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世界はこう変わる

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2019年10月20日

ロシア旬報第1号 外交 6月から9月

(今でも、旧ソ連圏でのできごとについては、ロシア語、英語のニュース、論評を毎日読んで、自分でデータバンクを作っている。それをベースに四半期ごとに若手の専門家の参加を得て勉強会を開いている。そのデータバンクを旬報として、簡単なコメントつきで公開することにした。あと何年できるかわからないが、お役に立てば幸い。日付は新しい順に並べてあるが、乱れているところもある。情報源として、IとかKとかの略号があるが、これはイズベスチヤとコメルサントの略。何もないものはwww.centrasia.ruあるいは日経の記事である)

ロシア旬報 外交
1)米国外交が空中分解の様相を強める中で、ロシアはシリア、ウクライナ、モルドヴァ、ベラルーシ方面で成果を相次いで収め、中東、アフリカにおける地歩も維持している。
外交は目下、プーチン大統領にとって、居心地のいい分野であろう。ただ西側による制裁はロシア経済を資金、技術面を中心に確実に蝕んでおり、現在のロシア国内における停滞ムードの大きな背景を成している。そしてロシアのエリートは政治・外交に関心を集中させるので、経済面での危機をあまり意識していない

2)米国との関係は、トランプが議会民主党に手を縛られている中で、進展は見られない。一方、双方が中距離核ミサイル全廃条約を撤廃したことから、軍拡競争の勃発が懸念されているが、右条約の撤廃はロシアもむしろ願っていたことと思われ(中国、イラン、北朝鮮等の中距離ミサイルに対抗する必要がある)る。ロシアは米国と非難合戦を続けているが、これを真に受ける必要は無く、深刻な軍拡競争が起こることはないだろう。

3)むしろ派手な非難合戦の蔭で、米ロの貿易関係等は進展していることに注目するべきである。2018年の両国間貿易は13%も伸び、米国はロシアのロケット・エンジンRD-180の輸入を続けている。目下これがないと、宇宙センターに人や物を届けるAtlas Vロケットを打ち上げられないのである。そして奇妙なことに、米国のロシア原油・石油製品の輸入が急増している。1-5月には30億ドル相当にのぼり、昨年同期の16億ドルをはるかに上回っている。ベネズエラ原油が禁輸措置を受けていることが主因であるが、この「ロシア原油」が本当にロシア産なのか、それともベネズエラの原油をロシアが買い上げ、ロシア産のブランドで米国に販売しているのかどうかはわからない。

4)中国との関係では、「中ロの実質的な反米同盟化」が喧伝されるし、それに沿った動きも見られる。9月16-18日には李克強首相が訪ロして政府間協議を開催。両国間貿易を昨年の1070億ドルから、2024年までに2000億ドルにすることで合意している。
政府が軍事共同演習も含めて、蜜月関係の演出で余念がない一方で、中ロ間には長年にわたる不信、軽視の跡も相変わらず続いている。有識者は、「中国に過度に依存すること」への警告を続けているし、「中国のトラックはロシア国内の通行税を払わない」とか「ロシアのミツバチが近年急減しているのは、中国製農薬のせいだ」とか、中国人特有のarrogance、観光客の行儀の悪さ、商品の品質等への反感は根強い。

(旧ソ連諸国との外交については別途掲載)

以下はデータ・バンクより

★19、9、19 Bloomberg
たぶんEUの要請で、ロシアとウクライナは天然ガス通過についての交渉を再開する。ロシアから欧州への天然ガスのほとんどはまだウクライナを通過している。

★19、9、12 James,Paul Goble
ロシアは、カスピ海におけるイラン海軍と競合するようになるかもしれない。

★19、9、11 BBC Monitoring
7日、ウクライナとの捕虜交換、ロシアはロシアの受け取った捕虜のリストを公表していないが、K.P.が10日報道。それによると35名のうちロシア人は14名のみ。20名はウクライナ人、1名はモルドヴァ人

★19、9、2 Centrasia
エジプトのロシア大使、セルゲイ・Kirpichenko、カイロの病院で死去。急死。死因は後で発表。

★19、8、28 Svobodnaya Pressa
ベルリンでチェチェン人(グルジア国籍)Zelimkhan Khangoshvili射殺される。かつてチェチェン戦争で野戦司令官。
→GRUのHit listに入っていたとの観測。
・グルジアの内務省に勤務していたが、2015年暗殺未遂。
→ウクライナに移住して、ドイツに難民申請していた。
・新たなスクリパリ事件として騒がれるも、すぐ鎮まる。
★19、9、20 TASS
National Interestの記事によれば、3月14日、米軍のB-52(核兵器搭載せず)はルイジアナのBarksdale空軍基地を出発して、ロシアの空域から60マイルまで接近。巡航ミサイルを発射する演習をして英国のFairford基地に着陸。
これに対してカリーニングラードのAnton Alikhanov知事は、武力で対抗すると強がり。

★19、9
プーチンは、来年の75周年戦勝記念日の軍事パレードでにトランプを招待している。

★19、9、13 WSJ
トランプが信用できないために、長年のロシア大統領府のスパイを引き上げざるを得なくなったという話し。これはCNNも。米国大統領選にロシアが、プーチンの命令で介入したという決定的情報をもたらした男。
(おやおや。下っ端の憶測情報にしがみついていたのだ)

★19、9、11 Meduza
Smolenkovは米国でウシャコフ大使の下で働いた後、大統領府で彼の下で数年勤務した。
彼はヴァージニア州のStaffordで本名で暮らしており、ロシアの記者が出没するようになってとんづらした。

★19、9、10 www.rt.com
「大統領府で働いていた米国スパイ」はOleg Smolenkov。
ペスコフは、「そういうのは大統領府に確かにいた。下っ端。2016年解任されている。今どこにいるか知らない」。

★19、9、10 Sic Semper Tyrannis
Smolenkovはプーチンの日程のコピーを渡した程度。機密書類は彼の手を通らないだろう。自身で、情報を脚色していただろう。
・CIAはそれを通常のチェックもせず、ブレナン長官はまたそれを金科玉条のように、トランプへの報告材料に使った。彼はCIAのロシア担当を閉め出した。
彼がSmolenkovのことに外部に言及したために、CIAは彼を引き上げた。
しかし米国で本名で不動産を購入させる等、通常の警戒措置の外。

★19、7、31 Meduza
東ウクライナでも勤務しながら、ロシア政府を嫌うあまりにCIAに情報を流していた警官Yevgeny Chistovは2015年、13年の刑を受けた。
(なぜか今、収容所から発言している)
「収容所で、この国は腐っているとますます確信」
「プーチンが代わっても、システムは次のプーチンを据えるだけの話し」

★米国、ロシアのミサイルは、互いに北極海を飛び越す。太平洋ではない。
★19、9、20 Valdai
李克強、16ー18日訪ロ。
貿易がエネルギー資源以外に拡大していることを強調。サービス貿易が昨年は倍増した。農業、金融、技術も。
特にロシアの中小企業にとって活躍の場。→中ロ関係は米国に対抗するためだけではなく、Pro-activeな協力の場になりつつある。

★19、9、19 South China Morning Post
李克強、訪ロで、メドベジェフと、両国貿易を昨年の1070億ドルから2024年までに2000億ドルにすることで合意。
農業貿易の障壁を双方で除去すること。

★19、9、13 Paul Goble
北京のNetEase。
(中ロ関係)「使える領土」(人間がふつうに住める土地)の面積だと、中国は700万平方キロ、ロシアは600万平方キロ。
→中国の方が人口、有効面積とも大きい。

★19、9、10 Regnum.ru, Aleksei Skonkin
東北地方の中国軍は、かつての歩兵だけから、急速に機械化して、戦車、装甲車を備える近代軍に変わった。その編成は極東のロシア軍と同様。
ロシア軍はイスカンデルーMを保有していることで、何とかパリティを維持している。
・2017年中国軍は瀋陽軍区から北方軍区に変更。それまで4軍があった。第16軍が長春、26軍がWeifan、39軍がLyaoyan、40軍がTsinchou。これが3の近代化された軍に代わった。長春に第78軍、Lyaoyanに第79軍、Weifanに第80軍。それぞれに6の汎用旅団。
旅団はそれぞれ2の戦車大隊、2の自動車化歩兵大隊。

・ロシア側は東方軍区に属する。4軍。
第5軍がウスリースク、第29軍がチタ、第35軍がベロゴルスク、第36軍がウラン・ウデ。イスカンデルーMを保有するミサイル旅団。

★19、3 カーネギー、Trenin
米中対立が高まる中で、ロシアが中国の駒になるのはよくない。
★19、9、4 FT
フィンランドのHaavisto外相インタビュー。(本年EU議長国)
「ロシアなしに国際紛争を解決することはできない。ロシアとの関係を強化するべき時だ。ウクライナで新政権ができたのもチャンス」。

★19、9、4 Sputnik
英国はBrexitの後、ロシアがいい市場になる。すでに2018年の貿易は8%増えて137億ドルに。2024年までにはウクライナ以前の260億ドルに戻り得る。
2018年1ー11月、英国の貿易相手の中で伸び率が最も高かったのはロシア。
・ロシアからは食品、鉄鋼を輸入し得る。
・英国はロシアへの投資国としては10位以内。累積で238億ドル。
ロシア企業は英国に累積110億ドル。
・600以上の英国企業(BP,Unilever,AstraZeeneca等)がロシアで、100のロシア企業が英国で活動。
・2018年のロシアの英国への輸出97億ドルのうち、22%は資源以外。
・2018年の英国のロシアへの輸出41億ドルのうち、40%は自動車、29%がエネルギー採取機器、薬品が12%、電気機器・設備が10%。

★19、9、4 Daily Caller
ドイツは、G7にロシア復帰とのトランプ提案に直ちにウクライナとの関係で反対を表明していながら、1週間もたたないうちにメルケルがプーチンに電話して北流継続を強調。

★19、8、21 Vesti.ru
モロトフ・リッベントロップ不可侵条約締結前後の関連文書、モスクワで一斉公開。(諸文書館が協力。主催者不明なるも、ラヴロフ挨拶。外務省サイトによれば、「戦争をめぐる歴史のねつ造を許さないため。当時、誰が戦争を策していたかを示す文書」と挨拶している)
英国が同様の話しをドイツに持ちかけていた等の機密、明らかに。

★19、8、19 Asia Times
ロシア、国連安保理でカシミール問題、「平和解決を」という曖昧な言葉。以前はインドを支持して、カシミール問題の討議に拒否権。現在はほとんど仲介を示唆するような言辞。

★19、8、19
21日、プーチン、フィンランドを非公式訪問の予定。ほぼ毎年首脳会談をやっている。

★19、8、16
ロシア、アゼルバイジャン、イランは、三者間の電力融通「北ー南」のフィージビリティ・スタディにつき合意。これまでも行われているものを拡充?

★19、8、16 Independent、Mary Dejevsky
「西側は20年間もプーチンを正しく理解してこなかった。今理解しようとしても、もうおそいかもしれない」
★19、9、5 TASS
東方フォーラムでプーチンぼやく。(たぶん米国法域外適用のことだろう)「ロシア人が海外で、米国官憲の要請で拘束されているのは、両国関係に緊張をもたらす(せいぜいこの程度)。たぶん、(企業間の)競争のためではないか。」

★19、9、3 TASS
上半期、貿易は138億ドルに。昨年1年では275億ドルで13%伸びていた。
・米国からの観光客も増えている。昨年はワールド・カップで、米国は中国の次に観光客数。アラスカと極東の間の往来が大きい。

★19、8、29 Sputnik
(貿易)資源輸出が対米品目一位。
しかし化学肥料も20億ドルほどで、対米輸出の42%。ほかに機械機器で原子炉等も。ロケット・エンジン。
レーザー、医療機器も。
スタヴロポリで製造する人造サファイヤは、スマホに利用されている。これは3、95億ドル。
・RD-180ロケット・エンジン。エネルゴマシ製造。米国のAtlas Vロケットに使用。このロケットはボーイングとロッキード共同生産。
米国の宇宙企業Orbital ATKは、RD-180を60基ほど発注している(14年12月)。自分のAntaresロケットに使用する。10億ドル。
・ボーイングは部品をIrkut,ギドロマシ、Avisma等から輸入。
米国が輸入したMi-17ヘリ用(アフガン軍が使用)部品も必要。

★19、8、23 Kremlin.ru
国家安全保障会議招集。プーチンがブリーフィング。
「米国が8月18日、陸上巡航ミサイル発射実験をした。これはMK-41汎用発射台を用いた。
ロシアは以前から、ルーマニアに既に配備され、ポーランドにも配備されようとしているこの発射台は、CMも発射できることを米国に指摘、米国はこれを否定してきたが、今回自ら暴露した。
ロシアの国防費は米中、サウジ、英仏、日本に次ぐ6位にすぎない。
今回実験の持つロシアへの脅威度を正確に分析し、対抗措置をぬかりなくとるように。
同時にロシアは、信頼を回復し、国際的な安全を強化するための米国との対話にオープンであり続ける」

★19、8、21 M.T.
米国、ロシア原油・石油製品の輸入急増。石油製品については、カナダに次ぐ輸入先に。
ベネズエラ原油禁輸で、米国製油所の生産が40%程度低下したことが原因。
1ー5月、6175万バレル。昨年同期は5600万。昨年同期16億ドルだったのが、今年30億ドルに。
ロシアは対米原油・石油輸出額8位に。

★19、8、21 TASS
米国、トマホークを地上発射実験。
プーチン「米国はINF条約破棄以前から準備していたのだ」。
しかしロシアもカリブルを地上発射するのは簡単であり、これがおそらく当面の対抗措置になるだろう。

★19、8、19 TASS
ショイグ、「米国が欧州やアジアにINFを配備しないかぎり、我々も配備しない」。

★19、8、15 Washington examiner
NYTの編集長、従業員集会で、「これまでトランプのロシア・コネクションに集中してきたが、モラー・レポートで状況変わったので、トランプの人種差別に集中することにした」。これが外部にもれる。

★19、8、15 TASS
外務省、新START延長を米国に呼びかけるとともに、英仏は除外しつつ中国を入れるアイデアはおかしいとする。

★19、8、15 Www.rt.com
天然資源環境相Dmitry Kobylkin、「材木の不法輸入について中国が措置を執らないと、全面禁輸にするかもしれない」と脅す。
育種センターを作れとか、植林をしろとか要求。
(自分で取り締まるべきものだろうに)
・7月にはぷーちんが、不法伐採で洪水の危険が高まると言った。
・そして森林火災はイルクーツク、ヤクート、クラスノヤルスクで起きている。今年は250万ヘクタール焼失。違法伐採の証拠隠滅との観測もある。
中国の木材輸入の30%は中国から。2017年にはロシアからの輸出23%増。48億ドル。

★19、8 ロシア通信
ロシアは10日から、リンゴ、モモ等の中国からの輸入を禁輸。検疫違反が多いのに、申し入れにもかかわらず、協議・視察を受け入れないため。
沿海地方ではリンゴの50%、モモ、アプリコットの90%は中国産。

・ルスアグロは中国の食品大手COFCO向けに、極東大豆のウラジオストックからの船での輸出開始。これまでトラックと鉄道が主で、船は少ない。
APK-Informによれば、2018年9月ー2019年5月の対中大豆輸出全体は5、8万トン(?)。

★19、7、30 Meduza
元外交官のVladimir Frolov、Republicに投稿。
中国との最初の空軍共同演習等、中ロ同盟の方向に傾くことによって、米中の緊張に引き込まれたり、日本、韓国との関係悪化を起こしたりする。要するに、中国依存になって主権を失う、とかく。
★19、8、13
米国のAssociation of Teachers of Slavic and East European Languages、Egor ZhukovとDaniil Kononの逮捕に抗議する公開書簡。

★19、5、13 Www.rt.com
第1四半期、米ロ貿易対前年同期比25%増で60億ドルに。
ロシアの対米輸出は18%増えて、26、9億ドル。対米輸入は29、4%増で33億ドル。
・2018年の米ロ貿易は250億ドルで、対前年7、86%増。
★19、8、8 Moon of Alabama
イランのBandar-e-BushehrとChabaharにロシアが基地を得て艦船と原潜とSu-57を配置し、特殊部隊が防衛するというニュースをOilPriceが配信したが、これはデマだ。ホルムズ海峡は平均深度50米で、原潜はとてももぐれない。Su-57 は未だ開発中。特殊部隊は防護任務などやらない。
そしてイランの憲法は外国の基地をおくことを禁じており、2016年8月もHamedanにSu-22M3爆撃機の基地を提供することをHossein Dehghan国防相が密かに決めたとたん、議会の抗議でダメになっている。
・それでも、インド洋とホルムズ海峡で、ロシアとイランは近く初めての海軍共同演習をやる。
・双方が初めて軍事協力協定を結んだというニュースもあるが、右協定はすでに2015年1月に結んでいる。
・イランとロシアの関係はツーカーではない。2010年メドベジェフはロシアを袖にして、国連安保理の制裁措置に加わって、関係悪化。以降、シリアでロシアが活動するまで関係低調。
★19、8、6 Russian International Affairs Council、 Ivan Timofeev
一極支配でも、多極化でもない現在の世界秩序の特徴は、覇権国の米国自身が現在の秩序を壊しにかかっていることである。トランプはいつまでいるかわからないが、彼のしたことは後を引くだろう。何かを恒常的に変えてしまうだろう。
ロシアの外交は先を見定めて、方針を決めていかないといけない。
★19、8、5 James
7月18日、プーチンは欧州議会でウクライナの和平についてスピーチしてきたメドヴェドチュクMedvedchukを接遇。スピーチの主要点をしゃべらせる。要するに、ミンスク・プロセスとして、東ウクライナとの連邦制を採用せよということ。
★19、7、25 James,Felgenhauer
23日、中ロは朝鮮周辺で初の共同空中パトロール訓練。実際は偵察機ではなく、爆撃機。しかもロシアのは、演習後一人で南下し、グアムに巡航ミサイルを発射できる地点まで。
・中国のはXian H-6K爆撃機、KJ-2000早期警戒機AWACS(IL-76を改造)。ロシアのはTuー95MS Bear2機。
・そろって、韓国の航空警戒空域を予告なしで進入。これまで何回も。
・ロシアのA-50(?)はイヴァノヴォ北基地所属で、海上飛行なれていないかもしれない。朝焼けの中、韓国機の警告射撃、本当に見えなかったかもしれない。
・それにロシアは、セーチンのペット・プロジェクトのズヴェズダ軍需ドックを民需に転換する案件を韓国と進めており、つぶしたく
ないだろう。
★19,7,24
韓国、竹島で警告射撃360発「ロが領空侵犯」日本、韓ロに抗議。日本は航空自衛隊の戦闘機を緊急発進。「侵犯」したのはロシア軍のA50空中警戒管制機。午前9時すぎから2回飛行。別に、ロシアのTU爆撃機2機と中国のH6爆撃機2機も韓国の防空識別圏内を1時間半近く飛行。編隊。
○日本政府は竹島を「防空識別圏」に設定せず、通常は緊急発進などの対応はしていない。中国軍の爆撃機が東シナ海から北上してきたため自衛隊機が緊急発進。
★19,7,20
トルコが希望すれば、スホイ35の供給を検討する用意がある。
★19、8、7 Russian International Affairs Council
1日、トランプは政令に署名。Administration of Proliferation Sanctions and Amendment of Executive Order 12851。
これは下院議員のEliot Engel民主党とMichael McCaul共和党の書簡に応じたもの。
昨年スクリパリのケースで8月に制裁をしたのに、法で予定されている2度目の制裁をしていないことを指摘するもの。
違反国に兵器を売却すること等を禁じたもので、ロシアの場合、意味はない。
★19、8、1 RFE
トランプ、プーチンに電話して(INF条約効力喪失の2日前)、シベリアの山火事、支援を申し出る。プーチンは感謝して、必要な時にお願いすると答える。
同時に両者は、貿易のことも話し合った。
(以上はクレムリンがサイトで)
★19、8、1 Washington Times(Postではない)、Todd Wood(元ヘリ・パイロット、証券トレーダー)
エルサレムでのボルトン、パトルシェフ、イスラエル会談は、ロシアがイラン支持を控え、米国はアサドを認めるというもの。同時にイスラエルはシリアのイラン勢力をたたける。
・シベリアの山火事でもトランプはプーチンに支援を申し出た。
・ロシアは確かに敵対勢力だが、主要関心は周縁部に向けている。米国の生存を脅かす勢力ではない。
★19、7、29 Foreign Policy、Joshua Geltzer
ロシアは抑止しつつも、長期的には信頼関係を。
★19、7、26 RFE/RL
ロシア検察、Atlantic Councilを「望ましくない団体」に指定。そういう法律が2015年にできている。
German Marshall Fund,NED等17団体に続く。
Andersがプーチンの資産を1000ー1600億ドルと推計する本を出版したばかり。
彼は、ウクライナ国営鉄道の監査役でもある。
★19、7、23 Www.rt.com
NYT、21日のOpーedで、「トランプがロシアとより健全な関係を築いて、中国から少しずつはがそうとしているのは、正しいことだ」とかく。これはNYTにしてみれば、驚くべき方向転換。社説ではないが。
(原文を読んでみると、完全に曲解。中ロ提携強化にアラーム。同盟国との関係強化を呼びかけている)
★19、7、20 M.T.
20日、モスクワで、市議会選挙候補者否認に抗議する集会。許可なし。22、500人。これはゲートをくぐる者を数えているNGO、White Counterの集計。
Navalnyが最も喝采を集めた。彼は来週土曜27日、モスクワ市役所前で無許可集会をすることを提案。
・これまで抗議は市役所と市選管に向けられていたが、今回はプーチンに。
・「革命前の状況」と評する者も。
★19,7,18
17日、ジュネーブで次官級協議、新たな核軍縮の枠組みを協議。米政府からサリバン国務副長官とトンプソン国務次官(軍備管理・国債安全保障担当)、ロシアはリャプコフ外務次官。
★19、7、18 Www.rt.com
ニュージーランドの専門家Darius Shahtahmasebi、「米国防省は戦争にならないよう、早めに核兵器を使うことを検討している」と書く。
★19、7、16 Valdai
2020年国防費予算に修正案として、Brad Shermanが選挙介入への制裁としてロシア国債購入を禁じる条項挿入を提案。
ロシアでは大騒ぎ。
しかし、これまでも同様の試みは何回もあり、通っていない。
今回、審議見通し不明。
★19、7、12 Www.rt.com
外国の決済システム(特にクレジット・カード)に、米国の制裁に従って決済を拒否することを禁じる法案、審議中(?)。
しかしVISAは、そういうことはしないと表明。
・ロシア国内では、カード決済はNational Payment Card Systemが集中的に行っている。
★19、8、8 Zavtra
Nikolai Vavilovなる者、非常に反中的なインタビュー。
ロシアを西側に位置づけ、中国を異質な社会としている。
・共同投資案件は、中国がロシアの技術を盗み、市場は開放しない。典型が大型旅客機開発で、中国は製品を買おうとしない。双方、100億ドル(?)ずつ投資したのに。
成功しているのは、エネルギー関係のみ。
・中国は人権を無視する。
・中国語は科学の発展を阻害するという説がある。
・「中国人は異質」
★19、8 ネット
中国はTIR(国際道路運送)システムに加盟して、ロシア領内でのトラック操業が可能になった。ところが彼らは、ロシア国内のPlaton料金を払わない。今に払うまで拘束されるケースが続発するだろう。
★19、7、25 Centrasia
ロシアでミツバチ大量死。関税同盟養蜂業者協会長Dmitrii Nikolaev、原因は中国製殺虫剤の使用にあるのではないかとの説を公言。
★19、7、25 James,Felgenhauer
23日、中ロは朝鮮周辺で初の共同空中パトロール訓練。実際は偵察機ではなく、爆撃機。しかもロシアのは、演習後一人で南下し、グアムに巡航ミサイルを発射できる地点まで。
・中国のはXian H-6K爆撃機、KJ-2000早期警戒機AWACS(IL-76を改造)。ロシアのはTuー95MS Bear2機。
・そろって、韓国の航空警戒空域を予告なしで進入。これまで何回も。
・ロシアのA-50(?)はイヴァノヴォ北基地所属で、海上飛行に慣れていないかもしれない。朝焼けの中、韓国機の警告射撃、本当に見えなかったかもしれない。
・それにロシアは、セーチンのペット・プロジェクトのズヴェズダ軍需ドックを民需に転換する案件を韓国と進めており、つぶしたくないだろう。
★19,7,24 日経
航空宇宙軍、セルゲイ・コビラシ司令官、23日夕、ロシアと中国の空軍機が同日初めてアジア太平洋地域で行った共同巡回飛行が約11時間、約9000キロに及んだことを明らかに。ロシア政府は中国と新たな軍事協力協定を結ぶ計画も公表。1993年に結んだ軍事協力協定に代わるもので、より複雑な共同の軍事演習や巡回飛行の実施。


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