァは任期数制限を撤廃することを提案した。ロシアはソ連と異なり、代替候補のいる選挙での投票を必要とするが、任期数制限が米国でも1951年に初めてできたことを考慮する必要がある。ロシアはまだしっかりしていない時期にあり、強い大統領を必要とする。
それでも将来は、任期数を制限することは現実的になるだろう。そしてこの憲法はそのときにも有効であるだろうことを考えると、任期数の制限は残しておくべきだ。
他方、(この改正でリセットして自分の出馬を可能にするとの)提案については、この改正が投票で通り、しかも憲法裁判所がリセットを認めるのであれば、排除しない。
★20、3、10 Bloomberg
もし任期が延ばされると、プーチンはあと16年間、2036年まで大統領をやれて、84歳になることになる。
★20、3、8 TASS
プーチン、国家安全保障会議副議長メドの仕事を定める布告に署名。
外交政策策定と実施。
国家安全保障年次報告。
大統領の命令執行ぶりの監督。
これから書記局が作成する国家安全保障会議規約の監査。
・国家安全保障会議については、2011年5月6日に大統領布告で承認された規約がすでにある。
★20、3、7 The Bell
ミシュースチンの下、空位が多い。継続であっても、その手続きが遅れている。そのため、外部の者は誰に話していいかわからない。この過程はプーチンの場合1週間、メドベジェフの場合1ヶ月。
3ー4時間しか出勤しない者もおり、ミシュースチンはそういう現実に直面している。
(彼は最近、朝9時に会議をすることとしたが、それはそういう「順法闘争者」をあぶりだすためのものだったかもしれない)
★20、3、7 The Bell
コロナ、10件目。外国からの帰国者は自宅隔離。監視カメラで監視。
6日明らかになった6件のうち5件はモスクワ。
これまで4件しかなく、1名がモスクワ、1名がピーテル、2名がシベリア。
★20、3、7 The Bell
ピーテル経済フォーラム、中止発表。
ソビャーニンがコロナ対策で先頭。
5日には布告を発し、コロナを警告。次の日にモスクワ当局は、中国、韓国、イラン、イタリア、フランス、ドイツ、スペイン、スイス英国、米国、ノルウェー等11カ国からモスクワに到着したものに14日間の隔離を命じる。ある青年はゴミだしに出たところを監視カメラにとられて、警官に訪問される。
・最近の6件は、すべてイタリア関係。ピーテルではイタリア人留学生と接触した700名の学生、隔離。
★20、3、6
ナザルバエフ、メドベジェフを接受。会談。ロシア・トルコ、シリアでの停戦を言祝ぐ。
(意味不明の会談)
★20、3、6 Kremlin.ru
プーチンは、ジリノフスキー、ズュガノフ、統一のNeverov、Mironovと会合。Volodin、キリエンコが同席。
5日の深夜に召集され、プーチンは待たせて6日に及ぶ。
憲法改正と投票の話題。
プーチン、「みなさんとはよく会ってきたし、個別にも会ってきた。今日は憲法改正と投票について。4月22日だ。
皆、1990年代の混乱に帰りたくないという思いは共有しているだろう。
共産党には今回、年金のインデクセーション等を憲法に入れる点で世話になった。
自由民主党には、国内法が国際法に優先することで世話に、公正党には年金のインデクセーション等で。
(提案を容れてやったのだから)今度は君たちが有権者に憲法支持を説いてほしい。
★20、3、6 Twitter
プーチンは、国家評議会議長にはならない、二重権力になるから、と言う。
★20、3、6 WSJ
プーチンはKGBで習ったDivide and ruleを用いる。
1月13日、教書演説の2日前、上級閣僚を集めた。プーチンの両脇にはソビャミン、ミシュースチン。
次の14日、ミシュスチンは大統領に呼ばれ、2時間待たされたあげく、次の首相になると言われた。
★20、3、5 Ben Noble,twitter
下院へ送られた憲法改正案は68ページ。1月のは18ページだった。
・大統領は最高裁判事を除名できるという条項あり。
・議会が大統領のVetoをOverrideした場合、大統領は憲法裁判所の判断をあおぐことができる。
・内閣の3分の1以上を、下院での3回の投票の後でも埋められない場合、大統領は下院を解散できる。
・113条に、「首相は大統領に対して責任を負う」との文言付加。
(要するに、議会が首相を選出するという、1月のプーチンの言葉は消えてしまったのだ)
・憲法裁判所判事、19名から11名に減員。
★20,3,5 日経
ロシア改憲案
条文。
○国境画定を除き、領土割譲に向けた行為や呼びかけを許さない。
○「国家評議会」は内政と外交の基本方針を定める。
○首相は大統領が提案し、下院が承認した候補を大統領が任命。
○最低生活費以上の賃金を保障。
全国投票で実際の投票数の「過半数の賛成」が得られれば改憲法案が成立。
○「神への信仰」
○「結婚は男女の結びつき」
○「ロシアがソ連の法的継承国」
○「祖国防衛で偉業の意義を損ねることを許さない」
★20、3、5 Www.rt.com
モスクワ市政府は、コロナヴィールスでhigh alert発令。中国、イラン、韓国、ドイツ、フランス、イタリア、スペインへ行ってきた者は14日間、自宅隔離。
★20、3、5 Kremlin.ru
ペスコフ、「西側から、ロシアでコロナが蔓延しているというデマがばらまかれている」。
プーチンは4日の閣議で、「格別なことは起きていない。これらのデマは、パニックを起こすことを狙っている」
★20、3、4 Meduza
沿海地方では中国との国境閉鎖。航空便も大幅減便。
→ウラジオストクでは多くの飲食店閉まって閑古鳥。
★20、3、4 Www.rt.com
ロシアのコロナ患者、1名のみ。
すでに医療用マスクの輸出禁止。学校での大型行事中止。
★20、3、3 Kremlin.ru
TASSの20の質問インタビュー。
市民社会について。
(プーチン、地域レベルの社会問題についてのNPOを高く評価。政府に反対する人がいるのも、いいことだと言う。ただし、法には従わねばならない、と言う)
「こういう連中はたとえ革命で政府を倒しても、その政府に長く残ることはできない。例外はボルシェヴィキなのだが(共産主義)、彼らも壊滅して国をそれに引き込んだ」
★20、3、3 Www.rt.com
憲法改正の話題にあがっているのは、
・神への言及
・公務員の外国口座、国籍禁止
・領土割譲禁止
・同性結婚禁止
・第2次大戦の勝者ソ連の継承国家
・歴史的真実の擁護
・国家を作ったのはロシア人。ロシア語が国語。
・最低賃金は生活費以上に。
★20、3、2 TASS
プーチン、憲法改正案を下院へ送付。24ページ。内容秘。
★20、3、1 Kremlin.ru
プーチン、プスコフ出張の前、ヴヌコヴォ空港に主要閣僚、石油・ガス会社幹部を召集して会議。
「コロナはうまくコントロールしている。集まったもらったのは、原油価格のこと。
Brentは50ドルになった。
予算では42、4バレルにしてあるので、そこまでは大丈夫。
外貨準備は5630億ドル、National Welfare Fundは1240億ドルある。
★20、3
Russia in Global Affairs 1ー3月号の序文。Fyodor Lukyanov
コロナ。国際関係は一時停止した。しかし考えるべきことは非常に多い。
グローバリゼーションはなくならない。
専制主義が効率的なのではなく、ノルウェーのように民主的でも迅速に強硬な措置を取ったところもある。
これまで世界で進行していた変化が、コロナで促進される面もある。
ロシアにとっては、プーチン任期延長の是非と絡んだ。保守派は流れの中で馬を変えるなと言うが、その価値観は古すぎる。
★20、3 Paul Goble
世論財団世論調査:26%の者はコロナ・ニュースを追っている。憲法改正は3%、プーチンの動静は2%のみがフォロー。
★20、2、29 VEDOMOSTI
MGUに年内に、AI研究所ができ、所長にKaterina Tikhonovaがなる。1月20日教授会でサドーヴニチーが説明。
★20、2、29 WSJ
ネムツォフ暗殺で、数千人がモスクワで集会。
★20、2、29 The Bell
ミシュースチンについては、ナヴァリヌイが不正をつく姿勢をゆるめていない。ミシュースチンはロシアの首相にしては珍しくPRを気にかけており、非難を反駁するような記事を頻繁に出している。
・脱税の疑いもある実業家Alexander Udodovがミシュースチンの姉妹に不動産を贈ったことも問題視されている。しかしUdodovは、「これは自分の妻だ」と言い逃れ。
★20、2、28 Www.rt.com
コロナ、今までのところチュメニとTransbaikaliaで中国人2名陽性。治療して自由に。ロシア人陽性例なし。
★20、2、28 Interfax
チェスナコフ、スルコフの「憲法改正で大統領任期はリセットされ得る」に賛意を表明。
★20、2、27 Alexander Baunov,twitter
・改正憲法による政体改変は、プーチンの任期中に行われるだろう。(国家評議会議長をプーチンが兼ねることもある)
・憲法改正で、総選挙前倒しされるかもしれない。
★20、2、27 Reuters
モスクワ南郊に欧州最大のテーマ・パーク、「夢の島」29日オープン。
プーチン、視察。
★20、2、27 Kremlin.ru
TASSへのプーチン、インタビュー。20問。
「影武者は2000年代初期のテロ戦争の頃、検討されたことがある。採用しなかった」
★20、2、26 M.T.
キリエンコのLeader of Russiaによる、総選挙立候補者探しコンテスト、開始。
大統領国民経済公共経営アカデミーで研修を受け、大衆の投票も受けて5月までに70ー80名にしぼる。
総選挙は21年9月だが、今年12月に前倒しの説も。
★20、2、26 Meduza
憲法改正WG共同議長のKlishas上院議員。
「国民による投票は4月22日のつもりでいる」。
TASSによれば、プーチンも同意を与えた。この日は休日となる。
この日はレーニン生誕150周年なのだが、Klishasによればそれは偶然で、宗教上の理由で、(5月9日以前には)この日しかない。正教会の断食が終わるのが4月19日で復活祭。そして24日にはラマダンが始まる。
★20、2、26 Interfax
憲法改正WGのKlishas共同議長、出席のプーチンに対して、「4月22日を投票日に提案します。特別の休日に」。
★20、2、26 Interfax
憲法改正WG共同議長Krasheninnikov、議会での第2読は3月10日を提案することになるだろうと言う。
これまでにWGには600の提案が接到。うち半分は反映させた。他方、議会の委員会には300の提案が接到。
★20、2、26 Kremlin.ru
憲法改正WGで、プーチン、まず最初に90年代の改革で、「ふつうの市民がどうなるかが考えられていなかった」ことに言及。だから憲法にsocial characterを与えることが必要だ、と言う。
(social partnershipという言葉がフロートしている)
「従って、三者委員会を憲法で規定しよう(これは実業界、労組の関係を政府が調停するもの)」
「(他方)企業家精神と民間イニシャティブを奨励する条項にも賛成する。企業家は犯罪者だ、という概念と決別しないといけない」
・コサチョフはソ連崩壊後あいまいになった主権の擁護を主張。「国家は皮膚を失った生物のようになってしまった」
「外国裁判所の決定、国際機関の決定が合憲かどうかを、憲法裁判所が裁定できる条項を」
「高級官僚は二重国籍、居住権等を制限するべし」
★20、2、26 Www.rt.com
Actual Commentへのスルコフ、インタビュー。
・今回辞任したのは自分の決定。政府に復帰したのは、ウクライナでは大きなことが起こると思ったから。
・憲法改正で、大統領任期はリセットされるというのが、自分個人の気持ち。
・ロシアでは、強力な大統領制がhyper-presidential必要
★20、2、25 Meduza
複数のソースが語ったところによると、総選挙にめがけて、統一と人民戦線の統合が計画されている。メドベジェフは消えて、代わりに3名の共同議長。
★20、2、25 Levada.ru
25日Levada発表、世論調査。49%の者は、ロシアは常に強い指導者を必要とすると考える。2018年11月より9%低下。「いつもではないが、今は必要」とする者は別途に26%。
一人に権限を集中させるべきでないとする者は18%が22%に増加。
59%の者は、政治家は選挙のあとすぐ国民のことを忘れると考え、25%の者は指導者は自分の利益のことしか考えないとし、14%は政府は「人民の政府」だと本気で考えている。
・40%の者は国の将来はかなり曖昧模糊としているとし、23%は将来はないと考えている。
★20、2、25 TASS
VTsIOM、79%が憲法改正投票があることを知っている。1月24日の世論調査では72%だった。現在66%が投票に赴く用意がある。
★20、2、21 The Bell
20日のTASSへのプーチン、インタビューは、YouTubeで「放送」されたもの。テレビ・ニュース視聴率低下を意識している。TVショーを作成しているZamaleev プロダクションに作成を受託。
しかしその日は4万名しか見なかった。Dudにはかなわない。彼のHIVについてのTVブログは、1週間で1400万名が見た。
★20、2、21 TASS
憲法改正WG議長のKlishas言う。「まだ数えられないが、40ほどの意味のある修正があるだろう。修文は別。改正案は下院での第2読までに整える」。
第2読は2月11日から14日に延期され、さらに3月2日に延期された。改正点が多くなったため。
★20、2、20 M.T.(TASS)
プーチン、インタビュー。
「メドベジェフの更迭についてはいつからかはいえないが、以前から検討していて、メドベジェフもそれを知っていた。3ー4名の後任候補のリストにミシュースチンは入っていなかった。自分のみが彼に言及した。その人柄、実行能力に着目」
★20、2、19 Kremlin.ru
プーチン、ピーテルでのSobchakサプチャック、ソプチャック記念式に出席。
スピーチ。
彼を自分のMentor,friendと呼ぶ。1996年エリツィンとともに地方遊説した時同行。集会でヤジを浴び、自分は面罵の類の質問メモをとりのけようとした。サプチャックはそれを取り上げ、一番難しい質問に正面から真摯に答え、会場をでるときには喝采を浴びた。その正直さゆえに選挙で落選したのだが、彼はピーテルに威信と、そのスピリットを戻してくれた。
★20、2、18 Reuters
スルコフ解任のプーチン辞令、18日クレムリンのサイトに。
★20、2、18 Reuters
議員のグループ、退任後の大統領を刑事訴追できないようにする憲法改正を提案。
★20、2、18 ロシアIT
モスクワ市ヴィデオ監視課長Dmitry Golovin、あるフォーラムで、「モスクワの105、000台の監視カメラは、20万人の写真と照合できる。これで、これまで3、4年も捕まえられないでいた犯罪者を34名逮捕できた。」
★20、2、18 Interfax
下院クラシェニンニコフ委員長によれば、憲法改正で、国家安全保障会議の権能を第83条に書き込む予定。一般的な規定。
これまでは「安全保障法」で規定。
★20、2、17 www.rt.com、TASS
Konstantin Aranovskyという憲法裁判事、スターリン粛清で奪われた資産をある市民に戻す判決にコメント、ソ連は不法に成立した国家であり、自分でも多くの弾圧、テロ行為を犯した国家である。ロシアはソ連の継承国家ではなく、ソ連の罪を償うことはできないが、人道的見地からと理屈づけ。
これに対してペスコフが、「ロシアは法的にも事実上もソ連の継承国家」。
★20、2、17 http://johnhelmer.net
憲法改正手続き混乱。大統領府は議会に、第2読をさらに1ヶ月遅らせるよう要請。
2月14日の布告で、プーチンは4月22日の期日に言及せず。これがレーニン誕生日であることに気がついていなかった。
週日に国家選挙をやるのは異例。これは投票率を高めるため。
・1月末の世論調査では、改正賛成が47%、反対が47%。改正の本質がプーチンの権力維持であることを見抜いている。
・だから投票では、改正案に一括してYesかNoかではなく、それぞれの改正にYesかNoで答えさせろという声もある。
・根拠法がないこと、最低投票率が不明なこと、票の50%で成立なのかどうかが不明。
★20、2、14 Intellinews.com
新政府の世論調査、まだ明確でない。ミシュースチンは知られていない。
Levadaではプーチンへの「信用」は昨年9月から4ポイント下がって35%に。17年11月には59%だった。
(これは、数人の政治家を並べ、誰をもっとも信頼しているかを選ばせるもの。VTsIOMでも同様の調査をやっていたが、最近頻度を落とし、しかも質問方法も変えた。一人一人、「この人を信頼しますか」にしたところ、プーチンは73、1%が信頼している)
しかし「支持率」(approval)は68%。
(これはtrustという言葉を使うのがいけないので、再選のないプーチンを選ぶ者が減るのは当然だろう)
・trustではショイグが2位の19%。
ラヴロフ17%、ジリノフスキー14%、ズュガーノフ7%、メドベジェフ5%、ナヴァリヌイ3%。
今回、ミシュースチンへのtrustは3%。
・地方の知事への支持率は記録的に高い67%。だからプーチンが国家評議会にこだわるのも当然。
・政府交代は好感されており(「メドでないなら誰でもいい」)、「国が正しい方向に向かっている」者は12月の49%から上がって52%に。
★20、2、13 TASS、Andrei Kolesnikov,Denis Volkov,"Putin's Children"
プーチンは後継に個人よりも世代を据えたいと思っている。(というか、目的意識を共有するテクノクラートの一団だろう)
・ヴァイノ、キリエンコによる若手テクノクラート育成プログラム「国のリーダーたち」は、キリエンコが退場すれば消えるだろう。上位のポストは力の機関が独占しているし。
★20、2、13 Kremlin.ru
憲法WG開催。
プーチンのスピーチ
500ほどの改正案が届いている。すべては反映できない。
これから両院、地方議会の3分の2の承認、そしてNational voteがあって初めて有効に。
国民の投票は中央選管が主宰し、期日を決めることとする。近く大統領布告を出す。
投票日は週日で、休日にする。
・歴史の改変を許さないために、ロシアを第2次世界大戦での勝者と憲法にかくかどうかは考えよう。
・現在の憲法を作ったときは、主権とか国民の権利について十分のことを書けなかった。
・核保有国であることを書き込むかについては、(疑義あり)。核は永遠に有効なものではない。
★20、2、12 M.T.
総選挙、2021年9月19日のはずだが、前倒しする手続きは法的には限られている。2016年12月を9月にした時も、問題になった。
★20、2、11 Carnegie,Tatiana Stanovaya "The Five Russian Elites Shaping Putin's Transition"
ロシアは独裁ではない。オリガーク支配でもない。シロビキ支配でもない。
5のエリート・グループの相互作用で動く。
1)プーチンのSPとか秘書とか。personal retinue。プーチン辞任後もついていく。
2)プーチンの友人、仲間。チェメゾフ等、寡占資本家となり、国益と対立することも。
3)そこでPolitical Technocrats(政治家的テクノクラート)が重要になっている。キリエンコ、ショイグ、ラヴロフ、シルアノフ、ベラウソフ、ナビウリナ。
4)Protectorsというグループがある。シロビキではないが、一種の監査役。ナルイシキン、Bastrykin、パトルシェフ、ヴォロージン。保守的で、シロビキとくむこと多い。
5)Implementers
これはまだ政治家的にはなっていない高級テクノクラート。副首相、大臣、地方知事等。
・対立は改革を指向するテクノクラートと保守的なProtectorsの間で起こりやすくなっている。
・プーチンからの権力移行に当たって、テクノクラートはプーチンよりも「国」の周りに結集して、案外安定性を保証するかもしれない。
しかし、危機がやってくると、エリートの内部の亀裂が広がり、体制のもろさが露呈されるかもしれない。
★20、2、10 M.T.
新任の教育科学大臣Valery Falkov、1年前の外国人と学者が会う時には事前の了承を求めた指令は無効だ、と言う。
★20、2、5 Interfax
Golunov事件で、モスクワ西部行政区の検察、公式謝罪。「無根拠の刑法訴追」だった。
しかしPress releaseはあったものの、Golunovは受領していない。しかもこの件は、7月に訴追取り消しだった。
1月には、5名の警察官僚が拘束されている。
★20、2、4 RIA
ヤゾフ、ショイグから「祖国への貢献」勲章をもらう。95歳。軍人OBのための活動、児童教育への貢献を評価して。
91年クーデター参加への言及なし。
(大臣が叙勲することはあるのか?)
★20、2、1 TASS
58の地域から代表が集まって、政党「真実のために」立ち上げ。党首は作家のザハル・プリレーピン。
昨年10月29日に立ち上げた国民運動をベース。「動物愛護から選挙モニタリングまで」。
(要するに市民ボランティア運動の糾合をねらう、クレムリンのプロジェクトだろう)
★20、1、31 The Bell
汚職・腐敗。最大の保険会社SOGAZは、FSBやプーチン親族のドル箱。
かつてKGBの特殊部隊Vympelを率いたDmitry Baikovsky(41歳)なる者が株の5%を保有する。2017年購入して以来、株価は10倍。彼個人ではなく、いずれかの組織を代表しているとしか思えない。
(それが財務諸表から明らかになったということは、それだけ透明性が進展したということ)
・同社の株32、3%はユーリー・コヴァルチュク、同夫人、そしてBank Rossiya幹部達が所有。
・12、5%はプーチンの従兄弟の息子であるミハイル・Shelomov所有。
・2、5%はプーチンの幼なじみピョートル・Kolbinの息子Vladimir Kolbinが売却。
★20、1、31 M.T.
Levada、23ー29日、50地域で1603名世論調査。
27%は、プーチンが2024年後も大統領でいること、33%は何らかの役割を維持することを支持。
他方25%は引退を希望。7%は「もう見たくない」。
グドコフは後者に着目。プーチン疲れは2010ー2011年を思い起こさせると談話。
★20、1、30 Centrasia
憲法第1章を変えるには、憲法会議招集が必要。
★20、1、30 Carnegie、Anrei Kolesnikov, Denis Vokov
(世論調査をもとに、ロシア人は変化を望んでいるか、どのようにかを分析)
変化を望む者は増えているが、それは政府に何かをしてほしいので、自分で何かしようという気はない。もっとも、半分の者は職業再訓練の用意があるが(40歳以下では70%)。
医療で部分的にでも金を払う用意があるのは25%のみ。教育にもっと金を払う用意があるのは17%のみ。
・市場経済を知らないので、自分に望ましい変化は政府が企業に介入することで実現してほしい。それが75%。
・他方40%は自分の力で何か変化を起こすことができると思っている。40歳以下の豊かなモスクワ市民がしかり。
★◇20、1、30 Intellinews.com
大統領府、議会双方から、総選挙は本年9月に前倒し、大統領選挙は2022年という声が出ている。
・29日、ミシュースチンは、財務相はベラウーソフ第1副首相を飛び越えて自分に直接報告するよう、変えた(根拠不明)。
ベラウーソフは、予算支出の効率化、national projectの監督、制裁対策、国民福祉基金からの投資歳出は手に残す。
・Dmitry Grigorenko副首相兼官房長(プリホチコは首になったらしい)は予算は差配しないが、national projectの執行、貿易、酒類販売は監督。
・Viktoria Abramchenko副首相は農漁業、環境、土地、不動産。
・Tatyana Golikova副首相は社会政策、年金に加えて科学・学問も。
・Alexei Overchuk副首相は国際関係、ユーラシア経済連合。
・Yury Borisov副首相は軍、軍需、司法、産業、エネルギー担当(ロゴージンは首になったのだ)
・Marat Khusnullin副首相は住宅、公益企業、道路、地方開発、クリミア、カリーニングラード担当。
・Dmitry Chernyshenko副首相はデジタル経済、イノベーション、メディア、文化、観光、スポーツ担当。
★20、1、30 BBC Monitoring
Levada30日発表の世論調査。
48%はミシュースチンの最初の行動を好き。37%は認めない。15%は沈黙。
19年12月、メドベジェフについては38%が支持、61%が不支持。
今回プーチン支持は68%。31%が不支持。
52%が「国は正しい方向に進んでいる」。

★20、1、30 TASS
プーチン、「国民の声が重要なので、それ次第で、憲法改正法案に署名するかしないか決める」と述べて、国民の支持が得られないなら署名しない可能性を示唆。
★20、1、30 Jamestown
スルコフの代理人チェスナコフ、「スルコフはウクライナ担当をコザクに。スルコフは政府を完全に辞める。政策が違うため」。
ペスコフ、「スルコフを解任する布告を出ていない。スルコフはウクライナを担当し続ける」。
・1月24日、コザクは(コーザック、Kozak)は副首相から大統領府副長官に移動。
★20、1、29 www.rt.com
捜査委員会、Golunov事件の5名の警察官僚を拘束。尋問中。12月プーチンが年次テレビ会見で、彼らへの疑念を表明していた。
Denis Konovalov, Akbar Sergaliev,Roman Feofanov, Maxim Umetbaev,
Igor Lyakhovets。
★20、1、29 www.rt.com
28日モスクワで、Federation of Jewish Communities(FJC)第7回総会。長ラビのRabbi Berel Lazar、「ロシアの反ユダヤ感情、これまでで最低レベル。ユダヤ人組織は全国200カ所にあり、文化・宗教活動盛ん。ロシア政府の努力、世論の変化」。
★20、1、29 Centrasia
チュヴァシ首長イグナチエフ・ミハイル、プーチンによって解任。
当面、チュヴァシ選出下院議員のニコラエフ・オレグが後任代行。
・解任の理由は、イグナチエフが緊急事態省の職員を侮辱したため。統一は彼を除名している。
★◇20、1、25 Intellinews.com
新内閣には、プーチンの旧友がいない。コーザック、Mutkoが去ったため(クドリンがいるではないか)。
・大統領府では、コーザックが新設の副長官になったこと、ベラウーソフとオレシキンが交代したこと、程度。
・Rosimushestvoが財務省に移管されたことは大きい。これは国営企業を差配するところ。ロステレコムの株45%、Rossetiの88%、RusHydroの61%、トランスネフチの78、5%を所有。
今回留任したAlexei Moisseev財務次官は、軍需企業をのぞき、国営企業での政府持ち分を50%以下にしないといけないと昨年10月述べている。
これまで経済開発省の下にあり、財務省は税金取り立て、民営化推進で手こずる。
今や、民営化は進めやすくなった。
・Maxim Reshetinikovが経済開発相。2017年までモスクワ副市長で経済担当。その後ペルミ州知事。財務省に対して弱い立場になる。
しかし、地方への税配分増加を主導。所得税の2%を3%へ。
・メド系の法相Konovalovは更迭されたが、後任のチュイチェンコもメド系。
・ベラウーソフ第一副首相は、プーチンからのお目付役。これまでクリミア併合を支持。ナビウリナに利下げの圧力。
・ゴリコヴァは残り組で副首相。社会・厚生担当で、national project予算の3分の1担当になる。
・Chenyshenko副首相、新任。文化、スポーツ等担当これまでガスプロム・メディア社長。ソチ・オリンピックbid committee長として台頭。
ミシュースチンとホッケーを通じて親しく、私邸は隣り。
・副首相のAleksey Overchukは、かつて国税庁副長官として、デジタル化を推進した人物。
・ドミトリ・パトルシェフ農業大臣は留任。パトルシェフの息子。FSB大卒の後、VTB、Rosselkhozbank。
・Novakエネルギー大臣は留任。
★20、1、24 RFE・RL
30名のモスクワの活動家、有名人、憲法改正はプーチンが死ぬまで権力に残るためのものだとして、改正に反対のmanifestoをネットで公開。新新聞は23日それを報道。これまでに8000名が署名したとする。
★20、1、24 TASS
ペスコフ。憲法改正、国民の投票はただの形ばかりのものでなく、決定的なものになる。時期と手続きは、今作成中。
・第2読は2月11日の予定。それまでに修正。
★20、1、24 BMB Russia
新内閣、21日発足。ラヴロフ、ショイグ留任。第一副首相はシルアノフ(財務省に留任)から大統領補佐官のベラウソフに。これで「カネを使う方向」へ。
オレシキンは経済開発相をはずれたが(後任はペルミ知事からモスクワ市経済担当になっていたReshetnikov)、ベラウソフの後の大統領補佐官に。
・昨年、予算の5、8%は残り、GDPの1、8%に相当する財政黒字を残した。
・株式市場は盛り上がり、記録へ。RTSは2012年以来の高さ。
・Rosimuschestvoが、経済開発省から財務省に移管された。
★20、1、24 BMB Russia
(憲法改正案、早くも20日に議会に上程され、23日には一読を全会一致で通過。恐ろしい。国家評議会は憲法に入っているが、その議長は大統領が任命し、中央・地方での政府の活動を調整し、国内外の重要な問題について方向を定めるとしてあるだけ。構成・権限不明。そして議長の解任手続き、任期も不明。さらにプーチンは議会が首相を選ぶとしていたが、改正案はその点が曖昧。)
・国家権力は大統領、議会、政府、裁判所が行うとする憲法11条は改正されておらず、そこに国家評議会はない。
・憲法裁判所は、判事を19名から11名に削減(現在15名で、この2年で4名が引退予定だった)。議会が大統領の拒否権を覆した時、大統領は憲法裁判所の判断をあおいで、拒否権を通すことができる。
大統領は、憲法裁判所、最高裁判所の判事を解任するよう議会に求めることができる。
・大統領は、首相を、閣僚は保持したまま解任することができる。
・現在は、下院は大統領の指名する首相にdat soglasiye、改正案ではutverdit。そして現在の、下院が首相候補を3回続けて拒めば、大統領は首相を任命し、同時に下院を解散することができるとの条項が残っている。
(だとすれば、プーチンの演説の趣旨は入っていない。もしメドベジェフがプーチンの演説のこの箇所に気分を害したなら、それは早とちりだったことになる)
★20、1、23 Centrasia
グレフ、ダヴォスで内々、「もしズベルバンクの50%株の持ち主を中央銀行から政府に代えて、これまでの行き方を変えるなら、自分と自分のチームの居場所はなくなるだろう」と語る。
(この頃から、外貨捻出のためにこういう案があったのだ。3月に実行されている)

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