Japan and World Trends [日本語] 日本では自分だけの殻にこもっているのが、一番心地いい。これが個人主義だと、我々は思っています。でも、日本には皆で議論するべきことがまだ沢山あります。そして日本、アジアの将来を、世界中の人々と話し合っていかなければなりません。このブログは、日本語、英語、中国語、ロシア語でディベートができる、世界で唯一のサイトです。世界中のオピニオン・メーカー達との議論をお楽しみください。
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世界はこう変わる

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2019年10月17日

ロシア旬報第1号 内政 6月から9月

今でも、旧ソ連圏でのできごとについては、ロシア語、英語のニュース、論評を毎日読んで、自分でデータバンクを作っている。それをベースに四半期ごとに若手の専門家の参加を得て勉強会を開いている。そのデータバンクを旬報として、簡単なコメントつきで公開することにした。あと何年できるかわからないが、お役に立てば幸い。日付は新しい順に並べてあるが、乱れているところもある。情報源として、IとかKとかの略号があるが、これはイズベスチヤとコメルサントの略。何もないものはwww.centrasia.ruあるいは日経の記事である。

6-9月のロシア内政主要点
1)基本的に、2024年のプーチン任期切れ後をめがけて情勢は推移している。終盤に向けて情勢が荒れて収拾がつかなくなるのを防ぐためには、早期に「禅譲」ということもあり得るが、今のところ後継としての有力馬は見当たらない。「プーチンは既に20年も務めて飽きているが、他方辞めたら何をされるかわからないという恐怖心も持っている。現代科学が健康寿命を延ばしてくれることに期待し、実質的な居残りを策すのでないか」と言う専門家もいる。

2)その中で、この期間は公安機関の捜査、デモ取り締まりが行き過ぎて、上部からの介入で是正される例が相次いだ。6月にはコメルサントの記者Golunovが警察内部の不正を調査していたところ、その警察に麻薬所持容疑をでっちあげられ逮捕されたのだが、保釈要求運動の高まりでプーチンが介入、警察の責任者は懲戒免職処分を食らった例がある(その後、その責任者は裁判所に不当免職を訴えたとのニュースがある)。

3)また7-8月には、9月8日に行われた地方議会選に野党議員の多くが立候補を認められなかった件に対する抗議集会がほぼ毎週末行われ、香港とよく似た状況を呈していたのだが、これの取り締まりも行き過ぎの感があった。真夜中、早朝に首謀者の自宅に公安が押し入り(ベランダから押し入った例もある)、被疑者を拘束、連れ去った。後に2歳の乳児が一人残されたケースもあった。

4)こうしたやり方はスターリン時代の大粛清を彷彿とさせるものだが、社会に恐怖の念を植え付けるものとはなっていない。モスクワも、サンクト・ペテルブルクも、日常の生活感覚は西欧に近い、自由で安定したものになっている。そしてプーチン大統領の報道官ペスコフは、過剰な力の行使は許せないと述べている(同時に、デモ隊による挑発も許せない、と述べているが)。
問題は、こうした取り締まりを一元的に指揮する「司令塔」機能が大統領府に欠けていることだ。ワイノ大統領府長官、キリエンコ同第一長官とも、治安・公安方面への抑えを欠いている。
そして警察・公安機関では汚職がまかり通っている。連邦保安庁(昔のKGB)では、8月、銀行担当の局長他2名が収賄の罪で逮捕されている。これは、中央銀行が不良銀行を閉鎖する作業を進めているのに対し、対象となった銀行から賄賂を得ては、虚偽のデータを中央銀行に伝達。閉鎖を免れさせていたものである。

5)7-8月に続いた上記抗議集会は、同時期に香港で続いたデモ、集会と手法が似ていた。特に主宰団体、首謀者がいるわけではなく、SNSで「どこそこに集まって散歩しよう」という類のスレッドが出、ヒット数が多い場所で参加者はそれぞれに「散歩」を始める。
他方、指導者がいないために、運動は盛り上がらない。今回も、これまで反政府運動を支えてきたブロガーのナヴァルヌイは、8月中拘置されていて何もできなかったし、保釈された後は、「集会やデモよりは、賢い投票をして、与党の候補者を落選させよう」という運動を展開。9月8日の投票日を直前にして、運動はしりすぼみとなった。
そして政治資金法が未整備のために、ナヴァルヌイが全国に展開する「反汚職基金」の口座に振り込まれる募金は、全てが税未申告で、マネロンをしていることになってしまう。
そして9月初めにはナヴァルヌイは、当局の取り締まりを逃れるためか、家族ぐるみで海外へ旅たってしまう。運動のためにクラウド・ファンディングで集めた政治資金を着服して、という報道もあった。

6)当局の取り締まりはソ連への回帰傾向を示しているのだが、ロシアの人口の半数近くを占める青年達の多くは、「国家」というものに憑りつかれておらず、その言動は欧米諸国の青年達によく似ている。この両者の乖離拡大が将来へ向けての心配の種になるのだが、1980年代末に社会の不満を一身に吸い上げたエリツィンのようなカリスマはまだ現れていない。ナヴァルヌイに代わって、Dudのような若手ジャーナリスト、あるいはラップで人気を博する者も出てきているが、反政府の核としてはまだ不十分なものである

7)与党「統一」への支持は地に落ち、権利意識を強める中産階級は、「まず地元からの民主化」を志向する。それもあって、9月8日の地方選挙で野党の立候補が軒並み妨害されたことへの反発が盛り上がったのである。レーニンがその昔、「ソビエト(Sovet)運動」、つまり自治会運動を下から積み上げることで権力奪取をはかった時を思わせるものがあるが、まだ大きな力は持っていない。

8)今、モスクワでこれを書いているが、米国外交の瓦解状況に乗じてロシアが諸方で外交的成果を収めているのとは対照的に、モスクワの表情は沈滞している。都心は華やかに見えても、飾りつけのセンスはむしろ後退している。都心から外れた地域は、ソ連の時代とさして変わらない。石油依存経済からの脱出に妙案が見つからない中で、ロシアは出口なし、ソ連の過去に戻ってはまたそれを壊す繰り返しの、堂々巡りに陥りつつある。


以下はデータ・バンクより。これまでの約15年間の蓄積が当方にあるので、ご希望の向きはご連絡願いたい)

★19、9 ネット
Yurii Dud(軟音記号) Aleksandrovich
1986年10月11日 ポツダム生まれ。純粋ウクライナ人。しかし1990年 4歳の時にロシアに移住。現在ロシア国籍でロシアに帰属感。
・幼時からスポーツに関心。特にサッカーのゴールキーパー。
・記事を書くのが好きで、13歳でSevodnyaでインターン。14歳でイズベスチヤのストリンガー。16歳で本社員。
・MGU新聞学科卒。
・ロシアのメディアの状況はひどい。経済がよくならなければ、だめ。
・インタビューがうまい。黒子役に徹する。
・2011年Sports.ruの編集長。2011ー13年、Rossiya-2でUdar Golovoiを主宰。
NTVでもスポーツ・コメンテーター。
・自分のvDudでは女性にインタビューしたことがない。特に理由なし。男女を区別して考えない。
・息子Danila、娘Alena。二人の名前を両腕に入れ墨。家族を養うために、定職を欲している。
・vDudをYoutubeに2014年1月開設。2017年から活発に。2017年9月には150万人の予約者。

★19、9、30(?) FT
俳優の卵Pavel Ustinovはモスクワで、覆面警官に群衆の中から引きずり出され、ゴムの警棒で打たれた後、彼が倒れかかった警官が肩を脱臼したため、刑事訴追を受けていたが、錚々たる俳優たち、そしてプーチン側近の請願(19日TASS、国家親衛隊のViktor ZolotovはTASSに対して、「自分ならUstinovには執行猶予つきで1年の刑に軽減し、代わって司法当局者の家族の殺害をけしかけたブロガーのSinitsaの刑を重くしただろうに」と発言)で、仮釈放。

★19、9、20 Interfax
プーチンの悪霊を追い出すためにヤクートを徒歩で出発したシャーマンのAlexander Gabyshev、ブリヤートで拘束され、ヤクーツクの精神病院に送付。今は自宅監禁で、過激主義と反乱煽動の裁判を待っている。
彼が電話で言ったところでは、当局は全国的な騒ぎを起こさないように、慎重に対応している。
(まるで中世のユロージブイ)

★19、9、18 Intellinews.com
Levadaによると9月、ロシアでのゼレンスキー支持率は71%で(7月は58%)、プーチンの67%を初めて上回った。

★19、9、14 The Bell
Yuri Dud、GQ誌のMan of the Yearに3度目の選定で、スピーチ。モスクワのデモが本当のman of the yearだと言って、保守系マスコミから西側のエージェントだと罵られる。
32歳。スポーツ記者出身。1400万人が視聴。Youtubeで580万の予約者。Instagramで280万。
Beslanについての反政府的なドキュメンタリー発表して騒ぎに。
ロシアのZelenskyだと言う者も。

★19、9、14 Iarex.ru
ナヴァーリヌイ、国外にとんずら。戻ってくるだろうが、彼の時代は終わった。彼の事務所捜索に、大衆は同情していない。むしろ当局側の説明に納得している。
ナヴァーリヌイ、ソプチャクは現代の青年にとっては古いタイプとなった。今は何といってもDud。彼の「沈黙するな。発言しろ」というスローガンで、2021年総選挙で台風の目になるだろう。

★19、9、13 M.T.
パンフィーロヴァ、人権担当として政府批判派からも信頼されていたが、今回の件でゼロになった。総選挙に向けて、彼女の地位の保持は難しい。
Sobolにignoranceを非難されるシーンがYoutubeに流されている。

★19、9、12 Meduza
当局、Gabdulinの名でモスクワBasmanny地方裁判所から94の令状を取得。全国でナヴァリヌイの反汚職財団のオフィスに侵入(窓から、あるいは合い鍵で)、機材を軒並み押収。マネロンの疑い。要員の自宅も同様に捜索。全国で150件の捜査。
クラスノダール、スタヴロポリ、オムスク、タンボフ、ピーテル、サマーラ、ウファ。
・Golosの事務所も同様。カザン、サラトフで。

★19、9、12 新新聞
モスクワ市議会、統一25議席、共産党13、ヤブロコ4、公正3。

★19、9、12 James
モスクワ市議会は、議長、委員長を除いて無給。月に数日のみ。
・今回モスクワ投票率20%強。統一は45議席中25しかとれなかった。ということは、反対派がモスクワの投票の半分を牛耳っているということになる。残りの80%は中立・浮動票。
・統一のモスクワ支部長Andrei Metelsky落選。ナヴァルヌイに、オーストリアのホテル・チェーンを隠し持っていることを暴かれていた。
・選挙後、全国39の都市でナヴァリヌイ党の支部が捜査を受け、口座が凍結された。横領、マネロンの疑い。
・選挙前、ソビャーニンはモスクワ市職員(?)の最低年金を19、500ルーブル(全国平均の2倍)に引き上げると発表したが、これはモスクワへの憎しみを増やすことしか生まない。

★19、9、10 Reuters
ヤブロコのミトロヒン、4の投票所のうち国防省に近い、2カ所で、特に投票を得た。50%を獲得。
ここは軍人が多数登録されている(クレムリンの膝元での票を固めるため、ここに越境登録が許されている)ところ。1140名の軍人とその家族。軍人たちは上部から投票を強制されており、その反感から?
・もう一つの3200名の軍人が登録されている投票所では、ミトロヒンは破れている。

★19、9、10 Meduza
ナヴァリヌイのAnti-Corruption FoundationのITコンサルタントをしてきたVladislav Zdolnikov、組織をcronyism,
資金横領等で非難して辞任。
(組織自体の発展は願っているので、個人的な不満だろう。ナヴァリヌイとSobolの間にjealousyが生じつつあり、彼はSobolの肩を持っている可能性あり)

★19、9、9 Meduza
モスクワ市議会選挙前、ナヴァリヌイの財団は、統一市部長のMetelskyの不正を暴く情報を流した。→落選。
政府寄りと目されるモスクワ高等経済学院副学長のValeria Kasamaraも落選。同じ選挙区から出馬の予定だったIlya Yashinは快哉を叫ぶ。
実験的に導入されたネット投票システムは、いくつかの場所で停電のため機能せず。機能したところでは、これに登録した有権者の90、8%が投票。しかし政府系候補に有利だった。

★19、9、4 M.K.
Yevgeny Gontmakher、ゴントマッヘル、Civil Initiatives Committee会員の肩書きで、ロシアの誇大妄想狂、司直によるビジネスへの介入、批判への不寛容が2000年以降目立ってきたと率直に批判。
大衆の罠にもとらわれている、とする。
(IMEMO辞めたのか?)

★19、8、2 TASS
テレビのニュース、相変わらずみられているが、常時みる者は大幅に減少を始めている。
Ch.1は2017年に76%。今回47%。
Ch.2は2017年に51%。今回48%。
(ということは、Ch.1のみが権威を失いつつあるということだろう)
NTVは43%が36%に。

★19、8、1 natyliesbaldwin.com
プーチン、イルクーツクに飛んで、洪水の住民に要望を聞いて回る。

★19、7、31 Meduza
東ウクライナでも勤務しながら、ロシア政府を嫌うあまりにCIAに情報を流していた警官Yevgeny Chistovは2015年、13年の刑を受けた。
(なぜか今、収容所から発言している)
「収容所で、この国は腐っているとますます確信」
「プーチンが代わっても、システムは次のプーチンを据えるだけの話し」

★19、7、18 James
プーチン、コサックに垂直支配確立の試み。
昨年11月に全ロシア・コサック協会を樹立し、11の登録された団体を統轄することとした。
7月11日、下院はこの協会のアタマンをプーチンが任免する権限を付与。すべてのコサック団体に服従を迫った。
★19、7、18 James
プーチン、コサックに垂直支配確立の試み。
昨年11月に全ロシア・コサック協会を樹立し、11の登録された団体を統轄することとした。
7月11日、下院はこの協会のアタマンをプーチンが任免する権限を付与。すべてのコサック団体に服従を迫った。
★19、8、22 M.T.
Levada、50州で1608名調査。
19%の者が、連邦レベルでの政府の決定に影響を与えることができる、31%の者が地方レベルでできると回答。
しかし79%は連邦政府には影響できない、66%は地方レベルでもできない、と回答。

★19、8、22 Interfax
VCIOM、20日1600名調査。
63%が国の象徴である国旗、印、国歌を誇りに感じる。22%が好いている。12%はどうでもいい。
しかし国歌の出だしを正確に覚えている者は17%のみ。40%は少し間違え、42%は覚えていない。

★19、8、14 Paul Goble
ロシアの青年はテレビを見なくなっており、政府のプロパガンダの道具でなくなっているのだが、さらに悪いことには、テレビをよく見ている者でも、番組よりは西側的なコマーシャルで、自然に反政府的になってしまうこと。第1チャンネルでも、時間の20%はコマーシャル。しかも英語をよく使うので、ロシアに外来語を増やしている。
★19、8、20 M.T.
国営FOMが11日、53地域で1500名調査。
「この国の条件は、長期の人生計画をたてるのに適していない」は62%。28%はたてることができる。
62%のうち、原因として20%は不安定、12%は低所得、10%はインフレ。
「長期の計画」と言っても、41%の者は1年。
・経済は、25%の者が20年後には良くなるとする。22%は悪くなる。

★19、8、12 M.T.
RIAによれば、住宅ローン、車リースした上でなお余裕のある「中産階級」は人口の14%のみ。最高はヤマル・ネネツの45、2%、まがだんの34、5%、チュコート33、8%。
モスクワは26、8%、ピーテルは25、7%。
北コーカサスが最下位。3、45%。イングーシは1、9%。
・ある銀行の調査では、自分を中産階級と位置づける者は2014年の37%から30%に下落。
★19、9、6 TASS
中央選管パンフィーロヴァ議長自宅に深夜、覆面の賊が窓を破って侵入。なにもとらずに逃走。
(8日zakon/kzによれば、これは数年前ロシアにきたカザフの出稼ぎ。書類を紛失して浮浪者に。パンフィーロヴァの家で食べ物を探そうとした。パンフィーロヴァ、イスで撃退)

★19、9、5 Www.rt.com
東方フォーラムでプーチン、「デモにはいいこともある。政府がぴしっとする」
「それでも、若者は前向きのことに集中し、なにでも抗議ということであってはならない」

★19、9、3 AP
7月27日に逮捕され、8年の刑も可能な14名のうち4名、捜査委員会は証拠不十分で釈放。

★19、9、3 Levada
22ー28日、1608名調査。
「デモは西側が仕掛けたからだ」を信じない者が32%、仕掛けたとしても主動因ではないが26%、西側のせいだとする者が26%。
・デモの原因は、保守候補のせいだとする者が45%、30%が反政府候補が十分な署名を集められなかったからだ、とする。
・警察の取り締まりぶりは不適当は41%、適当が32%。
・全土では、デモに反対が25%、賛成が23%、45%が中立。
・デモについて聞いたことがある者は、3分の2。

★19、9、3 James
プーチンの外遊増えた。トルコ、フランス、フィンランド、バチカン等々。

★19、9、2 Reuters
ホドルコフスキー、自分のインタビューを集めたドキュメンタリー映画「市民K」を完成。ヴェニス映画祭に出展。

★19、8、31 BBC Monitoring
内務省のモスクワMain Directorate、取り締まりに当たってはSoft,carefulに、礼儀正しくと指令。

★◇19、8、28 M.T. カーネギーのStanovaya
キリエンコは、「政治」をmanageしない。彼はロシアを企業のようにとらえて、イデオロギーなしにmanageするテクノクラートを育ててきた。それは、プーチンの意向に沿ったものでもあった。
・「統一」メンバーは、将来に懸念、恐怖を持つようになっている。
・「政治」を見る者がいないものだから、公安がそこに入り込んできた。これは、公安の「反乱」ではない。内政担当者が公安に降伏したのだ。
未確認情報によると、7月末プーチンはパトルシェフとBortnikov(ナルイシキンは?)を呼んで、モスクワの抗議運動は外国による「色付き革命」だとの説明を受けた。その後、大統領府の外交担当の中堅幹部数名が解任されている。

★19、8、27 K.P.
ボフト、インタビュー。現在の情勢は革命的なものではない。1991年にさえ及ばない。当時はマネージに50万人集まった。しかも、共産党独占破壊という明確な目標、希望があった。現在は、なにも将来のビジョンがない。

★◇19、8、27 M.T.
ナヴァルヌイが釈放されて、「街頭にでるより、賢い投票をして、統一を締めだそう」と呼びかけ、彼の組織がSNSでのChat、呼びかけを止めたことで、運動は勢いを失った。2011年と同じ。
イリヤー・ヤーシンもナヴァルヌイに組みする。「統一候補を落とすため共産党候補に投票しようと呼びかけたとたん、共産党候補は立候補を辞退した」。
・当局は2400名を拘束し、14名を起訴して投獄しようとしている。その中にはYegor Zhukovのような学生も。そしてナヴァルヌイのAnti-Corruption Foundationはマネロンの疑いで口座を凍結され、資材を押収されている。
・しかし先週、ナヴァルヌイ系のLyubov Sobolは31日のデモを突如呼びかけ。他のメンバーは知らなかった。

★19、8、26 RFE
ピーテルで、8日市議会選挙から除かれていた11名のうち、ナヴァリヌイのピーテル本部長Aleksandr Shurshevと記者のMaksim Kuzakhmetov、裁判所で立候補回復。

★19、8、26 Www.tol.org
ヤクーツクからヤクート人男性のシャーマン、犬と記録係りとともに3月6日出発。2021年までには徒歩でモスクワに達し、プーチンから悪霊を追い出す。

★19、8、24 Paul Goble
元人権オンブズマン、Vladimir Lukin上院議員は、機動隊制服にナンバーを大書。暴力行為の責任を取らせるようにする法案上程。

★19、8、24 The Bell
17日のデモは大したことなかった。今日のも大したことはないだろう。フランスを訪問したプーチンはデモについて初めて発言、黄色のチョッキと同じくよくあること。不満な者は裁判所に訴えるべし、とする。
・不思議なことにロステックのチェメゾフが発言し、「人々が怒っているのは明白だ。これはよくないことで、自分としては健全な反対勢力がいるのは良いことだと思っている」

★19、8、23 Opendemocracy.net
今回のデモ、参加者の間では種々のチャット・サイトが情報交換に使われた。「・・・には警察がいる」等。

★19、8、23 Reuters
ナヴァリヌイ、23日釈放。
強がりの発言。しかしデモの呼びかけはせず。

★19、8、23 新新聞
デモで捕まった3名、捜査委員会は異例の速度で訴訟準備を進めている。ふつうなら何ヶ月も拘留しておくのに。しかも大小二つの違反のうち、小の方でのみ訴追の準備。
もしかすると、この件を速く片づけて、反対派から騒ぐ種をのぞこうとしているのかもしれない。

★19、8、22 M.T.
Levada、50州で1608名調査。
19%の者が、連邦レベルでの政府の決定に影響を与えることができる、31%の者が地方レベルでできると回答。
しかし79%は連邦政府には影響できない、66%は地方レベルでもできない、と回答。

★19、8、22 Bloomberg
チェメゾフ、デモについて、「シグナルを発する代替の勢力がないといけない。いつも問題がないと言っていると、国は停滞する。以前そうであったように」
クドリンは、人権委員会の記事資料を引用しつつ、ツィート。「力の行使は前例のないものだった。すべての者が法の範囲内で行動しないといけない」
カラガノフもロシア新聞で、問題点を無視してはいけないとかく。

★19、8、22 Meduza
全世界のロシア人学者、600名以上、デモ弾圧を非難。停止を求める。

★19、8、22 Iarex.ru
権力者交代すれば、周囲も交代するのが、世界のならい。
プーチンの後、エリツィンの家族系のエリートには保証がなくなる。→時々、表面に出て力を示す。
しかし、米国大統領選を待っている。トランプかバイデンかによって、ロシアの外交・経済でのエリート配置も異なってくるからだ。
・移行期は始まったのであり、これから不安定性は増していくだろう。

★19、8、21 Foreign Policy Research Center、Vitali Shkliarov
(ハーバードのフェローで、米ロ関係専門。ロシア、グルジア、ウクライナで選挙参謀)
今回の運動は7月14日の集会で始まった。市役所前に2000名が集まった。
運動はピーテル、ヴォロネシ、アルハンゲリスク,Belgorod、ロストフ・ドン等にも広がった。地方では地方独自の要求も。5都市で341名拘束。
・ザハロヴァは、米国とドイツの介入を非難。
・今回は以前より青年が多かったことが特徴。しかし、多くのロシア人は運動を気にしていない。
・いつものパターンを繰り返して尻すぼみ。(ナヴァルヌイが指導者として不十分)

★19、8、20 V. Pavlovsky
国は宮廷のように、寡占資本家によって牛耳られている。
プーチン後は集団指導体制が不可避。これまでの例と同じく、短期で終わるだろうが。

★19、8、19 Www.rt.com
下院、ロシア内政への外国の介入を調査する委員会(12名)立ち上げ。調査結果を欧州評議会等に送付する。
外務省は既に、米国とドイチェ・ヴェレに抗議。

★19、8、19 M.T.
集会はイベント化、ファッション化している。
10日集会では2700名も拘束された一方、Artists Face, IC3PEAK,Krovostok,YanaTroynova,Alina Alexeyeva,Aglaya Tarasova,Vladdislav Kotlyarsky,Yuri Dud,Nikolai Sobolyov, Oxxxymiron,Liqiemean等有名文化人、ブロガー、Youtuber参加。

★19、8、17 The Bell
福祉基金がGDPの一定率を越えると、支出に向けていいことになる。2020年、その額は600億ドルと予想。これを狙う者多数。
一人にArkady Rotenbergローテンベルク。ピーテル郊外のUst-Lugaに350億ドルでガス化学コンプレックス建設予定。
半分はガスプロム、半分はローテンベルクがからむRusgazdobycha。元々はシェルだったが、「制裁リストに入っている人物が関与している」として撤退し、Rusgazdobychaに代わっていた。

★19、8、17 Www.rt.com
17日はサハロフ通りで、許可つきの集会。共産党系で4000名ほど。当初は500名ほどだった。

★19、8、16 Bloomberg
科学省Mikhail Kotyukov大臣は2月、自然科学者たちに外国研究者との接触についての指示を送付。会う計画を事前に科学省に通報し、会うときは複数で、会った後は会話の内容を報告すること。
・→8月13日、Control of Complex Systems LaboratoryをInstitute for Problems of Mechanical Engineering(科学アカデミー)で率いるAlexander FradkovがTroitsky Variantで公開抗議を発表。
・この指示の実施の度合い、場所によって異なる。
・ペスコフ、「自分はその指示をみたことがないが、やりすぎに思える」。

★19、8、16 M.T.
モスクワ高等経済学院の学生Yegor Zhukov、2日深夜、自宅に踏み込まれて逮捕(Sobolの例もそうだが、スターリン時代に似てきている)。「デモを指揮した」。Youtubeでビデオ・ブログやっている。社会批判。11万名のフォロワー。
→学院の学生、団結。釈放行動。
集会全体も釈放を要求。
・高等経済学院、民主化運動のハブになりつつあり、春には当局が査察している。
Aleksander Kynev政治学教授の授業は、当局によって事実上閉鎖。

★19、8、14 RFE
モスクワ市議会選挙、ヤブロコ8名の候補中、4名が立候補を認められた。
Mitrokhin,Yevgeny Bunimovich,Maksim Kruglov,Daria Besedina。

★19、8、14 Paul Goble
ロシアの青年はテレビを見なくなっており、政府のプロパガンダの道具でなくなっているのだが、さらに悪いことには、テレビをよく見ている者でも、番組よりは西側的なコマーシャルで、自然に反政府的になってしまうこと。第1チャンネルでも、時間の20%はコマーシャル。しかも英語をよく使うので、ロシアに外来語を増やしている。

★19、8、14 M.T.
上院議員たち、デモに外国勢力が加担しているとして、騒ぐ。

★19、8、14 WSJ
モスクワ地裁、ヤブロコのセルゲイ・Mitrokhinのモスクワ市議立候補を認める。他の候補は別(訴えているのかどうか)。30日拘留処分をくらっている者もいる。
・◇ペスコフは、「現在起きていることは政治危機ではない。他の国でもこういうデモはよくある。プーチンはデモに関心を払ってはいるが、significantなものとは思っていない」

★19、8、14 Meduza
社会学者が10日のデモで306名を任意で聴取。結果、23%は25歳以下、59%は35歳以下。
ということは、2011年デモと二つの違い。
プーチンしか知らない世代が増えた。これは「プーチンでないと、90年代の混乱に戻るぞ」という当局の脅しがもう効かないことを意味する。そのことを明示的にからかっているラップの歌詞も存在する。子供を脅かすお化け話し扱い。
それから、当局の弾圧が2011年を上回ること。27日、3日でモスクワだけで2700名逮捕。「大衆蜂起」の罪なので、禁固8年の可能性あり。2011年は、当局はもっと慎重だった。
そして、民主派を支えるインフラ整っている。2011年に作られたOVDは、逮捕を数え、情報をTelegramとして出す。独立の学生雑誌DOXAはDOXA-OVDチャット・サイトを立ち上げ、逮捕についての情報を交換している。そしてDOXAは逮捕された学生の罰金等につき、クラウド・ファンド。そして大学当局に公開書簡を発して、政治議論に当局を引き込んでいる。
Here We Standというサイト(?)もある。
問題が起きれば、多数の弁護士が助けてくれる。

★19、8、13 Sputnik
ペスコフ、「過剰な力の行使は許せない。他方、デモ隊による挑発も許せない。いずれにしても、こういうことについて大統領府は判断しない。それは裁判所の権限。」

★19、8、13 Carnegie,Tatyana Stanovaya
デモ対策の司令塔が不在。プーチンは力の行使に反対していないようなので、力の機関、外務省、モスクワ市、てんでんばらばら。手柄をあげようとして、かえってロシアを引きずり落としている。
・最近の国家安全保障会議も、INFとシベリアの火事。

★19、8、12 TASS
10日デモの後、活動家のDarya Sosnovskayaが警官から殴られて拘束され、その模様がヴィデオで流布されたため、内務省は調査を命じる。

★19、8、11 Intellinews.com
10日、4回目の週末デモ。12度の寒さ、大雨にもかかわらず、休暇シーズンであるにもかかわらず、NGOの調査では6万名参加。警察発表で1、5万。サハロフ通りで、許可つき集会。ただし許可されていないクレムリン方向に流れた352名拘束。他の諸都市でも拘束。
・要求は、立候補を認めろは退き、逮捕された者たち11名を釈放せよ、に。
・プーチンはこの日、Svrapolで夜の狼とともに。
「この青年のモデルにならえ」
・ブロガーのOxxxymiron(女学生?)が初めて参加。「大学で脅されたけど、来たわ」
・ナヴァルヌイ等は拘留されていて、欠席。
・新たなスターとして、人権弁護士のLyubov Sobol。モスクワ市議会への立候補を阻まれた上に、10日朝、覆面警察が彼女のアパートに押し入って彼女を逮捕するところをライブでSNS。
・新しいNGOがいくつかできている。White Counterは人数を数える。OVD Infoは逮捕された人数を数える。
・当局はMeat & Beatなるバーベキューつきコンサートで青年たちを釣るも、人がいないことがSNSでばらされる。

★19、8、7 Centrasia
(ロシア・世論)
Vedomosti、レヴァダを報道。
「ソ連政府は国民に近かった」は29%、公正だったが22%。ロシア政府については犯罪的で腐敗しているが41%、国民から遠い縁遠いものが31%、官僚的が24%。

★19、8、10 W.P.、Christian Caryl
プーチン、20周年。これまでになく、弱々しく見える。

★19、8、4 V.
Levadaによれば、ソ連時代の方が人々は政府を今より信頼していた。ロシア政府は腐敗し、人々から遠い存在で官僚的。
(数字もあるが、ソ連時代ちゃんと測定できたわけでもないだろう)
これはLevadaがやっている、「ふつうのSoviet Man」長期調査の一環。

★19、7、29 K.
ヴラジーミル・カラームルザ死去。60歳。死因不明。

★19、7、29 M.T.
統計局によれば、2018年はじめから、貧困レベル人は50万人増加。インフレのため。
1ー3月には人口の14、3%の2090万人。18年同期の13、9%、2040万人から増加。
これは公定の最低生活水準10、753ルーブル以下の所得の者。昨年は10、038ルーブルであげてはいるのだが、インフレの方が高進。

★19、7、23 Centrasia
Konstantin Borovoi、L.A.で米国への亡命申請。
「後を付けられている」
★19、8、9 The Bell
キルギスでの軍隊によるアタムバエフ拘束は、クレムリンに衝撃を与えたことだろう。
★19、8、8 TASS
裁判所はナヴァリヌイのAnti-Corruption Foundation、ほかに100名ほどの銀行口座をマネロンの疑いで凍結。
(インターネット募金を続けていたようだ)
★19、8、8 TASS
27日デモでは9名が逮捕され、2名が指名手配になっていたが、後者のうち1名、Sergei Fominが自ら警察に出頭。しかし取り調べに対しては憲法51条をたてに黙秘。
★◇19、8、7 Meduza
最近のデモ、アメーバ化。リーダーなしに形を自在に変えるので、警察も対処に困る。ナヴァルヌイ等の古いリーダーが拘留されていても、デモは行われる。
リーダーらしき者はアドホックに現れるが、1人に集中することはないし、すぐに消えて、一般に紛れる。人々は、SNSで「いいね!」が多いイベントに集まる。このため、政府寄りのイベントには人が集まらない。
・2011年はナワルヌイ等のリーダーが当局と秘密交渉をして集会の場所変更に応じる等のことがあったため、今回はリーダーに権力が集中しないようにしている。
そのため、妥協がない。
・これまで浮かんでは消えたリーダーはIlyaAzar(新新聞記者。区議会議員)、女優のYanaTroyanova、反汚職財団の弁護士Lyubov Sobol、Konstantin Jankauskas,Elena Rusakova、Yulia Galyamina,そしてリバタリアン党首ミハイル・スヴェトフ。17歳のOlga Misikはデモで警官隊に憲法を朗読してゆうめいに。
Video Bloggerの高等経済学院学生Egor Zhukov。
・モスクワでのデモはすでに3週間続けて。
・刑法20、2で罰せられた者の数は発表されている。これをみると、2015、16年は1000人以下だったのが、2017年に4000人になっている。
・2011年以来、静まっていたが、新しい波は2017年3月26日のDimonデモから。
・そして何がきっかけで騒ぎになるかわからない。一般に汚職への不満、当局の権力乱用への不満。
・2018年にはケメロヴォのSCで火災があり、抗議で20年権力の座にあったTuleyevは辞任。
・2018年5月には、プーチンの大統領就任に抗議するデモが全国で。「彼はツァーじゃない!」というスローガン。
・19年春にはアルハンゲリスクの住民がゴミ捨て場建設に反対して、プーチンとメドの辞任を要求。
・デモの成功例としては、トゥレーエフの辞任。エカテリンブルクでの教会建設中止。アルハンゲリスクのゴミ捨て場建設中止。Ivan Golunovの釈放。
他方、成果がなかったのは、モスクワの再開発、年金改革。
・RT編集長のEkaterina Vinokurova、M.K.のグーセフはモスクワ市庁と話し合う運動を組織して失敗。
・7月27日集会の前、当局はナヴァルヌイ、Ilya Yashin、Dmitry Gudkov、Konstantin Jankauskas,Yulia Galyamina,IvanZhdanov,Vladimir Milovを拘束してあった。にもかかわらず、8月3日の集会はうまく行われた。
・集会には許可が必要であることを知らない者も多く、これまでは集会は一区画に限られていたが、今では都心全体。
・香港のデモと類似点はあるが、違うのは当局の建物を占拠する等の暴力をふるっていないこと。
★◇19、8、6 The Bell
FSBのCherkalin銀行局長(?)逮捕などは、内部告発がないとできない。FSB内部で抗争がある。
これはBortnikovが68歳で、引退の可能性があるために、FSB内部の権力闘争が強まっているのだ。
★19、8、5 RFE
シベリアの山火事は、30度以上の温度、雷、強風のため。
5つの州で緊急事態発動。西シベリアの多くの都市に煙。
軍隊も動員。
★◇19、8、5 James
国外、軍で格好つけるたびに、国内で事故等。潜水艦事故、7月末にピーテルで大規模な海軍パレードをやったものの注目されず、モスクワのデモ。
・クラスノヤルスクは数週間にわたって、煙。
多くの山火事は、中国への密輸のための伐採のあとを隠すための放火(その割にはずいぶん奥地だが)。
・モスクワのデモを鎮圧する機動隊は強力だが、動員された警察官の方は、「払いが足りない」とぼやいている。
★19、8、3 Centrasia
モスクワでの無許可集会で拘束され、告発された者の中に、タジク人。警官にビンを投げた。
★19、8、2 V.
デモの若者。若者にとって、政府はおジン。ラップを嫌ったり、インターネットを規制しようとしたり。古くさい。
・それでも、ロシアは落ち着いている。50%の者は、プーチンが大統領に再選されることを望んでいる。憲法の規定など重要でない。
・全国では、モスクワでの集会が重要だとするもの、3%のみ。
考えていることが違う。モスクワで「人間の威信」と言っても、地方ではちゃんと食っていない者に何の威信か、ということになる。
★19、8、1 M.T.
青年はテレビ・ニュースよりもインターネット・ニュース。そしてテレビ・ニュースのうち経済面でのニュースへの信頼度は落ちている。
Levada。2009年は79%の者がテレビ・ニュースを信頼。本年54%。
・2009年は94%がテレビ・ニュースをみていたが、2019年は72%。
65歳以上と、25歳以下の者の間では51%の差がある。
・Yandex.Newsの人気は昨年の29%から本年39%へ。
★19、8、1 M.T.
デモへの当局の弾圧、強まっている。
★19、8
LGBT活動家のエレーナ・グリゴリエワは、ピーテル自宅付近で殺害される。「ピラーPila」により、殺害予告を受けていた。
警察はピラーの捜査を十分行わず。
★19、7、31 FT
7月はじめからシベリアで山火事。平均を8度上回る高温、風、雷。現在ベルギーに相当する270万ヘクタールが火事。
31日になってやっと、当局は5州に非常事態を宣言したのだが、これは2件の「何かしてくれ」という請願が100万以上の署名を集めてから。
(ここにも住民運動の高まりが見て取れる。飛んできたプーチンは、当局者を怠慢で罰している)
★19、7、31 WSJ
3日のデモには、Facebookでは1、6万が参加の意思表明。
★19、7、31 TASS
ヤブロコの選対部長Nikolai Rybakov、「当局に抗議する必要はあるが、安全を保証できない集会に人々を駆り立てる権利は、政治家にはない」。
(ヤブロコ、ナヴァイヌイ等に運動をとられることをいやがる)。
★19、7、30 Levada
2024年以後もプーチンに大統領をやってほしい者、54%(18年5月は51%。17年8月は67%)。
残ってほしくない者は38%(18年5月27%、17年8月18%)。
今選挙があったらプーチンに投票する者は、40%。これは18年10月からあまり変わっていない。次点が共産党のGrudinin、ジリノフスキー3%づつ。ズュガーノフとショイグは1%づつ。
・今選挙があっても、誰に投票していいかわからない者は23%、棄権する者が19%、投票するかどうかわからない者が8%。つまり人口の半分は迷っているのだ。
・プーチンが支持されているのは、「代わりがいないからだ」を選ぶ者が43%。
★19、7、30 Inmoscowsshadows.wordpres、Mark Galeotti
デモ鎮圧。
普通の警官は手荒なことをやらない。それはOMONとか国家親衛隊。しかし後者も、今回銃や催涙ガスを使わず、棍棒のみ。
・彼らの指揮系統が見えない。
★19,7,29
モスクワで市民1300人が拘束、3500人以上が27日、市役所前で抗議集会。
★19、7、25 Reuters
セーチンと、トランスネフチのトカレフは、4月に原油に塩素が混入した件で、公開の罵り合い。トランスネフチ、一時ロスネフチの原油取り扱いを減らす。
双方ともプーチンに親しく、プーチン介入せず。
トカレフTokarevは1980年代、東独でプーチンと働く。
★19、7、25 Interfax
モスクワ市選管、5名の候補を否認。
★19、7、24 TASS
24日、プーチンは、ソルジェニツィンの未亡人ナタリアが作ったHouse of Russia Abroadを視察の予定。ナタリア自身がガイドする。
ソルジェニツィンは2000年9月21日のテレビ・インタビューで、プーチンは無私で、勤勉で、権力欲がなくてとべた褒め。
★19、7、23 BBC Monitoring
23日、モスクワで認められなかった5名の候補、中央選管のパンフィーロヴァと面会。
パンフィーロヴァ、「今の法律である限り、すべての希望者の立候補を認めることはできません。私だって(改正のために)ずっと戦ってきて、この法律好きじゃないんだけど」
ヤーシン、面会では「5000名もの署名を集めろということ自体が障壁」。
面会後、ツィッターで、「失望した」。
★19、7、22 Kremlin.ru
プーチン、ソルジェニツィン未亡人ナタリアの80歳の誕生日に祝意を送る。彼女自身の功績もたたえる。
★19、7、21 K.
(ウスマノフのコメルサントが反政府集会を詳しく報道している。ロシア・マスコミ)
モスクワ市議会選に立候補を認められなかった者たちを支持する集会。20日、サハロフ広場で。NPO推計で2万名。
・ナヴァリヌイもいたが、最初のスピーカーはRuslan Shaveddinov。そして立候補を認められなかったKonstantin Yankauskas。
同じく、25歳のAnastasiya Bryukhanovaは、「母の署名も無効にされたんです。25歳の小娘に負けることを恐れるなんて、恥ずかしいと思いません?」
★19、7、19 The Bell
モスクワ市、顔認識カメラ、導入。今年、10、5万台。費用5000万ドル。今のところ1500台だが、約100名の悪人を捕まえた。
・入札にNtechlab(大統領府系)、Speech Technology Center、VisionLabs(双方ともSberbankが株主)。
・ズベルバンクは9300万の顧客のうち、すでに数百万人のBiometricデータを集めたと、グレフは豪語。
(いやな銀行だ)
★◇19、7、19 The Bell
ボロージン、議会の雑誌(17日付「議会新聞」)に論文。(17日付Interfaxによれば、憲法の大宗を残しつつ、Pinpointに修正することを提唱。これは半年前Zorkinが言ったことと同じ)
議会の権限を増やして、大臣の承認権を与える、比例の比重を25%に減らすことを提案。
プーチンが首相になって残ることを可能にする。同時にボロージンの地位も向上する。
★19、7、18 Bear Market Blog
9月8日モスクワ市議会選挙。連邦議会に議席を持たない政党、あるいは無所属のの候補者は、5000名の署名を集めないといけない。
→「統一」の者は今回、無所属ででるが、簡単に署名を集めている。
他方、そうでない者、特にリベラルのイリヤー・ヤーシンは署名は偽だと言われて立候補できなかった。立候補していれば、地滑り的勝利を収めただろう。
→抗議デモ、3日間連続。ただし1000名程度。それでも、地方でも草の根政治参加の勢いが強まっている中で、意味はある。
他にもLyubov Sobol、Dmitri Gudkovが立候補できない可能性がある。
★19、7、17 Meduza
Golunovの墓地汚職事件記事、7月16日までに250万のViewer。
★19、7、17 TASS
Golunov事件で首になった3名のモスクワ西区警察幹部、裁判所に地位の回復をめがけて提訴。
Golunovに弁護士を提供したか、自宅に電話するのを認めたかが争点になっている。
★◇19、7、16 Carnegie
モスクワ市議会選挙もそうだが(ここでは全部が小選挙区で、比例はない)、統一支部長でさえ、「統一」の候補ではなく、無所属として立候補する。今回、「統一」の推薦候補はゼロ。
・自民党知事Furgalのいるハバロフスクでも、統一の候補はいない。統一の候補は「Time for Change」運動のロゴをつけて戦う。
・イルクーツクでは「Our Irkutsk」運動の名で戦う。
・16の改選知事のうち、6名は無所属として出馬。ピーテル知事代行のAlexander Beglovも然り。
・統一の党首はメドベジェフ。
★19、7、16 Interfax
9月8日のモスクワ市議会選挙で、選挙委員会が一部の候補の立候補を妨げているとして、抗議活動広がるが、ペスコフはクレムリンはMonitorはしているが介入はしないと発言。
★19、7、14 NYT
ボルゴグラードで住民から恐れられ憎まれていた警察(?)のVyacheslav Cherepakhin、6月、モスクワから派遣された武装FSBによってモスクワに拉致され、直ちに投獄された。
(NYTはこれを、力の機関内部の内紛の表面化と報じる)
★19、7、13 The Bell
(汚職。腐敗)Deposit Insurance Agency(DIA)の次長Valery Miroshnikov、国外に逃亡。その後辞任。
これまでFSBのリエゾンとして、銀行整理のたびにFSBの銀行担当Kirill Cherkalinと協議。どこの銀行にどの清算管理人を送るか等を話し合っていた。Cherkalinは収賄(82万ドル)容疑で2名の部下とともに捕まり、直後にMiroshnikovは逃亡。
・2004年以降、DIAは319の銀行を清算。現在366の清算手続き中。
(ナビウリナが清算実績を誇っている裏で、FSBは儲けていたのだ。しかしFSBの腐敗が次々に明るみに出されているのは、おかしくないか? FSB内部、あるいは力の機関同士の争いが激しくなっているのでは?)
★19、7、10 Iarex.ru
産業革命4.0の重要性、首脳は強調するが大衆の耳には届いていない。ただのプロパガンダだと思っている。
しかしこれからは、自分で新たな技術革新を生めない国(中国を名指し)は、生めたとしても主権を持たない国(日本を名指ししていない)は、だめなのだ。
★19、7、5
モスクワ社会学研究所が10年以上続けている世論調査によると、(全国、4000人)、この10年は変化より安定を望む者が半数以上だったおが、17年秋に逆転して、変化を望む者が51%になった。それは青年に多い。そして大都市、州首都、そしてなんと農村で。
・これは民主化を望んでいるのではなく、これまではいい生活をもたらしていた安定が、そうではなくなっていることを反映している。要するに民主主義とか改革はどうでもいいので、とにかく生活がよくなってほしいのだ。
・VTsIOMの調査では、45%の者が、西側的民主主義はロシアに混乱をもたらすと思っている。

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